おほしさまのゆれるよる
今日はだれも怒らなかった
けんかもなかったし
牛乳もこぼさなかった
だからベランダに出て
お月さまのすぐ近くをとおる
ひこうきを待ってみた
ママがいうには ひこうきのあとには
ひかりの糸がのびるらしい
でも今日は風がつよいから
星のほうがゆれていた
今夜はどうしちゃったんだろ
さぼりもしなかったし
愚痴もこぼさなかった
パパがいうには 宇宙のなかでは
息できぬほど空気がないらしい
だから星には風が吹かないから
星がゆれるなんてふしぎだ
前もここで泣いたことを
僕は手摺りのペンキの感触で思いだした
今日は風の音といっしょに
泣くことなど忘れて
知らないうたを思い出してた
お月さまがいうには ずっとむこうの星が
小さくうなずいたことのようだ
もう夜も遅いから眠るけど
また明日がくるんだよ
お読みいただきありがとうございます。




