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magic ~昼食タイム!~

~前回のあらすじ~

私の名前はアニータ・オタルノで~す。略してアニオタで~す。


~予告~

一言多いよ。みんな…


※アンケート開始してます。お好きなキャラを選んでください。“夏休み編(仮)”でのキャラルートが…

 やっとお昼後飯の時間まで辿り着いた。僕にとっての癒しの時間。皆で席を寄せ合って食べる。メンバーは僕と渚、夢に翔太。ゴロちゃんと最近参加し始めた留美。今日は希もいるよ。…猫だけどね。

「いただきます」

 いつもながら僕のお弁当は渚と一緒。翔太は購買だし、留美は自炊らしい。ゴロちゃんは相変わらずクッキー食べてるし、夢のお弁当は…、きっとお付きの人が作ったんだと思うよ。

「けー君、あ~ん。」

「お兄、あ~んしてくださいです~。」

「ニィャンニィャン」

 はい、ご周知プレイの始まり始まり~。嬉しいけどさ、場所っていうのを考えてもらいたいな。しかも希、猫になってまで口癖を披露しなくていいから。あぁ、留美!頬にミートソース擦り付けないで!!夢ぇ!何で君は何気なく耳をハミハミしようとしているのさ。いつもの事だけど…。

「ネコミミのケイ、萌え…」

翔太、今君は完全に僕の逆鱗に触れたよ?なんでわざわざ人が気にしている事を口にするのかな?その口が悪いの?ねぇ、その生まれ持って来た唇が僕を怒らせるのかな?

「け、ケイ。怒った顔も可愛いぞ。」

 死ね☆ お決まりのドガグシャの放送出来ないような状況を作り出す僕。翔太は手加減しなくても大丈夫だからね。数秒あれば完全回復してるし。

「容赦ないんだな、ケイ。そんな所も好きだ。」

 フッと前髪を払ってクールに決める翔太。後ろで女子がキャァキャァ言ってる。翔太、言う相手を間違ってるよ。

「何を言う。俺と釣り合う相手は君しかいない。」

 もう一度瀕死まで追い詰めておいた。まったく、僕と君が釣り合うと本気で思ってるの?無理だね。3回ほど転生してから戻っておいで。


「朱雀よ…」

「その先は言わなくていいよ、ゴロちゃん。」

「ふむ、ネコミミと言う奴か?」

 それを言うなら、“耳たこ”ね。それともわざと間違ってるの?怒るよ、投げるよ?お前の血は何色だ~!

「慶斗?壊れちゃった…」

 渚、その目は酷いよ…。だって僕の周りが異常だから。時々こうやって積もり積もった気分を発散しないとやってられなくて。翔太や玄武君を殴るだけじゃすまない時があるからね。壊す衝動から逃れる代わりに、こんな発散方法を身につけたって訳。だけど、渚の眼が酷いのが難点…。


「朱雀慶斗!ネコミミを装着したと言う噂を聞いたぞ!それは俺様に対する宣戦布告と取っていいのかぁ!?」

 麒麟さんが登場。一言いいかな?僕は好きでこんなものをつけた訳じゃないんだ。付けられたの。しかも魔法で!

「えぇい!そのお前の頭に付いている忌々しい物を取り外してやる。心配するな、その代わりに描き眉をだな…」

 外して貰えるなら大歓迎だよ、ほんとに。いてッ痛い痛い痛い痛い!本当にどうやってくっ付くればこうなるのさ?

 ふと教室の出入り口を見ると、一人の少女が立っていた。あの人って確か…

 彼女がこっちを見て手招きしてる。もしかして外してくれるの?いやいや、もしかしたらそれを餌にして、僕を生け捕り、そして女装なんて言うプロセスもありえる。僕はそんな罠には掛からないもんね!

 嫌だと意思表示すると、泉さんはあの杖を取り出した。え、ちょっと待ってよ。それってアレだよね?さっき僕にネコミミをくっ付けた奴…。それを一振りすると、僕の体がフワリと浮いた感覚に陥る。あれれれ~?


「捕まえた」

「何、今何したのさ?」

「企業秘密。」

 即ち、僕は泉さんの魔法によって転移させられたらしい。

「僕をどうするつもりなの?」

「これ、取って欲しい?」

 ネコミミを指差している泉さん。え?本当にとってくれるの?周りに他の委員会の人たちの気配も無いし、この人の独断?それなら…

「じゃぁ、取って。」

「条件がある。…ハグハグと撫で撫でして欲しい。」

 何?最近はやってるの?そう言うの。ハグハグして撫で撫で?なんでまたそんな条件を…

「倉本留美が嬉しそうに話しているのを聞いたから。」

 留美…。そう言う事は口外にしちゃ駄目じゃないか。でも、それでコレを外してもらえるなら…。

「わかった。条件飲むから外して?」

「前払い」

 しっかりしてるよ。まったく…。寄ってきた泉さんを抱きしめる。え、ちょっと…。意外に着やせする人なんだね…。渚と同じでそんなに起伏がないと思ってたのに。ごめんなさい。僕だって男の子なんです。頭を撫でると、フニャァなんて声が聞こえてきた。まさかとは思うけど、君も猫になれるとか言わないよね?

「ありがと。じゃ、約束どおり。」

 アレだけ引っ張っても取れなかった猫耳が、いとも簡単に外されてしまう。今までの苦労は何だったのだろうか?

「本当言うとね、あった方が可愛いよ、ネコミミ。」

「冗談じゃないよ。」

「そっか。フフフ…」

 何故だろう、さっき全然性格が違うような気がするんだけど…。

「あ、どうしよ。思わず本性出しちゃった。人に言ったら、またネコミミ付けるからね。いい?」

「うん。後さ、一つ聞いていいかな?どうして魔法が使えるの?」


 少し言葉に詰まったようだけど、満面の笑みでこういって来た。

「ゲームしてて覚えた♪」

・泉可憐の交換日記

次は犬耳かな…


※作者より

今回でとうとう50話になりました!投稿日数で考えれば、100日です。いやぁ、ここまで計画的に投稿できたのって、この小説が初めてです。読んでくださる読者の方にも感謝感激です。もしかしたら今日でユニークアクセスが1万人を超える可能性が大きいです!なんと嬉しい事でしょう!改めてありがとうございます。もう少しこの“授業編”は続くのですが、お付き合いください。


あと、前書きにも行ったとおり、夏休み編はアンケートで人気の高いキャラのルートで行きたいなぁなんて思ってます。どうか、みなさんの清き一票を!

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