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異世界なのに異世界じゃない異世界  作者: 電@MARC
二章 改めてはじめる異世界生活
10/10

九 仮装次元で遊ぶ

大変遅くなりましたm(_ _)m

リビングに机があるのだが、その机の上にはデスクトップPCとタブレットが置かれている。タブレットの方は電源ボタンが見当たらなく、常に充電コードを付けてないと使えない方式らしい。

現実世界より優れているのかポンコツなのかよく分からない世界だな。ここ。

そう考えていると、何かタブレットの液晶が光続けている事に気づく。


何だ?メールか?


不思議に思ったので机に近づき、タブレットを手に取った。

光の正体は、着信を知らせるものだったことと知る。メールの着信の知らせだ。

差出人はヴィーネさんからだった。内容は仕事の事で、こう書かれている。


−やっほー!もう到着したかな?このメール見ているって事はもう着いているって事だよね!

今日の仕事の勤務時間は昨日と同じ午後6時からだよー!無断で遅れたりしないでよね!

遅れたら私、おこになっちゃうからね!!絶対来てよね!!

そんじゃあ、また夕方会おうね!!(^ ^)

by ヴィーネ−


……ナニコレカワイイ。

てか、この文字ヴィーネさん?!!本当に本人が打ってんの??!これ。

普段の喋り方と全然違うんだけど!!これも結構イイな。可愛いじゃあないか。


……とまあ、これで勤務時間までは自由時間として過ごす事が出来るという事が分かった。

睡眠をとるか?と考えた時もあったが、今はあまり眠くないので、必要無いと考えた。

色々考えても、時間の問題で出来そうにないと考えた。今は午前10時だ。


結局、自宅を細かく調べてみる考えに落ち着いたのだ。


シャワールームの風呂場は四角の形よりかは三角に近い形をしていた。おにぎりの様な形、っと言えばわかるだろうか。そんな形をしているのだ。丸とかなら見た事はそこそこあるが三角は聞いたことない。これ作った奴、中々面白いな。

シャワールームはそれ以外に特に変わったものは見当たらなかったので、僕はシャワールームを出た。


次は僕がこの先睡眠をとる時はお世話になるであろうベットルームに向かう。

リビング程では無いが、こちらも現実世界のベットルームより大きい部屋になっているのだ。広過ぎてなんか違和感を感じてしまうぜ。リビングじゃねぇかって錯覚をしてしまいそうだ。

肝心のベットの方は2人用ベットが2つ置かれている。こんなに要らないね。うん。

2つの2人用ベットの間を取る様に壁にテレビが設置されている。寝ながらテレビ見れる部屋って、悪いよのう。ゴロゴロポテチとコーラとアイス食いながらゴロゴロ寝ながらテレビ見れるじゃあないか……フフ。

寝室もまあ、こんなものだ。特に変わったものはあまり置かれてない。強いて言えばクローゼットがある位。てな訳で僕は寝室から出た。


……うーむ。特に変わったものは無さそうだ。無いっぽいな。


なんかあればそれについて考えようか考えていたが、それも叶いそうにないな。

リビングのテレビとセットに、家庭用ゲームが置かれていたから、それで遊んで時間潰すか。

そう考えて歩いていたら、こけてしまった。何かに足が引っかかって体制を崩したのだろう。

僕は、こけた場所に目を向ける。

絨毯だ。絨毯の中だ。絨毯の中に中に何かがあったから僕は足を躓いたのだろう。


……何だろう?と僕は思った。とても気になる。


僕はゆっくりと手を伸ばして絨毯を掴み、捲る。中の物が露わになる瞬間だ。


そこにあったものは、円盤の様な何かの装置だった。

ルンバかな?と思ったが、それにしてはかなり大きい。本当に何なのだろうか?


……僕は今非常に変わった物と対面し、興味を持っている。


何の為の装置なのか?考えただけで楽しくなる。そう思っていたので、調べる事にした。

すると側面の所に、何やら電源ボタンの様な物が付いていたことに気付く。


この装置の電源なのだろうか?

