表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/64

japanese ~おじゃる~

~前回のあらすじ~

慶斗にネコミミがパイルダーオン!


~予告~

国語の授業で封印!

 あのカオス空間も終息になる頃、再び国語担当のおじゃる先生が来た。一度顔だけ教室に入れてキョロキョロとすると、スルリと入ってくる。

「授業を始めるでおじゃる。」

 これこそ、この先生が“おじゃる先生”などと呼ばれる所以。語尾に“~おじゃる”と付けるのが特徴。服装に至っても簡易な和服姿と言う、時代掛かりな感じだ。まぁ、それ以外は普通の先生だとは思うんだけどね…。

「今日は徒然草でおじゃる。教科書39ページを開くのでおじゃる。」

 皆が開くのを確認すると、先生はそのページに書かれている文章を読み始めた。僕、古文とか漢文とか苦手なんだよね…。だってさ、昔の人が書いた奴だよ?現代に生きる僕らが読む必要性なんて…。

「はい、では朱雀君。ここを訳すのでおじゃる。」

 え、僕!?どうしよう、予習なんてしてないから分からないよ。すると、前の席に座っている渚がノートを立てた。そこには僕の必要とする情報が全文に渡って書いてある。ありがと、渚。

「ひがな思う事を書き散らして…」

 何とか渚の助けのお陰で、窮地を脱した僕。

「はい。朱雀君お疲れ様でおじゃる。椎名さんとの絶妙なコンビネーションも素晴らしかったでおじゃるよ。」

 …ばれてた。流石にあの先生は洞察力が高い。

「先生!ケイとの絶妙なコンビネーションができるのは、俺も一緒です!」

 立ち上がり様に翔太が叫ぶ。嫌だよ、僕は。しかも席が遠く離れている君が僕にノートを見せることなんて…。

「ふっ、愛の力があれば可能なんだよ。」

 僕の机の上で寝転がるゴロちゃんを翔太に投げつけておいた。周りのクラスメートもいつもの事だからと軽い気持ちで受け流している。

「ケイ、これは何のプレイだ?」

「先生、青龍君が煩いです。」

「イケメンは絶滅しなさい。女顔男子もよ。」

「先生、けー君の耳をハミハミしたいです。」

 だんだん収集が付かなくなって来た。ってか、瀬波さん。あなたは夏休み終了まで出番はないはずです。出て来ちゃいけません。それに何で夢は僕に近付いているの?何で目がそんなに危ないの?あはは、まるでオリエンテーションの時みたいだよ。

「封印でおじゃる。」

 おじゃる先生が懐から何かを取り出した。ただの数枚の紙切れ。いや、紙切れじゃないよ。あれ、お札だから。遅刻や居眠り、授業妨害などを起こした生徒に対する先生のお仕置き方法。それが“封印”と言う手段。家系に代々伝わるお札で生徒を封印するらしい。だけど、大丈夫。授業が終わる頃には封印が解かれるから。

「はっ!」

 翔太、瀬波さん、ゴロちゃんに夢の額にお札が貼られた。一瞬、まずいと言う顔をしていたけど、直ぐに気絶してしまった。

「授業を続けるでおじゃる。」

 そして、再び授業が再開された。


 まぁ、授業終了までに何人かが封印されたものの、授業は無事終わりました。特に話すことはないので、コレにてこの話も終わりに…

「させるかぁぁぁ!」

 教室に飛び込んで来た変な塊。あ、玄武君か。なんでこの教室に来たのさ?「プリントを届けに来ました。あぁ、なんと言うことだ。夢さんが気絶している。こ、こうなったら人工呼吸を!」

 僕はカードの選択にこの先の未来をゆだねることにした。“玄武君に何か投げる”“無視する”“夢を起こす”“玄武君にもお札を貼る”。4番をすごくやりたい。しかも、永遠に目覚めない様な、凄い効き目のを。1番も捨てがたいね。だけどあえて2番の無視かな。どうせ、玄武君だから、自滅してくれるだろうし。

「ぎゃぁぁぁぁっ!」

 どうなったかはご想像にお任せします。だけど、その後救急車じゃなくて、霊柩車が来たことは言っておくね。

・玄武の交換日記

あぁ、川の向こうに美女がいる。俺を呼んでるのか?まぁ、当然だな、今行くぜ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