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第百四話 歴史が変わる時

 大日本帝國が清国との戦争に勝利し、条約を詰めていた時、世界は変貌の時を迎えた。不気味な地鳴りが世界を包み、世界中に万を超える数の不思議な渦が出現したのだった。


 それは敗戦に打ち拉がれた清国も戦勝に湧き立つ大日本帝國も例外ではなく、渦から飛び出してきた奇怪な動物は人々を襲い始めた。


 警官や帝国陸軍は銃による攻撃を加えるも効果は全く得られず、接近して動物に対して抜刀しての近距離戦をせざるを得なかった。


 すると銃は全く効かなかったが斬撃では面白いように倒す事が可能と分かり、大日本帝國陸軍と中国軍は刀や剣を使い奇怪な動物を駆逐していった。


 早期に動物、後にモンスターと呼ばれる敵を殲滅できた帝国陸軍は、渦の調査に乗り出した。すると不思議な技能を習得出来る事が発覚し、検証により十五歳以上の男女が得られる事が判明した。


 帝国本土内に敵性動物が湧き出る事態を重く見た天皇陛下の判断により、帝国は大陸への干渉を中止し撤退した。


 大陸から帰還した軍を用いて本土内を隈なく捜索し、殲滅から漏れていた動物を駆除。渦の場所を全て把握し管理下に置くことに成功した。


 並行して艦上勤務の海軍軍人を交代で上陸させ、全員に技能を習得させた。得た技能により少々の配置転換を行った後、アジア諸国の偵察を行った。


 海軍軍人が見た太平洋諸国は酷い物だった。島々を植民地としていた欧米各国は逃げ出し、残された現地民は農具等を使い何とか戦っていた。


 欧米では機関銃等の銃砲が多く配備されていた為、日本や中国のように刀や剣を使っていなかった。その為、銃砲が効かない動物にパニックを起こし壊滅したのだ。


 生き残った植民地軍は艦船に乗り祖国へと逃げ出し、見捨てられた現地民は有り合わせの武器で動物に何とか対抗していた。


 それを見た帝国海軍軍人は躊躇する事なく動物の駆除を行い、生き残った現地民の保護と治療を行った。


 艦隊は各地の動物を駆除して回り、現地民に技能を習得させて近接武器で動物を倒せる事を教えていった。


 アジアの島嶼部を一通り回った艦隊は帰還し軍令部に報告を上げた。一部で欧米が抜けた後の地を統治すべしとの意見が出たが、天皇陛下の鶴の一声により渦の制圧を優先する事となった。


 その後の調査により渦の中には広い世界が広がっている事、中には一階層につき一種類の動物が存在する事、倒すと不思議な石となる事、時折肉などになる事が判明した。


 その間、大陸では大量に発生した渦を完全に制圧する事が出来ず、人々は動物に襲われ各地は寸断されてしまった。


 各都市での個別防衛を余儀なくされた清国では各地の軍閥が力を増し、政府は瓦解。清国皇帝の行方も定かではなくなってしまった。


 帝国はそんな大陸に手を出しても利益より不利益が大きいと判断。手放すよう要請する予定だった朝鮮半島も放置する事を決定した。


 かくして、近代兵器たる銃砲の配備が進まなかった日本や中国は渦の影響を極小に抑える事に成功した。比べて、アジアに進出していた欧米軍は銃砲に頼った事により壊滅した。


 アジア島嶼部の各国は被害を出しながらも渦から得られる食料により飢える事が無くなり、次第に回復していった。


 帝国は研究を重ね不思議な石からエネルギーを取り出す方法の確立に成功し、石炭から魔石への転換を果たす。


 そして植民地軍と同じように壊滅した欧米本国を尻目に順調に発展していくのだった。

ダンジョンが現れると同時に魔力が溢れ出し、近接攻撃には魔力が乗るようになっています。

しかし飛び道具には魔力が乗らない為、モンスターに傷を負わせる事すら出来ないのです。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 近接戦闘でシャベルや銃剣を使用しているのでヨーロッパ人もモンスターに近接武器が有効なことには容易に気付く。気付いてしまえば対処するはずなのでそう簡単に植民地を手放すようなことにはならな…
[一言] 先進国だった欧米がモンスターに対応出来なかったのに対し装備の近代化が遅れてた日中がそのおかげで素早く順応できたというのは皮肉というかなんというか ただ対応できても国土が広いと清みたいに分裂し…
[良い点] ふむふむなるほど。 ロシアと戦わずに済んだし、この歴史の日本の方が史実よりもずっと幸せそうですね。 史実の日露戦争の戦費総額は18億2,629万円ですもんね。 [一言] 欧州やアメリカ…
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