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第六話 レーザーサイト

僕はラクスにさっきの新しい魔法の説明をしていた・


「先に印を当ててから、魔法を打てば、当たる確率があがります。

本来、腕の角度が少しかわるだけで、魔法の方向は変わってしまう。

これをカンで当てるのはかなりの熟練を要します。」


ラクスはポカンとしていた。


「はー、そんなこと考える人がいるのね。」


ああ、そういえば、忘れてたけど、

こういう考えが好きじゃない人も現代にもたくさんいた。

システムで合理化するのがキライな人たちだ。

自分がしっかりしてないから、ミスが起きるとかんがえる人たちだ。


寝坊してしまうのも、自分のせいだ、根性が足りないせいだと思ってしまう人たちだ。


プログラマーにそういう風に考える人はいない。

仕組みが悪いから上手くいかないとかんがえる、個人の責任ではない。


フール・プルーフと言って、たとえば電池は逆に入らないようになっている。

電池を逆にいれてしまうと、燃えたりしてしまうからだ。

そういうのは、個人の注意ではなんともならないので

機械的に入らないように設計される。


今回もその話に近い。

頑張れば必ず当てることが出来るような体術を覚えることが出来るかもしれないが

それよりは仕組みで解決していきたい。


ただ、現代でもこの思想が万人に通じるかというと通じない。

とくに女子だと、通じないことが多い。

そのことを思い出して、通じなかったらどうしようと考えていた。ところが。


「ナオヤは頭がいいのね!たしかに魔法を外すとリスクが高いわ、規模の大きい魔法だともう一度打つのも大変だし」


「こないだのファイヤーの連射といい、この二回攻撃といい、他の人がやらないことを

ナオヤはやるのね。大魔法使いになる気がするわ!」


「ありがとう!」

まったく心配に及ばなかった、ラクスはわかってくれた。


二回攻撃は実はレーザーサイトをイメージしていた。

銃などに付いている、レーザーポインタを先に照射しておいて、目標に当たったら打つというものだ。

現代の考え方をこちらに活かせば、かなりいろいろ有利になるのではないかと思っている。


更に、オーラの細かいコントロールができれば、もっと複雑なことが出来るはずだ。

右手を見ながら、オーラをコントロールする。

強く出す、弱く出す、トントントンと連続して出す


オーラを右手から左手に移す


コインを手の上でクルクル動かして、

指の動きを調節するマジシャンの修行の

ように細かく繊細の制御ができるように

していきたい。


今はたぶん、レベル1のはずだから

大出力魔法は使えない。

今は、制御が重要だ。

火力が低いうちに細かいコントロールを身につけておけば

次のステップに行く時にかなり有利になるはずだ。


そう、夢中になっているうちに、影が動いた。


ラクスが叫んだ!

「気をつけて!ゴブリンよ!!」


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