表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
699/746

第六百九十九話

「当日の護衛計画ですが、幾つかのプランを立てて参りました」


 まず提示されたのが、施設ごと借り切り他の客を完全に排除するというもの。これは警戒する対象が店員のみに限られるのでアーシャの安全を確保しやすい。


「週末に施設貸し切りは流石に・・・お店に迷惑かかり過ぎるわ」


「無人の店舗を回るというのもシュールじゃしのぅ」


 本部長にとっては一番良いと思われる選択肢に舞が難色を示した。俺もどちらかと言うと反対である。俺も舞も庶民なので、集客が多い週末にショッピングモール貸し切りなんて申し訳なくて耐えられそうにない。


 カリオの二人は自分達の意見を言わなかったが、舞と俺が難色を示した途端強張っていた表情が緩んでいた。


「次は、御三方に目立たぬよう変装してもらうプランです。元々の計画と同じですが、警官を増員しています」


 これは既に策定された計画を手直しした物なので、県警にとってはやりやすいだろう。しかし、一つだけ問題がある。


「その場合、妾は滝本優で行く事になるのぅ。この姿では誤魔化しようがない故な」


 妖狐の姿でどう変装しようとも、玉藻である事は隠しようがない。まあ、これはカリオの二人が居るからの発言だ。


 元々はレイスの布で目立たないようにして行く計画だった。しかし、あの布は玉藻の存在を意識から流させる程の効果はないのだ。なので優の姿で行く事になる。


 だが、優での防御を担う落とし亀の大盾は失われてしまった。いざという時の事を考えると、迷い家をすぐ展開できる玉藻でいた方が安全度が増す。


 舞の慣性制御を抜ける攻撃を受けるとは思いたくないが、楽観視して後に後悔するのは御免だ。実際、緒方元少将のスキルは舞のスキルでは防げないだろう。あれは足の小指が痛くなるだけだったが、もっと大きな威力の攻撃を齎すスキルがあるかもしれない。


「最後は、周囲を警官で固めさせていただく方法です。野次馬が集まり危険度が高い上、移動速度が落ちる可能性が高いのでお勧め出来ません」


「でも、玉藻お姉ちゃんと一緒にお買い物出来るわね。お姉ちゃんにお洋服を着てもらうチャンス!」


「巫女服も素敵ですが、玉藻お姉様とお揃いのお洋服も着てみたいです!」


 一番危険だと言うのに舞とアーシャは乗り気なようだ。カリオの二人も期待に目を輝かせている。施設としてはこれが一番美味しいだろうからな。


「アーシャの安全を考えるとのぅ・・・」


 護る立場として考えてしまう俺としては、この選択肢は外したい。本部長も同じ意見なので、俺に頑張ってくれと目力でエールを送ってきている。


「巫女服と浴衣以外の服を着る玉藻お姉さんを見たいです」


「玉藻お姉ちゃん、ダメ?」


 目をうるうるさせて俺を見る舞とアーシャ。カリオの二人も期待を込めて俺を見る。本部長俺をじっと見つめているが、その目は「頑張って却下して下さい!」と訴えている。


 えっ、決定権は俺にあるの?話し合って決めるのではなくて?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
玉藻様には後で色々な服を着てもらって、お出かけ時には優お姉ちゃんに色々な服を着てもらう…がベストなんじゃない…?(͡♦° ͜ʖ ͡°♡)ニチャァ…
決定権は優お姉ちゃんにあるけど 舞ちゃんとアーシャには 拒否権と却下権が有るでしょ
うーん 外商がいるしここで普通に服着る流れ? まあお話なので普通にいくかなー?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