興味があったので、付ける事にした。

使用している途中で、電源が切れる事を恐れていたが、その心配はいらなかった様だ。

電源ボタンの隣に充電表記の様な物がされていたのだ。それを見ると既に充電しているらしいのだ。

コンセントが無いのに何故?と思ったら、テーブルの所に充電機の様な箱の物体が置かれていた。

なるほど、これが現実世界で騒がれていた、ワイヤレス充電器。という物か。

箱にコンセントに刺して、無線で充電するって事なんだろうな。異世界の方は結構進化しているらしい。

僕は夢と希望と不安とワクワクの気持ちを込めながら電源ボタンのスイッチをONにする。

すると、装置の上の部分から光が出てきて、文字が浮かび上がったのだ。


-おはようございます。貴方の担当のイルナです。現在の時刻は午前10:24:32です。本日は何をなさいますか?-


うお……びっくりしたぁ。AI機能が搭載されているタイプか。中々高性能だな。


-私が出来る事であれば、何でも私に申し上げて下さい。貴方の期待に応えられる様、努力致しますので。-


「んじゃあ、何か面白い物を僕に教えてくれ。今僕は退屈なんでね。」


-それでしたら数件御座いますよ。その中でも特に私がお勧めする物が御座いますが、如何なさいますか?-


ふーむ。試しにそれにしてみようか。


「それにしてもらおうか。実行出来るなら、早速実行してくれ。」


-かしこまりました。ではデータをインストールします。-


何だろうな?インストールって言ってたからまだ実行されてないものなんだろうな。

だが何故それをわざわざ選ぶんだ?それ結構人気なのかな?


-ファイルを解凍中……準備完了。準備が出来ました。私の上に乗ってください。-


乗る?まあ、やってみよう。


-動かないで下さいよー。それでは、世界の果てまで、いってらっしゃーい!-


AIのイルナがそう言うと、光が強くなってその光は僕の体を包んだ。

僕の体が次第にポリゴンとなって溶けていく様な感覚を感じとり、少し焦った。が、下手に動くともっと大変な事が起こる可能性もあると考えたので、何もせずにじっとした。そして僕の意識は一瞬途絶えた。ほんの一瞬だけ途絶えたのだ。完全に消えたのだろう。そして直ぐに意識が戻る。真っ黒な景色が見えるだけだ。一体ここは何処なんだろうか。


-仮装次元 MOREにようこそ。早速ですが、これからプレイヤー登録をして頂きます。-


ナレーションが始まったぞ。ここは、ゲームの世界、なのか?VRとかそう言う類いの。結構リアルに作られているな。まるでフルダイブしている様な感覚だよ。実際に体験した事がないけど。


……あれ?でもこれほぼフルダイブしているのも同然じゃないか?違うのかな?


-プレイヤーの登録を行います。貴方のニックネームを入力して下さい。-


まあいいや。面倒いし。

そうだな、ニックネームか。ニックネームは……マロンでいいや。特に由来は無いけど。これでいいや。


-では転送します。-


青い光に包まれて、と言うよりは吸い込まれて、と言う表現をした方が正しいのかどうかは定かでは無いけど、僕は何処かへと飛ばされたのだ。異世界の異世界に行った事になる。


……帰れるんだよな?


光を抜けると、僕は何処かの空に放り込まれた。


……あれ、これ落ちてね?いや、当然だけど、落ちてるぞ。


待て待て待て待て待て!!!

これまずいぞ!!ゲーム(?)開始直後に空から落ちて死んだ事でゲームオーバーを迎えた。そんな事になるぞ!!ふざけんな!!俺まだロクにプレイしてないんだぞ!!ってか、リスタート地点が空の時点で詰んでるぞ!はぁ?!!何なの?!!何なんだよ!!!


……ってうわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!もうだめだ、落ち----------


信親は思いっきり落下した。その衝撃で地面が割れて、地面が信親が落下した場所から上がる様な感じで盛り上がった。

だが、信親は落下しても死ぬ事は無く、無傷の状態だった。あれ程の力が働いたのに、無傷だったのだ。


……ふう。どうやら、敵との戦闘以外で僕が死ぬ事は無いみたいだ。現実要素が少ないゲームで助かったな。

さて、何処へ行くべきだろうか。道が分からない以上はルートを決めることが出来ない。どうする事も出来ない。とりあえず、町を見つる事を最優先しよう。

オプションは開けるのか?てかどうやって開くのだろうか?試しに、オプション開け!って言ってみようかな?

と考えると、突然目の前に何かが出た。

オプション画面だった。

考えるだけで出してくれるのか。便利だなこれ。画面を少し探ると、地図と表記された画面を見つける。その地図を見ると少し先に町がある事が分かった。そこまで時間がかからないから、そこに行こう。


僕はそこに向かう事にした。

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