表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/5

ありがとね

「どうかわしを許しておくれ」


俺は物心ついてから(つく前も)じいちゃんに虐められた覚えはないんだけど

じいちゃんは最後、俺のてを握って泣きながらそう言って、そしてそれが最後の言葉だった。


自分が死んだらすぐに王都にいきなさい、旅をして世間を知りなさい。

そうじいちゃんはいつも言っていたので、遺言だと思って旅に出ることにした。

でも雪も積もってたし、いろいろ準備もあったので、結局半年ほど経ってから相棒を連れて旅に出た。


一番近くの村まで俺の足で5日ほどかかる道を歩きながら見晴らしのいいところで振り返った。

結構しっかり補強した小屋とデカめに作ったじいちゃんの部屋が見えた。


「バイバイ爺ちゃん、今まで育ててくれてありがとね。」


頭を下げて、歩き出した。

振り返らなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