第四章 どきっ!!結構どうでもいい秘密!
「タウチさん、おはなしがあります。」
部屋でまったぁりとミラとゲームをしていると、スノウさんが入ってきた。ちなみに全敗中。アハっ、なにこのつまらないゲーム。
「んー?なにー?ここでおはなししてー。」
動きたくない。だって人間だもの。
「明日からミズキ王国に行って頂き、ミズキ王国主催の舞踏会に参加して頂きます。その後、ユリの舞踏会にも顔を出してきてください。女王陛下にしっかりと挨拶するのですよ。」
「えー・・・・。面倒・・・。」
動きたくない。人間だもn
「どちらもしっかりと参加なさい。よいですね?」
「はい!」
ひぇー!!なんか背筋ひやっとしたー!!!
「これは貴女のためでもあるのです。貴女を守っているのはそこの悪魔との契約、そしてミズキの王子との婚約。それだけです。契約がどうかは知りませんが、王子との婚約は貴女にとっての唯一の幸運。これを手放したら終わりだと思いなさい。」
え、私としてはスノウさんと出会ったことの方が幸運なんだけど・・・・。
「それでは明日から・・・・よいですね?」
はーい!・・・あ。
「スノウさんは着いてきてくれるの?」
「ええ、もちろん。」
スノウさんはしゃがんで私に視線を合わせて微笑んだ。
「明日から、頑張りましょうね。」
そういって私の頭を優しく撫でると、部屋から出て行った。
「・・・・・・・・ふへへ・・・。」
スノウさんって・・・良い人だなぁ・・・。
「気持ち悪い♥笑い声がもはや変態ですね♥」
「ふへへ・・・。」
今の私はなにを言われてもなーんにも気にせずにいられる気がする・・・・!
「スノウさんのこと、好きだなぁ・・・。」
「・・・・なぜ?」
「なんか・・・おじいちゃんみたい・・・・。」
「・・・・たしかに白髪♥」
いや、見た目とかじゃなくて雰囲気の話だけどね。やっぱヘアカラー贈ってあげようかな。敬老の日に。
「というか、いたんですね♠」
「なにが?」
「こんにゃく・・・じゃなくて、婚約者♠」
「ふっはははは!私、これでも・・・・モテないんだけどね!!!」
「みりゃわかりますよ♣」
「いるんだよ!婚約者!!」
ま、酷いヤツだけどね!!!って、みりゃわかるってどういうことだ!!失礼だぞ!!
「どんな方なんですか♠名前はアグーとかですか♠」
「そうそう。丸々と太ったアグー豚。しゃぶしゃぶとかにすると美味しいんだぁ・・・・なわけないよ!!!」
「見事なノリツッコミです♥」
「ありがとう。」
うんうん、今日はなんだかいい日・・・・じゃないよ!!褒められてうれしいとかそういう話じゃないよ!!
「まぁ、見た目は・・・イケメンなんじゃない?うん。中身は・・・・ガキだよ。ガキ。」
「貴女にガキと言われるとはその方も終わりですね♣」
「いい加減なぐっちゃうぞ☆」
「できるのならばどうぞ♥」
「ごめんなさい。」
運動神経的に無理です。大きな開きがあります。
「それではゲーム、再開しましょうか♥」
うん。・・・・え、やっぱやだ。もう負けたくない。