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第二十四章 どきっ!!王座は誰のもの!?

「さて、ゲームを始めましょうか。」

 

 あるぇ・・・?ミラがいないぞぉ・・・・。さっきトイレっていって出て行ったっきり戻ってこない・・・。


「・・・・えっと、あの・・・・ディーラーは・・・・?」

「・・・・・ああ。そういえばどうしましょう。」


 サザンカさんがちらちらドアをみながら悩み始める。


「どうするんだよ?」

「困りましたぞ。」

「私はいやだよ。」


 よっしゃ!いい感じで時間が稼げそうだ!


「では・・・・・


 では?


「その役、僕にお任せください♥」


 ミラ・・・・!!!・・・・ん?悪魔スタイルだ!!なぜ!?


「・・・・ジョーカー殿。あなただったら安心です。ディーラーをおまかせします。」

「はぁい♥」


 えー!!!?なんで突然悪魔がでてきたのに誰も驚かないの!?それに絶対安心じゃないでしょ!!


「それでは皆さん、賭けるものは王座♥負けた場合はこれから一切国政に関わろうとしない♥条件はそれでいいですね♥」

「「「「「はい。」」」」」


 王座賭けてるのは私だけのような気がするけど・・・。


「それでは、トランプを配布しまぁす♥」



  *  *  *  *



「ダウト!」


 あ、ああ・・・・ヤバイ・・・サザンカさん以外の人とはほぼ同じくらいの枚数だけど、サザンカさんには完全に負けてる・・・・。


「5」

「6」

「7」

「ダウト!!」


 ひぇー!みんなめっちゃ積極的!しかもめったに外さない!


「せ、正解です・・・・。」


 ああー!!!!ルーさん!恨むよ!!!


「ダウト成功♥タウチザクラ女王、どうぞ♥」


 ミラが出されていた五枚ほどのトランプを手渡してくる。


「ありがとう・・・。」


 ありがたくないけど・・・・・。


「8」

「9」

「10」

「11」


 あ、ミラがほっぺた触ってる。


「だ、ダウトです・・・・!!!」

「・・・・・正解。」


 本当にミラって嘘を見破れるんだなぁ・・・・。


「ダウト成功♥ルー殿、どうぞ♥」

「ちっ。」


 舌打ちとかやめてよっ!怖いから!!



  *  *  *  *



「2」


 うーん・・・溜まってるなぁ・・・。今、20枚くらいトランプが山にある・・・・。今、ここであれだけもらうのはキツイなぁ・・・・。


「3」

「4」


 あ、ヤバイ。5ない。えーい、適当に6でも出しとけ!


「・・・・・・6」


 ・・・・し、しまったー!!!


「ダウト!!!」


 うひゃー!!終わった!!!ゆるさぬぞ!スグリさん!なんでダウトって言った!!!

 ・・・・まぁ、当たり前か。


「・・・・・・・。」


 ゆっくりと私のだしたカードをめくる。


「・・・・・せいか

「ざぁんねん♥ダウト失敗です♥」


 私のめくったカードはジョーカーになっていた。

 ・・・・えー!嘘!6出したんだけど!!そもそも今回のゲーム、まだ一回もジョーカーなんて出てなかったよね!?存在したんだ!

 

「くそっ!!!!」


 目線をあげると、にたぁっと笑っているミラがいた。

 ・・・・・・うん。やっぱりミラの仕業だよね。そうじゃなきゃありえないもん。



  *  *  *  *



「2」


 山にカードは35枚ほど・・・・。


「3」

「4」


 ・・・・ただいま、ゲーム開始から二時間経過。

 各選手の残りカード数・・・・スグリさん2枚、サザンカさん1枚、私2枚、ルーさん6枚、ゴールデンロッドさん4枚・・・・。


「5」

「ダウト!!!!」


 サザンカさん、いったー!!!!!たしかに、このままだとほぼ確実にダウトされてサザンカさんが35枚を全部もらうことになる。そんなになればサザンカさんの勝利確率はほぼ0。だから、二枚しか持ってないから指定されたトランプを持ってる確率がほぼ0なスグリさんにおしつけちゃえ!!ってことだね。今のところの優勝候補の一人をつぶせるし。

 そういえば・・・・・私は次の数字は・・・7か。・・・・カード、今のうちに重ねておこっと。


「はぁい♥残念♥ジョーカーでした♥」


 あ、さっきのか!


