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english ~オタク~

~前回のあらすじ~

エヌ×エヌは、…ウフフフフ


~予告~

アハハッアハハッアハハハ~!

 大丈夫なのかな。この学校…。先生はある意味個性豊かだし、生徒も一部は常識を逸脱している。普通の学校では無いことは、周辺3校と同じだと思う今日この頃。僕は認めたくないけどね。さてと。次の授業が終われば昼食の時間だ。教室の後ろで伸びてる玄武君は放っておこう。因みに、さっき翔太が必殺キックを放って倒したんだけどね。

「僕、留美に教科書返してくるね。ついでに歴史の教科書返してもらってくるよ。」

「うん。」

 僕は留美の教室まで向う。嫌な予感がするけど、しょうがないよね…。

「倉本留美って子に用があるんだけど。教科書返しに来たんだ。」

 教室の入り口に屯してる男子の一人に話しかけた。

「あぁ、倉本さんのお兄さんですか。倉本さん!お兄さんが教科書返しに来ましたよ。」

「お兄っ!」

 高速弾丸の如く飛びついてきた留美。ガッチリとホールドされた。どっちかって言えば、拘束弾丸と言った所かな。

「撫で撫でしてくださいですぅ。」

 みんなの前でご羞恥プレイを行えと?まぁ、留美の髪ってサラサラだから、撫でてて飽きないんだけどね…。

「はい、これ数学の教科書。あと、歴史の教科書返してくれる?」

「はいですぅ。」

 ふと気がつけば、留美のクラスの皆が顔を赤くしたりしてる。なんで?

「お兄も猫さんですぅ。似合ってますよ、お兄♪」

 しまったぁぁぁ!あの変な委員会の人達が僕の頭にネコミミ付けたんだった!しかも変な呪文で離れないんだっけ。通りで頭に違和感がないわけだ…。

「留美、これ取れる?」

「似合ってるからとらなくていいですぅ。」

 味方無し、ちょっと、そこ!勝手に写メ撮らないでくれる!?

「次の授業はお兄も一緒にこの教室で受けましょうです。」

 それは無理だね。返された歴史の教科書を掴んだ僕は逃げ去った。今日は人生最悪の日だよ…。


「あ、お帰り、慶斗。」

「うん。ただいま。」

「けー君、耳ハミハミさせて♪」

「駄目。」

「ケイ、結婚しよう。」

「死ね♪」

 いつもの会話。やっぱり、まともなのって渚だけ?いや、酔ったら人格変わるから違うね…。僕の周りって普通の人がいないの?

「わしがいるではないか、朱雀よ。」

「ホモ・サピエンスカテゴリーになってから話し合おうね、ゴロちゃん。」

「毒舌が…」

 毒舌?なにそれ?僕知らな~い☆ まずもって自称仙人の時点でまともじゃないから。留美と生徒会長も希も麒麟さんもチート的な能力とかがあるから駄目。

「腰巾着君…」

 ふと彼の顔が思い出される。北川高校の蛇慰安戸君、基、天馬君の腰巾着の彼。不良にしては律儀だし、好感のもてる人物だったよ。うん。今度連絡とってみようかな。


「Hi everyone!コレから授業を始めま~す。偉大なる国旗に敬礼!」

 先生、誰かさんに感化されすぎです。誰とは言いませんけど…。まぁ、確かにアメリカの高校とかだと毎朝国旗に向い立って、“I presure the reason...”なんて言う放送を聴くらしいけどさ…。

「tareaを出してくださ~い。答えを確認しましょう」

た、タレアって何?

「Oh, no. 思わずSpanishを使ってしまいました。It's my fault.homeworkを出してくださ~い」

 あ、宿題か…。英語教師としてあるまじき行為だね。

「罰金よ、罰金!」

 だれ!?

「Oh!涼○ハルヒですね!」

 そうだった。彼について説明しておかなくちゃだね。彼は、“アニオタ先生”って言って、日本でオタクを極める為に英語教師として来日したんだ。そう自己紹介された。まぁ、英語圏育ちの人だから、英語の発音なんて凄いとは思うけどさ…。だけど…

「では宿題の確認で~す。最初の答えは、“I like Fujioka very much.”」

 はい、全てオタクものの問題です。問題としては解けるんだけど、背景を知らない僕には意味が分からない。フジオカって誰ですか?この前ゴロちゃんが、“わしと同じにおいがするぞ”って言ってた。何?そのフジオカって仙人とか?しかも、話が脱線するこの授業。正直付いていけません。

「“みな○け”と言えば、ホサカで~す。アハハッアハハッアハハハハァ~!」

 突然笑い出した先生、正直、びっくりしたと言うより、気持ち悪いです…。

「では、page fifth-sixを開いてくださ~い。」

 因みに、教科書は先生のお手製だったりする。生徒内では、“ヲタク本”と言う名前で通っている。日本語訳はできない事は無いけど、内容がコア過ぎる言われるのが常。

「はい、ここのsentenceを誰かに読んでもらいま~す。パトリシアさん、お願いしま~す。」

 ここにいる外人は、あなただけですよ先生。とりあえず二人の女子が英文を読み始めた。


「hey, Tsukasa, where do you eat a choco-coronet from?」

「Eh? hmm I think from the head.」

「I see. by the way which side is the head?」

 てな感じで読み終わると、今度は翻訳を始める。こう言う時だけ輝く人がいるんだけどね…。

「俺が訳します!」

 ビン底グルグル眼鏡の頭カチカチ男子学生ではなく、デブで豚顔、暑苦しそうな男子が手を挙げた。他の授業では目立たないのに、この時だけヤケに張り切るんだよね…。

「“ねぇ、チョココロネってどっちから食べる?”“う~ん、こっちの頭の方かな。”“ところでさ、どっちが上なの?”です。」

「Very goodで~す。コレはら○☆すたの第一話冒頭の会話文で~す。」

 本当に理解が追いつかない。校長先生は何を考えているのだろうか?一度お話をジックリと聞かせてもらいたい。

 今日の宿題は、とあるなんとか超電磁砲レールガンのアニメを全話見て、感想文を英語で書きなさいだった。無茶言わないで。

・白虎遥の交換日記

いい加減アタシにも出番くれないかい?


※作者より

白虎にはいずれ出番をあげたいと思います。ってか、その話既にできてます。それにしても、今回アニオタ先生を書くのに様々なアニメの一話や某wikiを読んだり…。全くその方面の知識がなかった故に…。本物の小説家さんはこれ以上に情報収集を心掛けているのでしょうね…。本当にあこがれてしまいます。今回の話、収集時間の方が執筆時間の数倍長かったのが事実です。しかも、英文滅茶苦茶…。はい、あれが私の精一杯です。(お前、本当に外国にいるのかっ!って突っ込みたい。泣)以上、今回でアニオタ先生の出番はないだろうと感じる作者でした。

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