◆人を憎んではだめですか?人を憎まず、システムを改善!
だめといわれたら、基本的には自分でその責任を負う限り、だめなことは無いのです。
ただし、人を憎むことによって解決されることはあまりないようです。それよりも、どうしてこういう人が生まれてしまうのか。どうして、このような無神経な行為や言動が許されてしまうのかという、社会システムを問題視すべきでしょう。
極端な例ですが、シンガポールでは、ご存知のように、ごみを捨てると莫大な罰金が科せられます。
良い悪いは別にして、そのような社会システムにすることで、明らかにごみは少なく、きれいな町並みは守られているのです。なので、ごみを捨てる人にとっては嫌な法律かもしれませんが、ごみの清掃に悩まされていた人にとってはありがたいことなのです。
このように、システムが変わるだけで、同じ人間でも、行為が変わってきます。おそらく、あなたが人を憎むということは、相手が嫌な行為をするからでしょう。
そのような時は、同じように嫌な思いをしている人がいるものだと思って、特定の個人のせいにするのではなく、社会システムを改善して、(自分を含めた)みんなが気持ちよくすごせる社会を作ってみようという心もちにしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、十カ条を実践している人は、瞬間において、腹の立つことがあるかもしれませんが、その人から離れれば、おそらく反省材料の一つにすることはあっても、あまり腹を立てるということもないようです。相手の矛盾や間違っている点に気づくようになるからです。