表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Change of heart  作者: sanagi
34/59

33話

 (すっごい美少女顔…)

ここは男子高なので、彼はもちろん彼も男である。

でも、目がぱっちり大きく、真っ白で小顔。

背丈も160ないくらいだろう。

「先輩?」

ずっと見とれていたのを不審に思われたのか、美少年に問われた。

「いや…。そういや怪我してないか?派手に転んだように見えたが」

「これくらい大したことはない。体力があまりないので、軽くぶつかっただけで耐えられないだけ」

彼の顔は落ち込んでいるように思えた。

「だから、あなたが気に病む必要はない。俺の自意識過剰かもしれないが」

(この子も、この顔の割に口調が固いというギャップがあるなあ)

「申し遅れた。自分は北見(きたみ)聖夜(のえる)。1年生だ」

「俺は2年の天野千蔭。この人は3年の西山空高さん」

治喜は軽くうなずく。

千蔭は入れ替わって数年、自分の名前ではないのに自己紹介する気まずさを知っている。

だから、治喜の代わりに紹介した。

治喜は千蔭の気づかいまで気づかなかったが、違う名前を自分で言わなくてよかったという安心感はあった。

「天野先輩と西山先輩かよろしく頼む。しかし、西山先輩は親切な方だな。先ほどぶつかったとき、怒らせたのではないかと不安だったのだが」

やはり、先ほどの手を差し伸べる対応が仇となった。

聖夜は、入れ替わる前の学校での空高を知らない。

だから、治喜が入っている空高が第一印象となってしまった。

「俺は小柄で体力もない。だから、西山先輩みたく体格のいい方があこがれだ。何か部活でもしているのだろうか」

しかも、治喜in空高に懐いているようだった。

いつか戻ることを希望しているので、聖夜に対してどういった対応をすればいいか、わからなかった。

「部活はしてねえ…。ダンスはやっているが」

「ダンス?もしかして、この学校にいる芸能人の先輩だろうか。不勉強で申し訳ない」

頭を下げて、上げた後の目はキラキラ輝いていた。

「高校生のうちに、自立して自らお金を稼ぐのは、やはりすごいな。もちろん、西山先輩の好きなことをしているだけなのだろうが」

「北見くんは何かバイトとか考えてないのか?」

「うむ。候補はあるのだが、親の許可が下りないな。変な人に目をつけられたら大変だからと。俺は体力なくて、頼りないから」

「それだけじゃねえと思うけど…」

悩む姿も可愛らしい。

確かに変質者とかわいてくるかもしれない。

親が過保護になるのも考えられる。

「うちの事務所はライブやるときとか、スタッフ募集しているし、手伝ってくれると助かるけどな」

「そう言ってもらえるなら、うれしい。自分にできることなら、何でも言ってくれ」

長話になってしまい、聖夜は友人を待たせているので、立ち去って行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