おほしさまのゆれるよる
掲載日:2025/07/03
今日はだれも怒らなかった
けんかもなかったし
牛乳もこぼさなかった
だからベランダに出て
お月さまのすぐ近くをとおる
ひこうきを待ってみた
ママがいうには ひこうきのあとには
ひかりの糸がのびるらしい
でも今日は風がつよいから
星のほうがゆれていた
今夜はどうしちゃったんだろ
さぼりもしなかったし
愚痴もこぼさなかった
パパがいうには 宇宙のなかでは
息できぬほど空気がないらしい
だから星には風が吹かないから
星がゆれるなんてふしぎだ
前もここで泣いたことを
僕は手摺りのペンキの感触で思いだした
今日は風の音といっしょに
泣くことなど忘れて
知らないうたを思い出してた
お月さまがいうには ずっとむこうの星が
小さくうなずいたことのようだ
もう夜も遅いから眠るけど
また明日がくるんだよ
お読みいただきありがとうございます。




