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wash ~関門突破!~

~前回のあらすじ~

新世界へと旅立った慶斗。


~予告~

ストックが完全に切れてしまったため、短いです。

「…て、慶斗、起きて」

 僕はアーサー王じゃ…。もういいや、このネタ。しかも今は朝じゃないし。いつの間にか寝てたみたいだ。それにしても、また変な夢を見ていた気がするよ。今回は地球儀先生がいた気がするんだけど、あまり気にしない事にする。

「夕ご飯できたから、降りて来てね。」

 もうそんな時間なんだ…。何時の間に寝たんだろう。確か、早押しテストの続きをしていて、その内ボーっとしちゃったんだっけ。

「後、これに着替えてね?」

 渚が僕に渡したのは、服だった。え?僕着てるよ。特に汗もかいてないから着替える必要もないし…

「だって、罰ゲームだもん。」

 え、罰ゲーム…?

「慶斗、テストの途中で寝ちゃったでしょ?夢も翔太君も少しずつ正解したから、結果的に慶斗の負けだよ。」

 泣いていい?なんでそうなるの?なんで皆は僕を起してくれなかったのさ?僕にもチャンスくれたっていいじゃん。も、もしかして…、寝てる間に顔にいたずら書きなんかしてないよね?


「渚?もしかして僕の顔に…」

「え、あの…。」

 なんで黙っちゃうの?何で顔を赤くしてるの?そんなに僕は…

「よかったら、鏡見る?」

 手鏡を渡されて、それを覗き込む僕。あれ、本当にこれは鏡だよね?なんだか女の子が見えるなぁ。前髪パッツンで、クリクリとした目。ちょっとだけ茶髪掛かった黒髪はヘアピンでちょっと留められてる。でもね、鼻とか僕の見慣れたパーツがあるんだ。うん、ちょうど僕の顔のパーツによく似てるんだけど…

「渚?」

「大丈夫、お化粧のセットは新品だったから、別に、口紅だってか、関節キスって訳じゃないよ…?」

 やっぱり泣くね、僕。認めたくないよ、こんな現実…。僕が女装なんて、僕が女装なんて…。

「嫌だー!」

 脱兎の如く駆け出した僕。何処でもいい、こんな羞恥の現場から早く抜け出したい。こんなのを認めたら、僕の何かが音を立てて崩壊するに違いない。とりあえず化粧を落とす。その為に顔を洗う。

「させる訳にはいかないのですぅ。」

 部屋のドア直ぐ前に立っていたのは留美。なんでこんな所で待ち構えてるの?はっ、もしかしてコレを完全に予測して…。

「渚さんの行動予測は完璧なのです。さすがは幼馴染のなせる業なのですぅ。」

 早速僕に掴み掛かる留美。かなり力が強い…。流石はチート少女。って、そんな事思ってる場合じゃない!渚に捕まる!

「留美、後で気が済むまで撫で撫でして上げるから、今は離して?」

「はいですぅ♪」

 第一関門突破!因みに、撫で撫でするのは猫態だけどね。え?何で第一かって?ふふふ…、まだまだいるんだから。僕を羞恥の奥底へと送り込もうとする人達がさ…。


「けー君、大人しく罰ゲームを受けなさい!そして耳をハミハミさせなさい!」

 第二関門、夢。全ての関門の中で一番パワーに抜き出た彼女。非力な僕としては苦手な相手…。だけど!耳をハミハミされるわけにはいかないんだ!

「とぉっ!」

 軽い身のこなしで、夢の頭上を通過。よし、これならいける。

「甘いよ、けー君!」

 がふっ!?ゆ、夢…。無防備なお腹に頭突きを入れるのはやめて?かなり痛いんだけど…。僕の意識はそのまま闇に落ちていった…。

・椎名渚の交換日記

やっぱり、いい…

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