〜異能力を持った成り果て〜 プロローグ
『プロローグ』
二千四十八年六月四日、アメリカ合衆国のジョージア州で『念力』の能力を持った『ジョセフ・ハーミットマーフィー』が生まれた。
彼が生まれた後、世界各地で次々に謎の異能力を持つ子供が誕生。
歴史的に特別視されると思いきや、人類は気持ちの悪い人種として彼らを卑下し『second children』、通称『SC』と呼び軽蔑した。
世界政府や科学者達は異能力の『研究』と称し、その子供達を収容所に監禁。残虐な実験や脳を解剖するなどとし、SCは酷い扱いを受ける。そのような行為を受け死者が出ても批判する者はこの人類には誰も居ない。
時は経ち、二千五十年三月二十日、世界中のSCは見つかっているだけでも百人を超える中で日本でも遂に誕生してしまう。初めて誕生したのは『修復』の能力を持った子供である。
その後も日本中でSCは生まれ、富士の樹海に異能力研究施設として『ability laboratory』、通称『ALB』が創設され、現在『十五人』が収容されている。
そして二千六十八年現在、世界政府が把握しているSCは世界中で合計『五百二十三人』とされているが、まだ運良く見つかっていないSCが世界に百人ほどいるとされており、世界政府は警戒している。
~SCの歴史より~