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002、魔術の読み合い遊び

作者執筆

ここは魔術と学問の国、ウォル国。

魔術教師のホールディとアテナは陰の日、休みの日にちょっとしたロジックゲームをしていた。

ホールディ「じゃあ、今から私が何属性の魔術を使う・無・詠唱魔術か当ててみなさい」

アテナ「はい。頑張ります」

ホールディ「……ふっ。はい、出来たわ。ではまずは一つ目の情報。火属性ではない」

アテナ「ありがとうございます。まずこれで火属性が消えるわけですね」

ホールディ「そうね。じゃあ二つ目の情報。6大属性の一つである」

アテナ「ありがとうございます。これで光や闇などの特殊系を省くことができる、と」

ホールディ「じゃあ3つ目。最上位魔術より上は6大属性の名前が変わる」

アテナ「ありがとうございます」

ホールディ「じゃあ4つ目。この魔術は相反する属性との複合魔法である」

アテナ「ありがとうございます」

ホールディ「最後5つ目。前提を否定しろ」

アテナ「えっ? はい、ありがとうございます」


アテナ「さて、大体わかりましたね。6大元素で火属性がではない。そこから導き出せるのは、氷と風による停滞と経過を意味するこの二つになる。と一見見えるがそうではない。なぜなら、最上位魔術より上は6大属性の名前が変わるからだ」

アテナ「ここで大事なのは、5つ目の前提の否定。これがどのヒントを否定しているのかによって答えが変わる。1つ目なら火と土も候補に入り、2つ目なら光と闇が候補に入る。3つ目なら氷と風で確定。4つ目ならそもそも単一属性である」

アテナ「まず4だがこれは可能性から除外しても大丈夫。なぜなら、開示されてない情報に、ホールディが・2・重・同時詠唱をしているからだ。つまり4の否定はありえない。次に3の否定。これも除外。ホールディはわざわざ無詠唱と言った。つまり、それは下位~最上位にしぼらせるためだからだ」

ホールディ「よく気づいたわね」

アテナ「続きを。2の否定も除外。これは3でわざわざ6大元素の名前が変わると明記しているからだ。つまり2の否定=3の否定になる。わざわざ3の否定を間接的に行うとは考えにくい」

アテナ「よって1の否定、火属性ではない。これが前提を否定するものだ」

ホールディ「あら、でも先ほどあなたは氷と風ではない、と言いましたよ?」

アテナ「そう、これは、火属性ではない。だが、よく考えよう。3を肯定すると最上位より上、つまり名前が変わる。そして、ホールディは5で言った。前提を否定しろ、と。そこに個数指定は含まれない」

アテナ「つまり、否定するのは、1と最初の条件、「無詠唱」であること。これで、炎と大地、零度と嵐の2つになる」

ホールディ「でも、ここからどう絞るの?」

アテナ「簡単です。1をわざわざ否定したことで、炎と大地がさもないように「ミスリード」している。つまり、答えは炎と大地。これで確定ね」


ホールディ「では、正解発表をするわ」

そういうと、ホールディは「詠唱」を再開し魔術を放つ。

地面に穴が開いたと思うと、中から溶岩が噴き出してきた。それは学院の裏庭の一部をマグマの山に変えた。

ホールディ「お見事、大正解よ」

アテナ「よし!」

ホールディ「よく私が「無詠唱」に見せかけた「詠唱」魔術だと分かったわね」

アテナ「5つ目のヒントが怪しすぎるんだって。まるで最初こそ否定しろとばかりなんだもん」

ホールディ「フフ、ちょっと露骨過ぎたかしら?」

アテナ「まあでもたいていの人は氷と風って答えると思うよ」

ホールディ「お褒めの言葉ありがとう」


こうして、ホールディのロジックゲームは幕を閉じたのであった。


今回はちょっとした魔術ロジックゲームを書いてみました。

一緒に考えながら解くと面白さが倍増しますよ。

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