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炎野郎の元凶
「キュウン?」
「ゲッ。炎野郎が鳴いた!キモ!」
「ダメージ一ぐらいに見えるけど…」
「おかしい…透視では結構弱点衝いてたように見えたけどなぁ」
「!!」
透太は言葉にならない驚きの声を上げた。
「こ…こいつら…よーく見ると、遠隔操作で操られてる‼超見ずらいけど、電波とんでるぜ!」
透太は電波すら見えるのである。
「じゃ、操作してるやつを倒さないといけないってこと?」
「そ。そゆこと。」
「じゃ、行くしかないよな。トータ。」
「おう!」
彼らは、奥で大人たちが「子供が二人、宇宙船に向かって飛んでるぞ‼」と大騒ぎだってことは知る由もないだろう。