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序章

この作品は読まないように・・

どうしても読みたい方は4話だけ見てください・

 魔道使い

暗黒の力を使いこなす魔族。

彼らは外界とは閉ざされたサルサの森に住んでいる。

その森にある魔道使いの住むルーブ村でゾルは産声を上げた。


 「元気のいい赤ん坊だ」

 

 「ほんとね」


 「こいつはきっと、強い魔道使いになるよ」


 「名前決めないと・・」


 「ゾル・・・にしよう」


 「あなたはゾルよ」


魔道使いの夫婦の間に生まれたゾル

彼はこれから起こる自分の運命を、この時知る術は無かった。


 「やい、ゾル!」


 「お前の妹すぐ泣くよな」


 「なんだと・・」


 「お前、俺の妹に何かしたのか?」


 「ちょっとこづいただけさ」


ゾルはそれを聞くや否や、すごい形相でいじめっ子ラフィの顔面を掴むと

右拳で殴打した。


 「貴様〜、こづいただと」


 「ただじゃすまさねぇ・・」


 「息の根止めてやる・・」


 「二度と妹に手を出せないように」


ゾルは手に闇のオーラを集中すると、ラフィの右胸を貫こうとした。

ラフィはその手のオーラの大きさが、増すに連れて、顔を引きつらせ恐怖する。

 

「ひ〜〜・・・・・」


その刹那、どこからか魔法の詠唱の声がする。


 「ファイアボール!」


ゾルの背中にファイアボールは直撃した。


 「ぐは・・・」


背中が焼け焦げたゾルは地面に倒れると

転げまくり悶絶する。


 「ゾル、そこまでだ・」


その声の主はラフィに近付くと、右手を持ち上げ

背中に担いだ。


 「父さん・・・か・・」


 「なぜ邪魔をする・・?」


 「そいつは妹を・・・」


ゾルは地面に前のめりに伏した状態から

半身を起こすと、痛みで顔を歪めながら、父ラカンの顔を見上げた。


 「お前はやりすぎる・・」


 「反省するんだな・・・」


ラカンはゾルを強い調子で睨むと、その場を去っていく。


 「糞親父が・・・・・」


 「いつか見返してやるぞ・」


 「俺は強くなる・・・」


 「親父よりも強く・・」


握りこぶしを土の上に強く押し付けると

そのまま手のひらを開き、地面を強く押して

反動で立ち上がった。

 


 魔道使いの家は、背が高く太く丈夫なモンモルンという

木の上方部を切り取り、そこを平らにしてその上に建てられている。


 「ふぅ・・ただいま・・」


ゾルは力なくふーっと息をつくと、俯きながら帰りを告げた。


 「おかえり、ゾル」


ゾルの母、ティーシアはゾルを一瞥すると、優しい微笑みを浮かべゾルに言った。


 「母さん、ポルンはどこだ?」


 「あぁ・あの子なら花を摘みに行ったよ」


 「ふ〜ん・・・・」


ゾルの母は木の皮で丹念に巻いて作る、この村特産の

シアルと呼ばれる、バッグを作るのに没頭している。


 「行くか・・」

 











  












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