マウント取りai登場
本山はマウントを取る身の前にして葛藤を消せない、今が絶好のチャンスだと言うのに、上手くマウントを取ることに失敗した場合の自分に襲いかかる心の傷、いや上手くいき相手を傷つけることも、どちらの考えも目まぐるしく頭を巡る。
こんな気持ちでマウント取りに行くのなら、一か八か本山が迷っていた、当初の予定にはなかった考えをぶつけること本山は決心した。
本山利夫は現在、それなりの進学校に通う高校2年生だ、本山には法が許すのであれば、殺したい、いやこの世の全ての拷問を与えた後で、地上から消えて欲しいと本気で思う人物がいた。
それは折田義一という、本山の同級生だった。
折田は本山に何かと、マウントを取ってくる、2人の仲は全く良くないので、本山は折田の行動を見たり、折田の友人にそれとなく話しを聞いても、折田はあくまで本山に対してだけマウントを取ってくるようだ。
その心当たりは本山にはある。
それは小学3年生時代に遡る、公立の小学校に通っていた本山と折田は小学3年生で初めて一緒のクラスになった。
本山は折田と口を聞いた事はなく、共に仲の良いグループも全く違っていたため、折田が同級生だという事以外、何も認識していなかった。
ある日、学校に忘れ物を取りに帰った本山が、教室前に着くとガタガタと音が聞こえた。
本山はそっと教室を除いた、そこには折田が同じクラスの女子の机に頬擦りしている折田の姿だったしかも体操着を着ている、よく見るとその体操着はその机の女子の体操着だった、挙句、折田は股間に手を入れて動かしている。
余りにも衝撃的だったから、呆気に取られた本山だったが、よく見るとめちゃくちゃ面白いので、これは映像に残しておこうと思い、親から当てがわれていたスマホでバレないように盗撮した。
折田のした行動の意味は本山も分かっていた、自慰行為はちょくちょく、親にバレないようにしてしていたし、最初は自分は変なのかなと思っていたが、股間をいじくるでネット検索した時、普通の事だと知って安心した事がある。
人の秘密を握るということが、こんなにもドキドキする事だという事を本山は知った。
それからというもの別に誰に見せる訳でも無いが、折田を見ると何か自分が優位に立った気がして、優越感を一人で本山は感じていた。
その少し後である、クラスの女子の平木という活発な美少女が、折田と学校から少し離れた公園で二人で一緒るところを自転車を走らせているところ目撃した。
折田が行為に及んだいたのはこの平木の机だ。
本山は不安な気持ちになった、平木に想いを寄せていたからだ、学校から離れたところで2人でいた
。
嫌な気持ちが瞬時に、本山に襲いかかる、本山は自転車を止めて、そのまま2人の会話が聞こえるぐらいの場所で茂みに隠れた。
本山の不安は的中した、平木が折田にちょうど告白していた、そして折田は「良いよ」とokを出した
。
本山はショックでパニックになった、しかし次の瞬間、本山の心に悪魔が囁いた、その瞬間にその囁きを実行に移していた。
本山は、茂みから勢いよく出て、2人の前に急に立つと、狼狽える2人を見て、スマホを2人にかざして動画を向けた。
それは平木の机で行為に及んでいた折田の姿だった、2人は呆気に取られていたが、すぐに平木は何か人間で無いようなものを見るような軽蔑した目になり、折田、本山が茂みから出てきた時を上回り人間ってここまで動揺出来るんだという狼狽した表情になった。
平木は「最低」折田に向かって言って、直ぐにその場から立ち去った、多少バツが悪くなった本山も直ぐにその場から去ったが、その去る前に見た、折田の呆然自失とした顔にえも言われぬ征服感を感じた、帰りの自転車を走らせながら、その征服感をドキドキしながら感じていた。
その後は学校に来なくなり、1ヶ月くらいして転校したと担任の先生からクラスの者たちに連絡があった。
一方、本山とはと言うと、折田が次の日から学校に来なくなって、これは俺がスマホの画像を見せたせいだ、万が一単なる病欠という気もしたが、それを振り払いとマウントを取った気持ちになっていたが、それはすぐになくなった。
なぜなら平木から凄まじく冷たい目で見られるようになったからだ、そもそも平木との関係は、単に挨拶をするだけだったが、挨拶は敵意に満ちた睨みに変わっていた。
本山は自分の犯した行為で何も得る事ができなかったどごろか、平木に忌み嫌われてしまった、それから、学校に行きづらくなり、本山までも転校することになった。
本山と折田が再会したのは、高校の入学式である。
最初、折田は本山を見て、驚いた様子だったそれは本山も同じだったが、完全にバツが悪か感じる本山に対して、折田はなぜか、わざと見せつける様に言葉を発さず、余裕の笑みをうかべていた。
その理由は何日かしてすぐに解った。
