第七十七話 魔導の塔と戦力解析 ガルク編
「次はガルクの番だね」
と僕は言う。
「そうだなァね俺は力だなァ、力で押す。」ガルクは応える。
「そうだね、ガルクの魅力はパワーになるよね。それは他のだれにもないものだ。」
と僕は、応える
「そうね、ガルクの力は真似できないわね」とラクスも続く。
「それからファイヤーもあるな」ガルクは続ける。
「そう、とにかく、力と火力。パワーが魅力だ。」
「そうだなァ」ガルクは応える
「その力が戦いを一気に変えることも多い。力はやはり頼りになる。敵の体力が高い場合は、ガルクを基軸に全員の火力を集める方向になると思う。」
「そうだなァ、俺にファイヤー当てるなよォ」とガルクは笑った。
「そうだね、それは僕とミコルちゃんは気をつけないといけないね」
「気をつけます!」ビシっとミコルちゃんが敬礼しながら答えた。この子はいちいち動きがかわいい。
「火力集中の時は気をつけつつ、一気にいこう。これこそ僕らが得意な戦い方になるはずだ。遠隔攻撃チームが二人もいるということは大きな武器になるはずなんだよ。」
「どういうこと?」ラクスは聞いた。
「一人の相手に複数人で戦えることは、相当な戦力差になるんだよ」僕は答えた。
「さっきいっていた、人数が二乗倍の力になるということね。」
「そう、流石飲み込みが早いね。遠隔攻撃チームが二人いるということは、一人の相手に3人で向うことができるので、1:9の攻撃力をもつことが出来るんだ。」
「なるほど!考えたこともなかったわ。」ラクスは言う・
「なるほどナァただ斬ればいいわけじゃないんだなァ」ガルクも応える。
「そうなんだよ。複数戦だから、ポジション取りで大きく差が出るんだ。バラバラに戦ったらほんとの力がでないんだ。みんなの特性を上手く合わせることが出来れば大きな力となる」
「おにいちゃん頭いいです!」ミコルちゃんが続ける
「ミコルちゃんそればっかりね」とラクスが笑う。
「てへ」ミコルちゃんはとぼけた。
「つまり火力集中が、基本戦略になってくるけど、ラクスの機動力も重要なんだ。一人で倒せる敵は倒せちゃうとかなり戦力のバランスが有利になるんだ。相手が戦闘態勢になる前に倒せてしまうと、一気にこちらの有利になる」
「そうなのね」ラクスは応える。
「マンツーマンで強いというのは、基本的にめちゃくちゃ有利なんだ。だけど、さっきもいった通り、相打ち覚悟で戦われると、戦力差はかなり縮まってしまう。向こうは相打ち覚悟、こちらはダメージをうけたくない。という状態だとさらに戦力差は縮まってしまうんだ。」
「なるほど、たしかにそうだなァ、なかなかおもしれいナァ」
「たしかにそうね。相手の本気をかわしつつ、こちらだけダメージを当てるのはかなり難しいわ」
「そうなんだ。だからチームでしっかりたたかっていこう!次はミコルちゃんだ」
僕はそういった。