味方の敵
「くっそー。向こうがその気ならこっちだって…」
「クックっく。どんな星にも面白いモノはいるようでスナあ。」
「雷っ!落ちろっ!落ちろよっ!」
「何か新しいスキルを恵んでくれっ。そしたら勝てるってのに」
「勝てるノデスなぁ?それでは雷を打ったほうでは無いほうにスキル『温度視』をサズける。」
「何それ?てか、誰?あなた。」
「一つずつ説明シヨう。私はあの敵の一員である『ヤユン』だ。だが、私はあのチームにとある恨みを抱えテイる。だから君たちと同行したイノだ。どうせ同行するなら、仲間の証として常時スキルの一つでも授けてやろうと思ッテな。んで、このスキルは常に働く。心臓のようなものだ。目に関連していて、常に温度も一緒に見えるというワケだ。」
「本当に仲間になる気はあるのか?」
「もちろんアルぞ?いイノか?」
そこにライが小声で視谷に言う。
「なんか、技で釣ってるように見えるぞ。大丈夫か?」
「そうだよなぁー」
「今なら、今までにあった危険な目の特性をすべて吸収出来てこれからもできる能力を二人に授ケヨう。」
「う~む。…よし!仲間になろう!そんなにスキルを持ってるってことはきっと強いんだろう!」
「って、いいのか?ほんとに。」
「ああ。敵軍ってことは弱点も一つぐらい知ってるはず。」
「ところで、さっきの炎野郎は?」
「あー結構遠くにいっちゃッタね。まあ、あいつは大丈夫。一撃でたオセる。まず、スキルの授与をしようじゃあナイか。
≪温度視を、触れている、族種「人間」一に与えますか?≫
「ハい」
≪成功しました。ただし、自身の温度視は消滅します。≫
「おおっ!なんか物とか人の隣に温度とみられる数字が表示されるようになったぞ。あっ。この表示方法をサーモグラフィーみたいに色にすることもできる!」
「ではツギだ。」
≪物特性奪を、触れている、族種「人間」二に与えますか?≫
「ハい」
≪成功しました。ただし、自身の物特性奪は二つ消滅します。≫
「これは変化がいまいちわからんな…」
「それならば、あそこの炎玉と戦ってみればよいノデは?」
「わかった。じゃあ、同時に行こう。」