同じクラスになった2人だが、折田は本山の名前は出さず、自分がかつて好きな子の机の上で、その子の体操着を着て自慰行為をした事を鉄板ネタとして本山にあきらかに聞かせるように、クラスの男子達に話ていた。
掴みとして、インパクトとがある上に、話し方も上手く、話を盛っているのか本山も知らなかった情報を交え話していた、その他のトークも上手く折田はあっという間にスクールカーストの上位に立っていた。
元々、折田はイケメンな上に、男子達に情けない話をする事により、親しみやすさを与えていた、そして、女子達が引くような事を包み隠さず堂々と尚且つ面白く話すことが、女子にもそのルックスと相まって人気になっていた。
本山と言うと、自分も痛い目に遭ったが、マウントを取り終えたと思い、ほとんど考えなくなっていた折田にマウントを取ったと思っていた事を乗り越えられていたショックと自分が折田にした事をばらされるのではないかと言う恐怖から、友達はなんとかできたがスクールカーストの最下層のグループに属し、尚且つ怯えながら学生生活を送っていた。
そんな折である、密かに本山が、恋心を抱いていた、西田佐江里という、クラスの行けてる1番の美女と折田が、明らかに本山が近くにいるのを見計らって、折田の友人達に付き合い始めたと言った。
その時の絶望と折田の本山に対する、勝ち誇ったような顔は忘れられない、しかもそれで終わりではなかった。
その後、折田はこれ見よがしに西田とイチャイチャしてるのを本山の前でだけで、明らかに見せつけていた
、
なぜ本山がそう思うかというと、他者がいる前では2人はいちゃつきはしない、それに折田が一人で帰る下校途中や一人でよくいる場所を狙って、出没し、少なくても折田は本山にチラチラ視線をやっていた。
身悶えするような嫉妬と憎悪の日が続き、本山はだいぶメンタルがやられ、ネットで何か罪にならず嫌がらせをする方法を血眼になって、毎日探していた、生成aiを使ったり、検索をしている時の自分の目がバギバキになってることは本山自身気付いているが、そんな事はどうでも良かった。
そんな折、本山は大人気新作ゲームが発売されることをネットニュースで知った、荒波のように引いては戻る怒りの中にありながら、大手通販サイトで予約しようとしている事が、不思議であり、そしてこのゲームをプレイする時自分は楽しめる精神状態にあるのだろうかという不安が本山の頭をもたげた。
通販サイトにアクセスして、するとトップページに妙なものがおすすめされていた、マウント取り型携帯用ai〜誰かにマウント取りたい人におすすめします〜、とだけ書かれでいた、何だこれは、と思い値段とレビュー、売上ランキングを見てみた、しかし、何も載ってない。
まさか、大手通販サイトにこんな明らかに怪しいものが売ってるなんてと思いながら、価格0円なのと全く期待してないが、何かこの苦しみから逃れる方法があるのならと思い、気付けは購入していた。
翌日、届いた荷物を自分の部屋で本山は開けると、正方形の小さな箱があった。
何なんだこれは他、恐る恐る本山は箱を開けた。
するとホログラムのように、正方形の箱の中から発せられる薄い光と共に人間の姿が現れた。
それは30歳ぐらいの白衣を着た長身の整った顔をしたイケメンだった、何か顔からは少し伶利な印象を受ける。
驚いている本山を見て、その人物は「俺の名は関本、俺はとある今は亡き科学者によって作られた人間の姿をしたaiだ」
怯える本山に関本はニヤリとイタズラっ子のように笑いながら、「まぁ、俺を触ってみな」
言うとおりに、恐る恐る本山は関本を触った、するとするりと関本を体を手がすり抜けていった、何度も触るが、全てすり抜ける「何なんだお前は」本山は言った。
「この姿は3dホログラムだ実体はない、その箱に俺のコアが入っている」
本山は小さい箱を見るとなにやら小形のチップの様なものが貼り付けられている「これか」本山が尋ねると、関本はコクリと頷いた。
本山の頭は混乱から抜け出してなかったが、なんとか言葉を振り絞って「一体なんで、アンタはネットサイトに売られていたんだ」
関本はそんな事を聞かれるならわかっていると言った表情で「俺の開発者にとある事情があってな、俺はチップに搭載されて売られてるわけだが、それは別に今話すことではない、それよりもお前が俺をサイトで見れた事が重要なんだよ」
「重要ってなんだよ」
「俺、つまりマウント取り型aiは誰でも商品を閲覧できる訳ではない、ある一部の条件を満たしてる奴が、閲覧できるようになってる」
「一部ってなんだよ」
「俺の商品オススメは心からマウントを取りたいやつにしか見れない、ネットサイトに俺の開発者が伝手を使って掲載させてもらった、ネットサイト利用者のマウントを取りたいと言う気持ちが強いものだけにしか見れないようになってる」
「どうやってそんな事が分かるんだ」
「強烈なマウントを取りたいという利用者の微弱な電磁波を俺のコアが感じ取ってそいつにオススメするのさ」
