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第四話 旅の始まり

「え?そうなんですか?」

と僕は聞いた。

ラクスさんは褒めてくれたが、他の魔法使いが

どういう魔法を使うのかがわからなかった。


「そうよ!そんな魔法みたことはないわ!なんていう魔法なの??」

ラクスさんは目を輝かせてきいた。


「ファイヤーです」

僕は答えた。

「ファイヤー??」

ラクスさんが驚きながらそう聞き返した。


「ファイヤーっていうと、普通はもっとこう、ドンと出て結構隙ができるものよね」

とラクスさんは一般的なファイヤーについて説明してくれた。


こうですよね。

と、立てかけている木材に向かって手をかざした。

そして

「ファイヤー(MP中、速度中)」

と、ゴオオオオと炎を放った


先ほどのファイヤー(小)とは異なり、

燃焼時間も火力もスピードも違うものだった。

やはりこういう仕組みか、と僕は実感していた。

もっと、実験したいところだ。


「これが普通のファイヤーですか?」

自分で撃ったものを、ラクスさんに確認した。


「そう!こんな感じね。このファイヤーを、さっきみたいに、テンポよく、パンパンパンって出せるものなの?」

「そうですね。僕も試してみただけなのですが、威力を抑えてスピードを上げてる感じですね、MPも少なくてすみます。」

と、魔法は結構細かくコントロールできることを伝えた。


「へえ、そうなのね。すごいわ。かなりいろんな戦い方ができるわね」

「そうですね、ファイヤーだけでももっといろいろ出来るかもしれません、もっと高速にするとか」

僕としても、もっといろいろ試しておきたい。

今は出力をコントロールしているだけだが

もっといろいろできるかもしれない。


「おもしろいわね!!」

と、グッと顔を近づけてラクスさんはそういった。

「あなた、私とこのままこないかしら?」

と突然言った。


「一緒に戦ってもらえるとうれしいわ」

「え、いいんですか?僕としても、ラクスさんと一緒にいられると嬉しいです」

と僕は率直に答えた。


「え!?一緒にいられると嬉しい!?それって」

顔を赤らめる、ラクスさん。


僕は続けてこういった。

「この世界の事なにも知らないし、とてもお強いし、お礼もしたいし」


「ああ、なんだ!そういうこと!」

ラクスさんは照れたような、ちょっと怒ったような素振りを見せた。


「まぁ、いいわ!腕の立つ魔法使いが一緒にいてくれると心強いわ」

「お役に立てるように頑張ります」

嬉しい申し出に丁寧に答えた。


「それから!」

ラクスさんは語気を強めてそう言った。


「はい?」

ぼくは、語気におされたがなんとかそう答えた。


「ラクスでいいわ」

ラクスさんがそういった。なにか変なことを言ってしまったのかと思った。

「あ、ああ呼び方ですね。わかりました」

びっくりした。


「ぼくもナオヤでいいです」

ラクスさんが笑った。とてもかわいらしい笑顔だった。


「よろしくナオヤ」

「よろしくラクス」


そうして二人の旅は始まった


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