バグ
「この点滅してる黒色はなんだ?」
この画面にはさっき花流が言った通り赤、青、黄、緑、白の5色が表示されている。
…が、この5色の他にもう1色、チカチカと点滅している黒色が離れたところにポツンある。
『あはぁ~w…バレちゃいました?』
花流はそう言いながらこちらを嘲るかのように笑う。
俺は殴りたい衝動を何とか押し殺し、平静を取り戻す。
「で?(圧」
『あっ…ハイ、スイマセン…話します』
花流いわく、スマフォンを作った時から何故かあり、再起動や作り直しても消えずに残ってしっまているらしい。
『他にも色々と試してみたんだけど結果ダメでさ、諦めたった☆』
「そこ諦めたら駄目だろ…っても色々試した結果ならしゃーないか。
まぁ使えるんだしいいんじゃないか?それに作った道具が欠陥なのはいつものことだし」
むしろ不具合1つでここまで出来るならいいほうだろう。
『おい。誰の道具が欠陥品で使えなくてゴミで役に立たないだって?』
「うん?ちょっと待とうか、まず前半の1つしか言ってないのになんか3つ増えてるんだが。
あとそのナイフも仕舞おうか。刃先をこっちに向けると危ないじゃあないか」
今にも飛び掛かってきそうな花流だったが、この間に割ってくる仲間が一人。
【…もうよいか?要はその機械があれば先の偽物が現れても判別がつくのじゃろ?
こんなところで戯れ合ってのうで次の段階に進むべきではないか?】
『次の段階?』
【うむ。…もしかして主等、本来の目的を忘れてはおらぬだろうな】
流石にそんなことはないだろう、と思っている矢先、とんでも発言をするものが一人。
「もちろん未来を――」
『私の研究発表で──んな訳くてぇ、未来さんの救出ですよねっ!はいっ!』
流石にそんなことしかしないものを一人忘れていた。
【嘘…じゃろ…?一体お主は何を、何の目的で作ってきたんじゃ…】
「今回は…ないわぁ…」
『スイマセンデシタ……』
辺りに微妙な空気が流れ、花流が消えそうになっていると
【ん゛ん゛っ…もうよい、我はあやつを探しに行く。
…まぁここで会ったのも何かの縁、この機械は貰っていく。
もしも主らが先にあやつを見つけたなら、我にも伝えろ。】
そう言うと、ナーヤはどこかへと歩いていってしまった。
「行っちゃったよ…」
まぁあの感じ群れて動くってことが苦手そうだし二手に分かれての行動って考えれば合理的か…。
それに何かあってもあいつならなんとなくだが大丈夫だろう。
「さて、俺も未来を探しに行くか。
まぁまずは聞き込みからか」
何も手がかりのない今、少しでも情報が欲しい。
「よし、行くか」
1人で扉に手をかけようとした時、後ろから引っ張られる感覚をもつ。
そこで振り返ると
『あの〜…私も連れて行って欲しいのですが…』
何かほざいてる輩がいた。
「…1人で研究発表でもしてなさいな」
そう言ってまた扉に手を伸ばそうとすると
『やっだよ!置いてかないでよ!さっきのは違うんだって〜!』
「取り敢えず何でもいいから手がかりを集めたいんだが?
早くこの手を離してもらおうか?
もうついてきていいからさ…」
若干呆れた感じでそう言うと、花流はパッと手を離し
『そーだよねそうだよね!早く探しに行かなきゃね!
そうと決まれば早速行くぞ―!!』
さっきのテンションはどこへやら。
こうしてやっと俺達は未来を探すための手がかりを探しに行くのであった。




