nursary ~復活~
~前回のあらすじ~
ネコミミ取れたよ。やた~!
~予告~
えっと、二人とも?その手に持ってるのは何かな…?
午後一発目の授業、一番眠いこの時間、僕らのクラスは歴史の授業中。先生?勿論の事、我らが担任、時代遅れな軍人教師こと護国鬼一郎先生。あだなは鬼軍曹。
「偉大なる国旗に向って敬礼!」
英語の時間にもやったんだよな、コレ…。まぁそれは置いておいて、僕らは教科書を開く。今日から第二次世界大戦か…。今までも戦争の事しか授業してないからなぁ…。大学受験間に合うかな?
「いいか!お前ら。この世界大戦において戦勝国であるべきはこの国だ!俺は近々第三次世界大戦を仕掛けるぞ。もちろん、お前らも兵士として雇おう。ありがたく思え!」
平和を乱さないでください、先生。平和への道を模索しているこの時代に、そんな事したら確実に全世界を敵に回しますから。しかも生徒を兵士にするって無茶苦茶です。
「甘いな、朱雀よ。わしの力を持ってすれば、飛騨の国など一撃で滅ぼしたものじゃ。」
いつの時代?それ。
「兎に角、わしが居れば、勝利は安泰じゃ。」
あなたも平和の破壊者ですか、ゴロちゃん。
「曹長!一般兵が寝ております!」
「何!?この曹長の演説を無視するのか!軍会議の結果、射殺!」
背中に掛けてあるライフル銃を構える。照準を夢の世界に旅立った生徒に合わせる。あぁ、南無。
「ファイア!」
チョークが頭部に被弾した生徒は、それっきり動かなくなってしまった。これが鬼曹長先生流のお仕置き。音速越えのチョークを放つと言う斬新なアイデア。因みに、翔太が回りを監視していて、寝ている人物を発見しだい先生の報告すると言うシステム。
「青龍軍曹、お疲れであった。これからも任務を全うするように。」
「サー、イエッサー!」
翔太はかなりこのクラスが気に入っているらしい。ウマが合うの?だけど、他の男子はウザがってるね。だって、ただえさえイケメンで女子から人気があるのに、先生に堂々と告げ口してるわけだから。本人は気にしてないけど。女子から見れば、翔太が見つめていると感じるらしくて、この授業が嬉しいらしい。僕としては、人より数倍眺められる時間が長いので、このクラスは嫌いです。
「心配するな、朱雀二等兵。お前だけは萌えにより無罪放免だ。」
「曹長、殴っていいですか?」
授業中はある程度許可をとるようにしている。死刑はいやだからね。
「許可」
今日は趣向を変えてみよう。ゴロちゃん投げは既に使ったし、そうだな…。
「希、おいで。」
「にゃあ~」
トコトコと渚の下を離れてやってきた希を掴んだ。
「希、手はず通りにね。」
「にゃあ。」
流石は希、話が分かってるね。僕は希を掴んで翔太に投げつける。きれいに弧を描いて、希は翔太の顔面に着地。
「にゃにゃにゃにゃ!」
「け、ケイ。これが噂のニャンニャンプレイなのか…」
煩いのは消えたし。めでたしめでたし。
「ご主人様~!」
待った。何でこの声が聞こえるんだろうね?確か数日前のゴロちゃんの仙人術で…。
「ご主人様、ただいま戻りました。(人間に)」
「な、なんで希?君は月の光を浴びない限り…」
「ご主人様、史上最強のメイドであるボクの力を舐めないでください。血を飲めば一発でございます。」
チートメイド。血を飲んで仙人術を破るってどうよ?
「その血は何処から来たの?」
「アレでございます。」
指差したのは、翔太の今は屍と化した姿。だめだよ希。そんなのから血を飲むのは…。
「さぁ、ご主人様。早速保健室へ参りましょう。今日からは猫缶は嫌でございますよ。さぁ、保健室で…イヤン♪」
クラス中が唖然としていた。さっきから“保健室プレイ”だとか、“鬼畜”とか“メイドとかハァハァ…”って聞こえる。なんで皆翔太みたいになるのさ!?なに、感染った?ってか、本当に希は僕を連れ出そうとしないでよ。
「朱雀二等兵が負傷につき、特殊メイド兵に任せる。」
先生!僕の貞操を軽んじないでください!何ですか、特殊メイド兵って!
最終的につれてこられた…。
「さぁ、ご主人様。これから楽しい事しましょ♪」
「駄目だって、何する気なの!?」
「何って…。ナニをするんですよ。」
女の子がそう言うはしたない事を言わないで。
「さぁ、ご主人様。私に身を預けてください♪私が完璧にリードしてあげます。メイド育成機関で育ちましたから、それはこれはどんなプレイでも対応して…いやん♪」
顔を赤らめても駄目!学校で変な事したら僕が退学なっちゃうんだもん。それだけは嫌だよ!渚たちと離れたくないもん。爺ちゃん…、爺ちゃんは希がこんな性格だって知らなかったんだよね?知らなかったから希を選んだんだよね?“慶斗も若い内に色々経験しておくんじゃぞ、ふぉふぉふぉ。”じ、爺ちゃんの声が聞こえた気がする…。
「希、ほら、ここって保健室じゃん?保険医の先生とかいたらさ…」
「大丈夫です。既に許可をとってありますから。」
公認の上!?何考えてるんですか!?
「はい、あの先生もナニを考えておりました。」
エロメイドにエロ保険医!?この学校本当に大丈夫!?
「慶斗はここか!?」
保健室のドアを蹴破って入って来たのは、生徒会長だった。
「弟の貞操を奪うとは、痴女め!」
「ご主人様は私の物です。」
僕は物扱いですか?酷いよ…。しかし、憤怒の形相の生徒会長は、僕と希を無理矢理引き離した。
「弟は私だけの。いい?」
「生徒会長様、少しお話が…」
また!?また僕の何かで買収されてしまうの!?案の定、顔を真っ赤にしていく生徒会長。聞き耳を立ててみた。
“私の後、生徒会長様優先ということで…”
“ちゃっかり最初をもらうんじゃない。”
“では、同時に乱○と言う事で♪”
“生徒会長としてそんな不潔なことは。しかも、慶斗は私の弟、汚すなどもってのほか…”
僕の同意無しで色々話を進めないで?…あ、今の内に逃げようっと。
「「逃がさない!」」
ひぃぃぃっ~!や、やめて…。希?何かなぁ、その手に持ってる荒縄。生徒会長もなんで、西花の先生みたいに鞭を持ってるのかな?あはは、まるで何か痛いことをするみたいじゃないか…。
・大西雅の交換日記
さぁ、弟よ。お姉たんと良い事しましょ??




