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***の日記・化

 朝起きた時にあの子が肌着だけという姿でバルコニーにいて驚いた。どうやら、昨日の私がやったらしい。申し訳なくて、申し訳なくて私はただ泣きながらあの子を抱きしめることしかできなかった。

 そして・・・今日も・・・・いつの間にか、あの子にワイングラスを投げていたらしい。ガラスの破片と血に塗れるあの子に悲鳴を上げたら、メイドが飛び込んできてガラスの処理とあの子の治療を行ってくれた。あの子に対しても、周りの方々にも多大なる迷惑をかけていると思う。


 ・・・・・・あぁ、私がかけている迷惑は暴力だけではなかったか。


 私が魔力を込めて放った言葉はあの子をしめつける。私の言葉はあの子にとって絶対となる。取り消したくても、言葉はなかったことにはできない。そういう能力なのだ。だから・・・いつか、自分に対して違和感を感じても納得できるように。なかったことにする方法がわかったときに解けるように・・・・。ここに、あの子へ言ってしまったことを書き記したいと思う。


・全ての不幸はおまえのせい

・おまえは世界中の人間に嫌われる

・恋なんてしてはだめ

・特別な人なんてつくってはいけない

・恋はあなたを不幸にする


 ・・・・・ほんとうに、ごめんね。ごめんなんかじゃすまされないってわかってる。でも、ごめんなさい。暴力と暴言ばかりの最低な母親でごめんなさい。頭がおかしくなってからだが勝手に動いて最終的に我に返る。記憶もほとんどとんでいて、自分でもわけがわからなくなってただあの子を抱きしめて泣き続けることしかできない。辛くて怖くて悲しくて・・・・・。魔力をこめて発した言葉だけは頭のなかでぐるぐる廻り続けるから、命令してしまった内容がわかることが唯一の救い・・・・かもしれない。覚えていることは私にとっては辛いことだけれど、あの子の未来にとっていい方向につながると信じて・・・。


 ・・・・・・私は、ママみたいな女王にもお母さんにもなれなかったなぁ・・・。

 

 ここ最近、申し訳なさがつのり消えたくなる。そんな私の心に反して、自分を制限できる時間がどんどん少なくなっている・・・・・・。私は・・・どうすればいいのだろう・・・・。

 

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