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坊やは、夢の中で


さっきの空港のロビーにいた。



両手をひろげて、gooooo---と、

もこもこのダウンを着て、飛び回っていた。





遠くに、ルーフィーの声が聞こえて。




「帰っておいでー。」





あ、ルーフィーおじさん(坊やから見ると。)




でも、つるつるの空港の床は


とってもよく滑るんだ。




駆け出しながら、でも僕は空を飛びたいんだーー。



そう思うと、床はつるつるしなくなった。



あれ?



よーく見ると、少し、僕の靴は床から離れて。




両手の先に翼が生えたみたいだった。





腕が重いけど、これが空気の重さかな、って



いつも、ルーフィーおじさんが言って。



そのうちに、僕のからだはふわふわ。





空港のロビーから飛び出して、海の上。





飛んだぁ。!!!






風がジャケットにはらむけど、気にしない。





羽ばたき飛行機みたいに、翼を扇いでも

昇れないよ。




「やあ坊や、どこ行くの?」と、むく鳥くん。




上!って言うと






「それなら、もっと翼をひろげて。風に乗ろう」と、むく鳥くん。





そっか、ありがと。





おひさまがまぶしいけれど、上を向いて。





翼を反らすと、風に乗れて。





空港の建物が、遥か下に小さく見えた。





「怖くない?」と、ひよ鳥さん。




大丈夫、ありがとね。






脚をぱたぱたさせると、高さが下がっちゃったあ。





泳ぐのとちがうんだね。





からだをまっすぐにして、少し翼を傾けると



すーい。曲がる。曲がる。






楽しいな。





お空は青いし、雲は真っ白。




海はブルー。






風に乗って、さあ、高く高く。




かもめさんも呼んでるね





白い雲を突き抜けちゃう。





ぽん!。












「甘い?」









「ほれ、坊や、あんまんだよー」ルーフィーは

坊やを抱えたまんま。



ごまあんこの中華まんじゅうを

坊やのかわいいお口に。





夢かぁ、って

坊やはまだ、うつらうつら。







中華料理、宴たけなわ。




とんぽーろぉ、ちーまーかぉ。

ぱーぽーつぁい。


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