「ダウト失敗です♥」


 マジかー!!すごい運だな!スグリさん!!サザンカさんの不運は私に負けず劣らずだ!


「・・・・・ちっ!!!」


 なんで私を睨んだ!!?


「35枚♥どうぞ、サザンカさん♥」


 35枚じゃあ・・・復活は難しいだろうね・・・。


「・・・・6」


 ・・・・やっぱり、確実に勝つ方法はこれだけかなぁ・・・。


「7」


 トランプを出して祈るように手を合わせる。お願いします。どうか・・・どうか・・・・


「ダウト!」


 トランプに手をのばしたミラに声をかける。


「・・・・ジョーカーさん、一番上の1枚を。」


 仮面のなかの深淵が私をじっとみつめた。


「・・・・・・・なるほど♥」 


 ・・・・お願い。


「ざぁんねん♥ダウト失敗です♥」


 よしっ!!!


「これにてゲームは終了♥王座はタウチザクラ女王のものです♥負けてしまったみなさんは

「「「ふざけるな!!!」」」」


 !!?


「「「勝たせるという契約はどうなった!!?」」」


 ・・・・・え?


「さぁ♥」

「なかったことにするのか!!?」

「なんてこと!!」


 ・・・・・・どういうこと?


「まさか・・・私たち全員と契約を!?」

「契約って・・・なんのことですかぁ♥」


 これは・・・ひどい・・・・。っていうか、だからみんな妙にダウトに積極的で、しかもめっちゃあたってたんだね・・・・。みんな私と同じようにミラにサインを送ってもらってたんだろうなぁ・・・。


「そういえば、自分が勝った場合モクレンの領土の10分の1くれるとか言ってましたねぇ♥」


 えー・・・・・。


「残念ながら、本当の契約はゆびきりではきませぇん♥」


 ・・・・・・・・契約って、あの林檎たべるやつ?


「そっちから契約を持ち掛けてきたのに・・・・!!!」

「最低ですな!!」


 どっちもどっち・・・


「最低はお前らだ!!!!」


 スグリさん・・・・。


「お前ら、祖国を売ろうとしたのか!!!」

「一部ですよ!こんな奴に女王をまかせて滅びるか悪魔に奪われるのを待つよりかはいいでしょう!!」


 ・・・・・こんな奴。


「違う!お前たちは自分が王になりたかっただけだ!!本当は国のことなんざ考えていない!!!女王以外の誰かを確実に勝たせることは悪魔の力を借りなくてもできたはずだ!なのになぜ悪魔の手を借りた!?」

「そ、それは・・・・!!」

「自分だけが、確実に勝ちたかったからだ!!悪魔に祖国の一部を売り渡してまで国を手に入れようとするお前らに、王の資格はない!!!」

「そんな!!」


 ・・・・スグリさん、モクレンのことを本当に大事に思ってくれてるんだなぁ・・・。


「はぁい、皆さん♥さっさとお城からでてくださいねぇ♥2時間後にまだお城にいるようでしたらぁ・・・僕、皆さんのこと殺しちゃう♥」


 ひえっ!こわっ!

