第二十八話 ワープの使い方
さて、どうするか。
「ファイヤー(MP小、速度速)」
考えながらも攻撃で牽制する。
ワープを切り札にするのはいいとして、一番効くやり方がいい。
相手はワープを知らないわけだから、その一回で決めたい。
相手は、大魔法使いということだから
さすがに一度見せた技が効くとは思いづらい。
ワープを使った戦法として
一番シンプルに考えて、ワープで近づいて魔法だろうか。
でも、これ思っていたんが、本当に、有効なのだろうか
結局魔法は、隙が大きい。
せっかく近づいたとしても、そこからワンモーションある。
高速で近づくことができるのに、
攻撃に時間がかかるのでは
台無しな気がしていた。
たとえば、ラクスくらいの腕前の剣士だったら
僕が飛んできたことに気がついてから斬れるかもしれない
瞬間のスピードを手に入れたからといって、
そのあとも速いわけではないそのことを忘れてはいけない。
だいたい、新しい力を手に入れると忘れがちだ。
ただ、今回は、相手が魔法使いだから
詠唱速度が同時だとすると
ワープで不意をつけばこちらが有利かもしれない
ただ、ワープの使い道として、
近づいて魔法は、そんなにふさわしくないことは
事実なので、もっと違う実践的な方法を
試したいところである。
そもそも、正面に飛んでいくのは無謀だ。
飛ぶにしたって、相手の背後だ。
なので、一度、横に飛んであいての、後ろにもう一度
飛ぶというのが理想的だ。
それにしても、そんな派手な動きをしたらばれる。
「アレを試すか」
今朝の訓練で一つ思いついている事があった。
それならば相手の意表を付くことができる。
「ファイヤー(MP小、速度速)」
「ファイヤー(MP小、速度速)」
「ファイヤー(MP小、速度速)」
「ファイヤー(MP小、速度速)」
相手を中心として、円を描きながら移動しつつ
連続でファイヤーを出した。
「フォッ、フォッ、フォッ」
それは無駄じゃわい。
ファイヤーはまた、水の魔法によって防がれた。
そして、
「そう思うよね。」
僕はつぶやいた。
すると一つ、大魔法使いの元に、頭上から炎の玉が落ちてきた。
そう、一つだけ山なりに打ち放ってたのだ。
「前方だけガードしてたら当たっちゃうよね」
と僕は言った。
「フォッ、フォッ、フォッ」
「そんなのお見通しじゃわい」
そう言って、片方の手で、前方のファイヤーを防ぎつつ、頭上から落ちてくる炎の玉も防いだ。
これが大魔法使いの器用さか、素晴らしいものだ。
その直後、僕は大魔法使いの後ろにいた。
玉を防いでるうちに、ワープでうしろに来ていた。
「なに、おヌシいつの間に!」
後ろを振り返る、大魔法使い。
「狙ってたのはこれだよ!」
ガシと、腕を掴んで叫んだ。
「ワープ!」
ナオヤは大魔法使いを抱えて、頭上に飛んだ




