表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/11

夜会にて3

 ――見つけた…


ローザは目当ての人物を見つめる。

ジーッとローザが見つめれば、大抵の男は寄ってくるのだ。本当に男というものはしょうもない。


 「またローザ様は殿方に色目を使われてるわ」

「男性に飢えていらっしゃるのよ」

「この前はリーシャ様の婚約者にも手を出されたとか」

「リーシャ様、泣いていらしたのよ」


 聞こえてくる大きな陰口にため息をつく。

そもそも、婚約者がいる身で寄ってくる男が悪いのだ。

そんな男と結婚する羽目にならず、自分に感謝してほしいとすらローザは思う。


まぁ、全力で磨き上げた体を全力で露出しているので、そういう意味では罪だろう。本当に、美しいとは大罪だ…。


 「私に何かご用ですか?」

男に話しかけられ、意識をこちらに戻す。


 「あら、申し訳ありません。つい見とれてしまって」

「ご冗談を。麗しいローザ様が私のようなものに見とれるなど」

男はうっとりとローザを見つめ、手を差し出す。ローザは男の手を取りながらニコリと笑って男の耳元でささやいた。


「あなたじゃありませんわ。その、あなたの襟元についているわたくしの宝石に、ですわ」



 







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