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お便り 〜微笑み〜

作者: 夏川くゆり


ふと浮かんだネタ。

ものすごく短いです。

少しでも温かい気持ちになってもらえたら嬉しいです。

毎年の夏に欠かさず便りが来る。

封筒には「Dear 千夏」とだけ書かれている。それなのに、ちゃんとポストに届けてあるのだ。不思議な手紙である。便箋も凝っていて、パステルの涼しい水色の封筒に、向日葵のシールが貼ってある。

中は走り書きのメモのように一言のメッセージ。それと一緒に綺麗な絵が送られてくる。ある年は向日葵。ある年は海。ある年は花火。

毎年、違う絵が届く。それは楽しみになった。

今年は「食べ過ぎに注意」の一言と、カキ氷の絵が送られてきた。


千夏は部屋のボードにカキ氷の絵を貼った。

小4の夏から今まで。合計7枚の絵が飾られている。

相手が誰なのかを探ろうとしようにも出来ないし、嬉しかったので、ある年からは受け取って裏面に一言。メッセージを書いている。

届かなくても、相手に伝わっている気がするのだ。

今年は「一言余計です」と書いた。

どこかで誰かが笑った気がする。もしかしたら送り主かもしれない。

やっぱり届いてたかな?千夏はなんとなく、そう思った。


ボードは絵でいっぱいになってしまった。来年の分の為に買っておかなくちゃ。

夏が待ち遠しくて仕方ない。あんまり好きじゃなかったのに。

来年は何が届くのだろうか。

千夏はペンをペンケースに仕舞い、にっこりと微笑むのだった。


初めての短編小説。

これはオチなしなのでしょうか……>_<

少し不安ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです^ ^

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