魔法辞典
作中の魔法と説明書きとなっております。ネタバレを含んでおりますので、了承の上でご覧くださいませ。
「癒し手の風」
軽症の痛みを消失させる魔法。腫れている部分の痛みを引かせたりもできる。
「神聖なる慈雨」
空気中の水分を魔法で神聖な聖水へと変える魔法。
「風薙ぎの翼」
竜巻を発生させる魔法。魔法の使い方によっては、対象を粉塵へと化すことも可能である。
「冷酷な業火」
大きな火の塊を発生させる。目標に向けて放つことが出来る。温度はかなり高い。
「我、汝の所業により、神の名の下に封する事を誓いて、永遠の縛りを命ず。下劣なる魂よ、具現なる敵よ、全ての軍勢を用いて汝に裁きを施さん。穢れなる者よ、恥ずなる者よ、その魂の根源を以って浄化するべき者よ。我が名『自分の名前』の守護たる力により、その洗礼を身を以って受けよ。汝がために永久の地獄を与えたり。その身、心、魂を以って神の裁きを受けたまえ。今、『封印する者の真名』ここに封印す」
悪魔を封印する際の呪文。必要なものは悪魔を封印する道具と魔法陣。
「千里眼」
主にミレットが使用している魔法。遠くのものまで見通すことが出来、その情報を手帳へと文字や図にして表すことが出来る。
「扉よ、解き放て」
鍵のかけられたものを開ける魔法。ただし、魔防が施されている鍵穴は通用しない。
「我こそは、意思を持って壁を作るもの。東西南北の神々に告ぐ。力よ今ここに、来たれ」
霊的なものを一切通さない結界の魔法。主に祓魔課で使われている。
「来たれ、来たれ、来たれ。我こそは、その魂を縛るもの。我が名のもとに、その姿を示せ」
死霊を呼び出す魔法。本来は降霊魔法に使われるがその際は魔法陣と死霊を媒体する道具が必要とされる。
「透き通る盾」
教団内でよく使われる結界の魔法。透明な盾となるため、主に外側からの攻撃を防ぐために使用される。足場にすることも出来る。
「縛された魂達よ。その身に宿すものは何か。心に灯すものは何か。今一度、その魂に聞く。汝らの魂に宿りし、その穢れを聖なる光を以って、光ある道に導きがあらんことを。今こそ、その意志でその身を解き放て」
主に悪霊を浄化し、除霊する際に使われる呪文。祓魔課がよく使用する。
「来たれ。我こそはその魂を握るもの。我が名のもとに、その姿を示し、令を遂行せよ」
死霊の魂を縛り、命令が達せられるまで消えることは許されない魔法。
「清浄なる束縛」
霊体に効く束縛の魔法。一時的に動きを止めることが出来る。
「聖なる光は雷となり、いま、ここに祈りの炎を。雷の怒り」
霊体に効く魔法。青い稲妻を発生させて対象物へと降り注ぐ。
「束縛せよ」
対人と対物に効く束縛魔法。一時的に動きを止めることが出来る。
「纏う風は盾となり、身に及ぶ悪を斬る。薫る風は道となり、身を示す光となる」
防御を備えた追跡魔法。この魔法により、かけた側が対象の相手の位置を特定することが出来る。
「飛び回る翼」
身体が羽のように軽くなる魔法。対人と対物に効く。
「四方に灯るは光の剣。通さずは悪しきもの。応えて、出でよ。澄んだ聖壁」
結界魔法。主に内側からの強い攻撃に耐える事が出来る。閉じ込めるための結界としては強力な魔法である。
「身に覆うは霧の鎧。纏うのは鉄より重きもの。吹き抜ける風はその身を守り、汝が盾となる」
防御魔法。その身に魔法を受けることで見えない鎧を身に着けた状態となる。軽度の攻撃なら盾のように防ぐことが出来る。
「氷の女神、グラシスに乞う。今ここに、汝が力、顕現したまえ。凍る鉄の盾」
その場を氷上へと変えて、相手の足場を凍り付かせることが出来る。動きを止めるにも有効。
「揺れる、揺れる、ゆりかごよ。その身体、その心、全て閉ざし、今、ひとたびの安らかな時間をかの者に与えたまえ」
睡眠魔法。深い眠りへと誘う。主に対人専用として使われている。
「我が名は『自分の名前』。創造するは、我が使い。求めるは影の契り。与えるはこの魔力と真の名。呼びかけに応じよ。契りを交わせ、汝が名は『与えた名前』」
魔法陣によって創造される召喚魔法。どこかの生物を召喚するのではなく、自分の想像によって創造される一時的な召喚獣。
「遠距離映写魔法」
その名の通り、式魔を飛ばしてその瞳に映したものを遠距離の場所から見ることが出来る魔法。上級魔法であることと、使用する人間が限られているため、使える人は少ない。主に魔的審査課の魔法監察官が不正の実態を暴く際に使っている。
「契約者の命に基づき、その身、その声を縛る。震えぬ声はその身を動かす。凪の言葉は汝を求む。自由なき身となれ。声なき口となれ。映す視線は制されて。いま、ここに汝が心、封を閉じよ」
従順魔法。この魔法をかけた相手を声一つで自由に動かすことが出来る。禁魔法に指定されている。
「この囁きは、汝の身を解き放つもの。その声は、汝を包み、瀬となる響きは汝を揺るがす。呪われの言の葉は崩れ、その心は汝に戻される。縛るものは飛沫となり、消え失せる。今、汝が身、解放せよ」
対人魔法によって強く束縛された身を解放する魔法。
「この刃は風。いかなるものも通し、切り裂く凍風となれ。風斬り」
武器に風を纏わせて、一撃を強いものへとする。また、攻撃魔法として放つことも可能。
「解放せよ」
主に「束縛せよ」に相反する魔法。捕らわれた身を解放することができる。
「とめどなく流れるもの、堰に阻まれよ。身に及ぶ痛みは風と共に消えよ」
治癒魔法の一つ。止血と止痛の魔法。ただし、一時的に止めるだけで傷が治るわけではない。
「氷の女神、グラシスに乞う。今ここに、汝が力、顕現したまえ。凍てつく鉄の槍」
空気中の水分を凝結させ、地上を氷上へと変えつつ、地から氷の槍を突き出し、刺す攻撃魔法。
「霧散する牙」
形成された物体を一瞬にして粉々に砕く魔法。
「吹雪の刃」
雪を刃へと変えて、吹雪の如く荒れ狂う魔法。大きな傷を負わせることは出来ないが、当たればそれなりに痛みを伴う。
「祈りの光風」
癒しを与え、痛みを消す魔法。ただし、傷が消えるわけではないが、重くて動けない身体を軽くしたりすることも出来る。
「破裂する炎華」
炎を広がるように爆発させて、強い風による衝撃を与える魔法。かなり熱い。
「清廉なる灯火」
灯りを点ける魔法。何もない所に炎による灯りを灯す。攻撃魔法ではないため、衝撃を受ければ消えてしまう。
「逆転せよ」
反転させる魔法。向きを変えることも、相手の魔法を自分のものへと変えることも出来る。
「砂塵の大嵐」
砂塵による嵐を起こす。勢力が広く、その範囲に入れば目が開けられない程の砂粒が襲い掛かる。地味に痛く面倒な攻撃魔法。
「蠢く影の息」
影魔法。自らの影を広範囲に広げて相手の懐へと入る。使い方によっては相手を捕縛することも可能。