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第十三章 どきっ!!モテ期到来!?

「あら♪あららぁ♪死んじゃった♪死なないように調整したはずなのに♪」


 あぁ、ここが天国かぁ・・・。なんか、エキゾチックな香りがする・・・。天国ってなんか色っぽい香りがするんだねぇ・・・。


「・・・・・ん?」


 いや、待て。これは絶対に香水の匂いだ。それに、何度かかいだことがある・・・・。


「ミラ・・・?」


 目を開くと、ミラが私の顔を覗き込んでいた。顔ちかっ!!

 え、もしかしてミラ天国についてきたの?私の恨みが届いた?・・・・・んー、なんか複雑。人殺しをした気分だ。


「あら♪死んでなかった♪」

「え?」


 どっちだ!!?


「ここって天国じゃないの?」

「いえ、ユリの舞踏会のホールの床です♪」

「マジか。」


 あたりを見回してみると、お客さんたちにガン見されていた。「大丈夫なの?」みたいな私を心配してくれるような声も聞こえる。・・・・ユリの人って優しいなぁ・・・。これがモクレンだったら確実に「やっと死んだ!!ヒャッハー!!!!」だし、ミズキだったらきっと「パフォーマンスか!!?すげー!!」だよ。


「大丈夫ですか!!」

「あ、ヒメユリさん。」

「タウチちゃん、巨大トランプにつぶされて死にそうになってたんだって?」

「あ、うん。」

「大丈夫?」

「うん。この通り。」

「そう。よかった。」

「誰にやられたの?」

「ミラに。」

「そう。・・・・・・大丈夫そうだね。うん。」


 ヒメユリさんは私の全身をじっくりと見たあと、手をふって立ち去った。


「よかったですね♪心配してもらえましたよ♪」

「皮肉?」

「もちろん♪」


 心配してもらえましたよ(外交上の問題にならないか)♪でしょ。私だってわかってるよ!ヒメユリさんは賢いから、動きにくいヤマユリさまに代わって小国とはいえ女王の私がケガをしていないか見に来たんでしょ!!それでケガとかしてたら、ユリの責任であるか確認して、ユリの責任であったら賠償金とか払って解決!!そういうことでしょ!!


「いや、普通に心配してくれたっていうのもあると思うよ?ヒメユリさん優しいし。」


 本当に優しいんだから!!・・・・あんまりその優しさが私に向けられたことはないけど・・・。


「あぁん♪自分に対する悲しい慰め♪」

「うるさいよ!」


 うわーん!!悲しくなってきた!!


「もういい!!ミラのことはあとで殴るから!!もう帰ろ!!サーカスとかどうでもいいよ!!」


 もうふて寝だ!ふて寝!!さっきは永遠の眠りにつきそうになったけど、次は九時間ぐらいの眠りにつこう!!


「いやぁん♪なぐられちゃう♪」


 はいはい、きもいきもい。


「いこ。」


 ミラの手をつかみ、ホールの出口へと向かう。


「ねぇ!」


 むむっ!!かわいい声!!


「君、モクレンの女王なんでしょ?テウチちゃんだっけ?」

「あってるけど違います!!でも、それでいいです!!」


 まだ臣下の誰も殺してないよ!

 それにしても、夢みたいだ!クレマチスちゃんが話しかけてくれるなんて!!


「ねぇ、明日とか僕とお食事しない?」


 ぎょぎょぎょ!!?


「そんな!!恐れ多い!!でも、クレマチスちゃんが言うなら・・・・

「いえ、遠慮します♪」

「僕が誘ってるのはあなたじゃなくて、テウチちゃん。僕たちは君を必要としてる・・・・かもしれないの。だから、ね?お願い!」


 きゃ、きゃわいいー!!!!


「あら、クレマチス。あんたもここにいたのね。」

「シレネさま!」


 美人だ!!近くで見ても美人だ!!


「ねぇ、タウチちゃん・・・だっけ?あなた、僕とお食事してくれない?」


 も、モテ期到来か!!?


「ね、どう?いいでしょ?」

「あ、ちょっとシレネ!!僕の子なんだからとらないでよ!!僕が最初に食事しよってお願いしたの!!」


 僕の子!!?


「いっそのこと、僕たち二人と食事ってのもいいのよ。おすすめの店あるから、紹介するわ。」

「えー・・・・。まぁ、いっか。どうする?食事する?」


 大天使クレマチスちゃんとユリの王族のシレネさまのお願いだよ!!?断れるわけないって!!


「ぜひ、おねがいs

「あら~♪タウチさま~♪茎わかめが~♪」


 ズドッという顔面への鈍い衝撃とミラの白々しい声とセリフを最後に私は意識を失った。





気絶しすぎですね、タウチ。これも不運ゆえ・・・なんでしょう。

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