「電磁波を感じ取るって、そんな事か本当にできるのかよ」
「俺は人間より少し賢く出来てるんだ、それに今俺がいるこの状況でお前の計り知れない事が現実として起こってるという事がわかるだろ」
本山は完全に整理がつかないものの、それもそうだなと思った、それは本山がこの異常な状況に慣れてきた証左であった。
「で、誰に対して何のマウントを取りたいのか言ってみろ」
本山は関本の偉そうな言い方にムカつきながも、昔のことから今まで全部洗いざらい話した。
今まで溜め込んでた事を話したせいか、本山は気分がだいぶ軽くなった。
黙って頷きながら聞いてた関本は「なるほど、その折田という奴にお前はマウントを取りたいのだな、そして西田という女を振り向かせたい」
嘘をついてもしょうがないので、本山は素直に頷く。
すると何か関本の目から光が本山に発せられた。
「何するんだ」驚く本山を尻目に「解った」と影山は言った。
「何が解ったんだよ」本山が聞くと、「俺は目から光線を人に浴びせる事により、今までそいつが経験きた記憶を全て見る事ができる、そしてそれは、記憶に残ってる人の今まで経験した事と能力、潜在能力と運の良さなども把握できる、何を考えているのかは分からないが、そいつが、現時点で何にマウントを取る事に価値を置いてるのかは分かる」
「でも膨大な記憶をそんなに一瞬で分かるのか」
「検索エンジンを思ってもらえれば良いあくまで、人の記憶からピンポイントで情報を得る、俺は人より少し賢いだけなので全部一気にわかる事はできない、この場合折田と西田の情報を取り出した」
「まず端的に言って、折田にお前がマウントを取ることは無理だ、折田がマウントを取りたい、試験や社会で仕事をするための全ての潜在能力、努力の量、それを効率に使う頭、運を掴み大きくする才覚と成功するまで諦めない力、全てお前を上回っている、ちなみのお前が上回っている能力も多少はあるが、それに折田はマウントを求めないし、お前もそこでマウント取っても嬉しいと思わない」
絶望的な気分で本山は聞いていた、その絶望が、関本の言う事に大きく影響されてるの表していた。
「また折田はお前にマウントを取る事に、快楽を覚え中毒気味だ、最初はお前に写真を昔バラされたのが、腹に据えかねていたのが、今はお前にマウントを取る事に中毒レベルになってる、ちなみに西田と折田は両思いだ」
折田のマウントが続くのかも気が滅入るが、何より西田と折田が両思いだと、分かっている事だか改めて突きつけられ、本山は聞きたくねーという気持ちに囚われた。
その様子を見て関本は表情を変えず「ちなみに西田はお前に虫ケラ程の興味も持っていない、また西田は虫ケラに何の関心も無い」
「それじゃあ何しても無駄じゃないか」
「無駄かどうかは行動を起こした者が判断する事だ
、可能性が低いと言われて引き下がる奴になど、マウントを取ることは出来ない、一生他人にマウントを取られるだけだ、成功者は基本押しなべてマウントを取りたがる、それが正常な感情だからだ、そしてお前は中途半端なので成功者たちがマウントを取りたくなる対象になりやすい、そしてお前はそれを受け流す事など出来ない、何故ならお前はマウント取る事を捨てれない、マトモな人間だからだ」
「偉そうに言うんじゃねえ、人の気持ち逆撫でする事ばかり言いやがって、手前何の責任も取る気ないだろ」
関本は感情を露わにする本山見てからゆっくりと話し始めた「よくマスコミに巣食っている、経済や社会などありとあらゆるジャンルの学者や評論家、文化人、大経営者、占い師、snsで発信する奴など色んな人間が、未来予測公の場で発言するが、するが、皆ろくすっぽ的中しないよな、答えは漠然と良くなるか悪くなる変わらないか3つしかないのに、その上、現状認識もそれぞれ認識が人によって見解が変わると言う事は、現状認識も出来てないという事だ、まぁ人より少し賢い俺でも未来の事など分からないし、人間、間違えるのが当たり前だからそれはどうでも良い、でもこいつら何か自分の外れた発言に強制的に責任取らされる以外、何の責任も取らないだろ、何も気にせず、飯をバクバク食い、図々しく呼吸をしている」
「お前もそう言う奴だろ」本山は怒りながら言う。
言われると関本は少し笑みを浮かべて「俺は人間よりも少し賢いんだぜ」言うと、本山に今まで感じた事の無い苦しみが襲いかかった。
苦しい、痛い、気持ち悪い、ありとあらゆる苦しみが襲いかかかったあとすぐに本山の苦しみは取れた。
関本は「どうだ」と言った後「お前が俺の入っているチップを壊せば、俺にその苦しみが30分続いた後、俺の存在は消去されるよう開発者からプログラミングさせられている、俺は少しは発言に責任を取るぜ 」
本山「じゃあ何を俺はすればいい」自分でも驚くほど素直に聞いた。
「ok、じゃあ簒奪を教えよう」