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Change of heart  作者: sanagi
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10話

 「まさか学校でもダンスの授業あるなんてな」

小学校からの帰り道。

千蔭と光は並んで歩いていた。

「でも、普段からやっているだけあって、光くんは上手かったね」

「当然」

イェイ、と光はピースサイン。

「僕はダメだなあ。みんなと遅れてばっかりで」

千蔭はしょぼんと、落ち込む。

「だから、僕と一緒のグループが嫌だったら…」

「誰かしらとはやんなきゃ、ダメだろ。俺は千蔭と一緒だから、楽しいんだよ」

頭の後ろに手を組み、大幅で歩いていく。

そして、にししと楽しそうに笑う。

「ん、ありがとう」

照れくさそうにはにかむ。

「どうしてもって言うなら、俺が教えてやるよ」

「え?」

光がくるっと振り返り、千蔭をびしっと指さす。

「天野千蔭は前島光と一緒にアイドルになる男なんだからな!」




 現代に戻り、放課後の時間。

千蔭は素早く荷物を片付け、足早に教室を去る。

「ち・か・げ・くーん」

つんつん、と指でつつかれる。

「君はどこに行こうというのかな?」

恐る恐る千蔭は振り返る。

「英人…」

顔を引き攣らせる。

がしっと腕をつかまれる。

「ほら、行くぞー」

「昨日出来なかったゲームの続きやりたかったのに」

ずるずると引きずって行かれる。

そして、連れて行かれた先のとある建物。

看板には、ネクストプロダクション。

「ここが噂の…」

看板を見上げている。

「早く入るぞ」

英人に促されるまま、自動ドアをくぐっていく。

ネクストプロダクションは、1Fに事務室や、所属するタレントが集まる談話室などがある。

地下には練習スペースがあり、彼らはそこに向かって降りていく。

数多ある練習室のとある一室の扉を開く。

「よっ」

「地蔵堂さん」

そこには治喜と空高の姿があり、ストレッチをしていた。

もちろん、2人は入れ替わったままである。

「天野さんもこんにちは」

治喜は会釈する。

「どうも」

「何で部外者のお前がいるんだよ」

「昨日話したでしょう。天野さんも我々をサポートするためについてくれると」

入れ替わりなんて非日常な現象を当人たちと英人だけで解決しようとするのは、難しかった。

でも、他の人にあまり話したくはない。

まず、信じられずに、頭のおかしい奴だと認識されたくない。

まだデビュー前とはいえ、変なスキャンダルをつくのはまずい。

目立って、変な科学者に実験されたくもない。

それで、事情を偶然にも知ってしまった千蔭に白羽の矢が立ってしまった。

「放課後はやりたいことたくさんあったのに」

「どうせ、ゲームするぐらいだろ。その分、勉強時間にも回してほしいのに」

「うぐっ…」

ぐうの音も出なかった。

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