 ・・・・・と、思ったのは私だけではないようでみんな慌てて部屋から出始めた。


「・・・・・あ、スグリさん!」

「・・・・なんだ?」


 最後に部屋から出ようとしていたスグリさんに声をかける。


「あなた、お城にのこらない?」

「・・・・は?」

「ジョーカーの契約に乗らなかったんでしょ?」

「・・・・・まぁな。でも、それはモクレンを守りたかったからだ。決してこの勝負を正々堂々やろうとしたからじゃねぇ。」


 うん。十分だよ。


「ジョーカー、スグリさんだけさっきのやつからはずして。」

「・・・・は?私はお前が嫌いなんだぞ?」

「いいの!モクレンのことを好きだったら!」


 ・・・・・・新規採用4人もめんどいからってのは秘密ね。


「それに、そもそも世界で私のことすきな人なんてほぼいないから!」


 悲しいけどね!私は世界に嫌われるんだよ!なんにもしてなくても、なにかをしてても!ほぼ無条件で嫌われるよ!悪夢!

 

「結局新規採用しても私のこと嫌いな人しか入ってこないから!しかもクズ率高い!」


 うんうん。結局変わらなないもん。だから、どうせだったらモクレンなことが好きな人にこのお城にいてほしいな。


「・・・・・・・・・・。」

「ね、お願い!」

「・・・・・・・・・・・。」

「お願いだから!」

「・・・・本当に、いいのか?」

「うん!」


 ま、いつ国家転覆か革命されちゃうかもわからないけどね!


「ほら、ミ・・・ジョーカー!さっきのやつ!なかったことに!」

「さっきのやつって・・・国政に関わらないってやつですかぁ♥」

「うん。」

「無理です♥」

「そこをなんとか!!」


 お願いだから!


「・・・・・はいはい♥」


 ミラはスグリさんの方にトランプを投げた。すると、トランプはスグリさんの胸に吸い込まれていき、やがて消えた。それを見届けると、ミラは部屋からさっさと出て行った。


「・・・・本当に、よかったのか?」

「うん!」

「・・・・・・このスグリ・スグリ、あなたに永遠の忠誠を誓う。あなたがこの国を裏切らない限り、私もあなたを裏切らないと誓おう。」

「え・・・あ、うん・・・・。うん。」


 ど、どうすればいいんだろう・・・!?


「それじゃ、明日からもよろしくな。」

「あ、うん!よろしくね!」


 

  *  *  *  *



「本当によかったんですかぁ♥」


 部屋に帰ると、ミラがいた。


「いいんだよ。」

「ふぅん♥」


 はぁー・・・・それにしてもよかった。国家転覆しなくて。


「そういえば・・・

「なに?」

「おバカなあなたにしては頭を働かせましたねぇ♥」

「なんのこと?」


 なんかあったっけ・・・・?


「ダウトの最後♥」

「あー、あれね。」

「突然祈り始めたから驚きましたよ♥神でも急に信じ始めたかと♥」


 ミラのサインを逆に利用して、二枚重ねてだしたよー!って気づいてほしかったんだ。


「一番上、といわれなかったら危うく二枚まとめてめくってしまうところでしたよ♥」


 たしかに・・・それもありえた・・・。一応保険のためにいっておいてよかった!


「いやぁー、よかったよかった。ミラを信じてよかったよ!」

「はい?」

「もしかしたら気づかないかも・・・とも思ったんだけどさ、ミラだったら気づいてくれるかなって。」

「そうですか。」

「やっぱり信じるべきは神でも仏さまでもなくて、友達だね!」


 うんうん。


「・・・そんなこといってるとバチがあたりますよ。」


 たしかに。


「そもそも僕は悪魔なのです♥そんなこといってると悪魔崇拝だとかいわれて、殺されちゃうかも♥」

「私が信じてるのは悪魔としてのミラじゃなくて、友達としてのミラだよ。だから、大丈夫!」


 たぶん。


「・・・・馬鹿ですね、あなた。本当に。」

「ば、馬鹿っていうなー!!」


 ぐぎー!!!あと、本当にっていうなー!なんか胸にささるー!


「・・・・ま、まぁね!!馬鹿だよ!?本当に!!・・・・・・・だ、だからさ!これからも助けてよ!ミラは頭がいいんだから!」

「気が向いたら助けてやりますよ。」


 気が向かなくても助けてよ!





遅くなって申し訳ありません・・・。

実は最後まで書いたのにうっかり消してしまうという悲劇を経験していました・・・。

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