いいとこ取り
・ ・ ・
っぶねぇ〜!
あの場面からたった数秒で人形組み立て直せたのは、やっぱり俺が天才だからだな、うん。
……ナーヤの方から視線感じるけど気のせいだよな、…うん。
『…ねぇ!ちょっと聞いてんのっ!?』
頭の中でさっきのことを褒めてたら花流に怒鳴られた。
もうちょっと感傷に浸ってたかった…。
「ん?…あぁ、聞いてた聞いてた」
『じゃあこれ何?(スッ』
すると花流から、黒色のスマホみたいな形をしたもので、表面には6個の点が映っており、1つだけ点滅している。
…いや、なんぞこれ?
「……?、………ゲーム…だろ?」
『………(ギロリ』
やめようよ、そうやって些細なことですぐ怒るからさぁ、世の中戦争が止まんないんだよ。
心に余裕を持ってこうよ。
「わかったわかったっ!ギブギブッ!
だからその刃物を1回仕舞おう?そして解説を頼もう!」
『…解説?またぁ〜?』
花流は渋々といった感じで刃物をしまった。
解説馬鹿で助かった…。
ってかどっから出したんだよそれ…。
『じゃあもう一回言うから、今度はちゃ〜んと聞いといてね?
(じゃないと刺すからねぇ〜?)
これはどんなに離れていても通話ができて、発信機としても機能し、それを見る画面が見れる!その名も──』
っと花流が言おうとした瞬間、口を挟もうとする馬鹿が一人。
【それってスマh───。っ!?〜〜〜っ!〜!〜〜〜〜っっっ!!!】
『─消音札─』
妨害は許されず、変な札を貼られナーヤは口をパクパクさせている。(多分なんか叫んでる…気がする)
『…え〜、…その名も!スm──スマホンッ!』
ほらぁ、ナーヤが先に言っちゃうから変な間があったじゃん。
絶対今考え直して適当に言ったろ、名前。
『なんか失礼なこと考えてなぁい?』
「ソンナコトナイデス」
時々みんな俺の考えを見透かしてるように言い当ててくるのが怖い今日この頃。
『因みにこれ、今はスマホの形してるけど、こうやって…』
そう言い花流は、スマホを持ちそのまま静止する。
すると、スマホがみるみるうちに変形していき、
「こ…これは?」
出来たのは、握り拳よりも一回り小さいバッチ?みたいな物だった。
『じゃ〜ん!あと、このバッチ以外にももう1個、片耳イヤホンみたいな形にも出来るよ〜。
まぁ要は、スマホ型は‘位置特定’、バッチ型は‘発信機’、イヤホン型は‘通話’みたいな感じかなぁ』
そう言いつつ、花流はスマホ型に戻す。
ってかスマホンじゃないのかい。
まぁいいや、取り敢えずこれで─
「これでまた偽物が来ても分かるってことか」
『そそそ、今のところ赤、青、黄、緑、白の5色あるんだ。
で、それぞれの配色はあたし、陰キャくん、未来、ナーヤ、厨二ね。
陰キャくんにはさっき渡しといたから』
そう言って俺とナーヤはスマホンを貰う。
画面を覗くと、さっきは気付かなかったが、青色が少し離れている。
これが陰キャ君ってこの位置か…。
って…ん?5色?
「なぁ花流、5色って言ったよな?
ならこの点滅してる6色目……黒色はなんだ?」




