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時廻奇譚 〜あなたに捧ぐ、恋物語〜  作者: 日ノ宮九条
第一章 時代を超えたタイムスリップ
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第10話 僕の玩具

【沖田総司】



土方さんとの巡察中に見つけた奇妙な格好の二人のうち、男の方……「小鳥遊桔梗」と名乗る方が熱を出して倒れた。


連れらしい「桜庭瑞希」っていう名前の女の子が激しく動揺した様子を見せているので、僕は水と手ぬぐいを持っていった。


……それにしても、本当に変な二人組だよね。

小鳥遊桔梗って方はなんか、公家の着物だし、女の子はもはや着物ですらないし。

普通の女の子にはあるまじき服装なんだけど、あれ、どうやって脱ぐのかな?

ちょっと気になるかも。


格好の他にも、男の方は髪と目の色が僕たちとは全然違うんだよね。

見るからに怪しいって、こういうことを言うんだろうね。


それに、これは土方さんも気づいてるみたいだけど、この二人、おそらく何かを隠している。

まぁ、どうせすぐにわかるんだけど。

もし、間者だったりしたなら僕が斬るしね♪




「……お前たちにはまだ色々聞きたいことがあるが、とりあえず今は仕方ない。病状が安定したらまた来る。……総司、お前も来い」

「はい」


医者な帰った後、土方さんが二人を残し、別室へ僕を連れてきた。


そして開口一番にこういった。


「総司、あの二人が何かを隠していることには気づいているな?」

「もちろん気づいてますよ♪」

「ならば俺が言いたいことはわかるよな?」

「ええ、それももちろん。あの二人を監視しておけばいいんでしょう?」

「ああ、そうだ」

「了解です。それじゃああの二人が間者だったら斬っちゃっていいですか?」


いいよね?別に?

その方が楽だしね♪


「……お前、さっき命はそう軽んじるものじゃないとか言ってなかったか?」

「え?そんなこと言いましたっけ?土方さんの聞き間違いじゃないですか?ほら、土方さん、もう年だし」

「お前……っ!!」


わぁっ、鬼が出現したよ!

っというか、忘れちゃいましたよ、そんなこと。


「……もういい。とにかく、今は斬るな。何かあったら報告しろ。いいな?」

「了解です」


うんうん、面白くなりそうだね!

僕の新しい玩具が増えた♪


さて、土方さんの許可も降りたことだし、早速二人で遊……もとい、二人の監視を始めようかな♪



********************




二人がいる僕の部屋へ戻ってみると、どうやら小鳥遊桔梗君が起きたみたいで、中から話し声が聞こえた。


「あ、待って!まだ寝ないで!……薬、飲んで欲しいの。起きられる?」

「薬……?」

「そう。さっきお医者さんが置いていったのよ」

「……わかり、ました」



ふーん?まぁとりあえずは普通の会話かな?二人は僕がここにいること、気づいていないみたいだし、演技ってことはないでしょ。


けれど、そう思っていたのも束の間、桜庭さんが興味深いことをつぶやいた。




「桔梗君……いや、晴明君(・・・)……。早く良くなって……」




……ふぅん?

晴明君(・・・)ねぇ?



ふふっ、いいこと聞いちゃった。


君たちは一体何を隠しているのかなぁ?



スパン。



「!!」



晴明君(・・・)って、誰のこと?」

「っ!?」



あははははっ★

そんな驚いた顔したって無駄だよ?

訳はじっくり聞かせてもらうから♪



残念だけど、僕、土方さんみたいに女の子に甘いわけじゃないんだよ(黒笑)


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