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prologue

釣り上げた鈴と一緒に彼女は現れた。

彼女と過ごした半年の釣りシーズンは、彼を少しずつ変えていった。

彼女の願いをかなえることで。


みみらくのしま五島の三部作の第二部です。

  南風が雲を運んでくる。

 海洋性気候の地域では、雨の降る予兆だ。

 さっきまで晴れだったのに、もう雲が勢いよく空を覆っている。

 遠くで、雷の音がしだした。


 勇生は、カーボンロッドの釣り竿をゆっくりしまい始めるた。

 今年もシーズン終了だ。

 今日は一杯もつれない。

 当りもない。

 餌のアジが、スカリの中で跳ねていた。


 "命拾いしたな"と言いながらスカリをひっくり返して

 アジを海に返した。

 アジはしばらく水面を漂っていたがすぐに潜って見えなくなった。

 竿の先端に付けた、当り確認の鈴が涼して音色で鳴った。


 半年にわたる彼女との邂逅は、終わりを告げていた。

 もう会えないとはわかっていたが、もう一度 鈴の音が会わせてくれそうな気がしたから

 この場所に来てみたけれども、やっぱり会えるはずがなかった。


 いや もしも会えたら 彼女は未練があるということだから・・・

 きっと それは 勇気にとっても嬉しいことではないし、ましてや彼女が大激怒しそうだから・・・


 だって 

     彼女は 

          幽霊だから・・・

 

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