序章1 始まり
こんにちは。素人の小説ですがよろしければ一読ください。ものすごく短いです。アドバイスなどツッコミどころ満載でしょうが、構いません。アドバイスを下さい。そして、この小説を見つけてくださりありがとうございます。途中で読むのをやめてしまっても構いません。それではごゆっくり。
人々が流れる様に煌びやかな街を歩いていく。
「それどこで買ったの〜?」
「ねぇ、これ映えてない⁉︎」
などと若者の会話もあれば、
「ねぇねぇお兄さん。良いバイトあるよ〜。二日で二百万稼げるよ〜‼︎」
などと怪しげなバイトへ誘う声も聞こえる。
ついには、
「ねぇ私、高木君と付き合う事になりました〜‼︎」
「え?ガチで⁉︎まるで脈、無かったのに‼︎」
などと愛に希望に胸躍らす声までも聞こえてくる。
人はそんな希望や幸福に満ち溢れた会話をしながらバラバラな方向に、しかし必ず一つの方向に歩いていく。
対する俺はそれに逆らい歩く。時々、なに、アンタ邪魔なんだけどと言う目で見られるが俺は気にせず前に進む。
友情、希望、勧誘、愛情……。お前らみたいなキラキラする希望のある様な毎日を送っていれば俺も少しはマシな考え方を出来る様になったのだろうか。
人を信頼する素晴らしさや、人の思いを理解出来る人間に。
なんだお前?と聞かれるかも知れないが実際の所、俺の人生とはそう言うものなのだ。
誰も信頼するな。家族だろうと。
これが俺の半生を象徴する言葉だ。そして、俺の心情だ、などと考えながら俺は歩く。どこにも向かわずただ人に逆らうために。
他人など関係のないのだから。
などと他人と関わらずに生きて行けるほど世界は甘くないのだ。
「おいテメェ。俺の足、踏んでるクセして謝りもなしに無視かよ。」
そんな事を考えいればその内、いちゃもんやら何やら人とのトラブルには巻き込まれるものだ。
目の前には身長差五十センチ弱の大男がいた。
そして、男の言う足を踏んでいると言うそれは軽くつま先ぶつかったくらいの事だった。
こんな性格なのでこう言った事態は俺にとって日条茶飯事だった。殴られてなどしたらたまらないので俺は言った。
「すみません。」
「あ⁉︎すみませんで済むなら警察はいらねんだよ‼︎」
さらに男は頭に血が上った。俺はそうか、こう来るかと思い、周りを見てさらに言った。
「周り。」
大男は目に血を充血させて言った。
「ハァ?」
俺はこの場で俺も相手も傷つかない最善にするべくさらに言った。
「今この場で胸ぐらを掴めば、あなたが悪いことになりますよ。」
大男はハッとした。大男は周りを見てチッと荒く舌打ちをし、睨みながら歩いて行った。
こうして、周りを見させれば大抵の場合、危機は去る。人間と言うのは冷静になれば恥をかかないために逃げる。人というのはこういう生物だ。
目の前の脅威が去ると俺はそんなことを考え、また歩き出した。
あてもなく歩き出した。
――そんなことをしていれば恨まれる。
そう誰かに言われた事を思い出した。
焼かれたり、刺されたり、殺されなきゃ恨まれる事くらいどうって事ない。
――そんな事をしていれば嫌われる。
人と関わらずに済むなら嫌われたほうがいい。
――そんな事をしていてもいつまでも一人のままだぞ?
そんなことはどうでも良い。俺にとっては、
家族だろうと自分以外は全て赤の他人なのだから。
そんな事を考えながら俺は、煌びやかな街……渋谷の街中を再び歩き始めた。
読んでくださり、ありがとうございました。続編も作っていますがもしかしたらご期待を裏切ってしまうかもしれません。それでも大丈夫でしたら一読ください。それではまた。