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精霊使い  作者: 黎奈
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第七十四話 対戦相手はーーーーーーペア!?

だって・・だって・・


私が戸惑っていると後ろからーー


「あ、見つけた見つけた。

さがしたぜっ、二人とも!」


と、言う声がした。


こっ・・この声はッーーーっ


「ジュ、ジュンっ!サトルーーっ!!」


私は振り向き叫んだ。


対戦表でのことでの驚きが隠せない。


「ん?どうした?ルミル。」


「おいおい、そんなに驚くなよッ」


サトルが眉をひそめ、ジュンはへらへらと笑って言う。


・・二人とも・・・こんなに早くに当たったのに平気なんだ・・


・・それとも・・これが・・当たり前なの??


私はその強さが信じられなかった。


勝つ自信がないわけじゃない。


ただ・・ただ私は・・もう少し勝負を先送りにして欲しかった・・

ただ・・私はもっとみんなで以前のように話したかっただけ・・


・・これは・・思っちゃいけないこと??


「あ、ごめん・・びっくりしちゃって思わず叫んじゃったっ、アハハ・・・」


私は今ある気持ちを伏せて笑った。


シンジは私のほうを一瞬に見て・・


「・・・。

強くなったか?」


と、ジュンたちに聞いた。


たぶん、私を気遣ってくれたのだと思う。


たぶんだけど・・。


驚きすぎて私は自分を抑えられないでいるから・・・。



「当たり前だろッ?

今日のためにどれだけ特訓を重ねてきたと思ってんだ!!

絶対勝ってやるからな、覚悟しろっ!!」


ビシーーッ!


っと、私たちを指差してジュンは宣告をする。


「あぁ、そうだ。

俺たちはあのときのバトルと大会での悔しさは忘れていない。

絶対負けないからな!!」


サトルはこぶしをぎゅっと握り締めシンジに向かって突き出した。


「受けてたつ」


シンジはサトルを見て言った。


サトルやジュンを映すシンジの瞳には強い意志が宿られている。


・・シンジは・・うれしいんだね、ジュンたちと戦えて。・・・


私も・・うれしいけど・・でも・・・・ううんっ


・・そんなこといってられないっ、・・受け入れて勝たなきゃ!!


私は一人、決意して


「私もッ、負けないからッ、次も絶対勝つからね?」


と、二人に向かって言葉をなげかけた。


「ぜぇーたいっ!勝つのは俺たちだ!!」


ジュンが身を乗り出して言う。


「いぃーやっ!勝つのは私たちだよ!!」


私も身を乗り出していった。


「・・・」


「・・・」


私とジュンは顔を見合わせて、


「「アハッハハッハハッハハッハハハ」」


と、一緒に笑う。


笑い終わってから・・


「ま、そーいうことで、お互い悔いの無いバトルにしようね?」


と、私は言った。


「あぁ、当たり前だろ?そんなの」


「最高のバトルにしようぜ」


ジュンもサトルもそう言ってくれた。



そのあと、二人と別れて対戦時間を確認したうえで


バトル場に向かった。


そうそう、ここまでくれば対戦相手が誰だかわかるでしょ?

言ってるも同然だし、じゃあ、改めて・・


対戦相手は・・ ジュンサトルペア でーす!!


私が最初に戸惑ったわけをわかってくれました??


と、いうことで、私とシンジはむかったのだ。


誰でいくかはもう決まっていた。


その辺はシンジと打ち合わせをしている。


まぁ、ほとんど話を振ったのは当然のごとく私だけど。


シンジもバトル系だから少しは話してくれた。


「・・あいつ等とのバトル・・いやか?」


シンジは聞いてきた。


それは向かう途中で二人きりになったからだ。


ソシテ立ち止まる。


「ううん、嫌じゃないよ、ただびっくりしただけ。

あのときはまさか、こんなにも早いなんて思わなかったから」


私は自嘲気味に笑って答えた。


バトルに甘かったのは私なんだ。


驚いて嫌がるような気持ちではいちゃいけない。


「・・・」


シンジは私を見つめた。


「・・なに?シンジ・・」


私はドキッとして聞く。


なにか、一瞬心を覗かれたような気がして・・。


「お前、自分を抑えるのはやめろ」


シンジは私を見て答えた。


なにか、真剣なまなざしで・・

真剣な表情で答えてくれるシンジはいつもと違う気がした。


いつもより・・感情を表に出していて・・

そして私を思ってくれているのだと思えた。


シンジは・・私を・・・どう思っているの??


「自分を・・抑える・・?・・・・どうして?

どうして私が・・そうだと思うの??」


私は聞いた。


このとき何故か声が震えた。


シンジは私の瞳をじっと見据えるように見て


「同じことを何度も言わせるな」


と、言って私から顔をそらし、いくぞと小さい声で言って歩き出す。


同じこと・・、それって・・思ってることがすぐに顔に出ること??


私は考えた。

そのことなら以前に言われた気がする・・きっぱりと。



私は自分ではうまく隠せていると思う。


でも、いつもシンジには見透かされていた。


他の人ならたぶんごまかせただろう。


「・・あ、まってよっシンジーーっ!」


私は考え事をしながらもシンジに追いつこうと走った。


「ねぇねぇ、シンジはなんでさっき抑えるなっていったの??」


私は明るい声を出して聞いた。


冷静に考えればそんな疑問が頭に浮かんだのだった。


「・・・」


シンジは何も言わない。


けど一瞬私のほうを見た。


私は答えてくれるかなとキラキラした瞳で見つめた。


フーッ


シンジは小さく息をつく。


そして思い切ってみょうにあっさりと・・


「自分を抑えるお前をみたくないからだ」


と、きっぱり言った。


「・・・え?」


いつも自分を責められると何も言わないシンジが言うとは思っても見なかった。


私はビックリしすぎてちょっと頭が混乱。


「なっ、なんで??なんで、なの??」


私は聞いた。


さすがに答えてくれないだろうと思ったけど・・・


「不愉快だからだ」


と、あっさりきっぱり冷たく言い放った。


「・・・・」


今回ばかりは撃沈。


・・さっきは優しかったッと思ったのに。

シンジ・・ごまかしてるの??


どういう意味で不愉快??


「ふ、ふーん、そう。・・そう、なんだ。

へ、へぇー。う・・うん、わかった・・。

努力は・・するよ、うん。」


私は頷いた。


ちょっと頭も混乱、心も混乱でなんか言葉も言い方がぎこちない


「・・・」


シンジは何も言わず歩く。


しばらく歩いてようやく頭も心も整理がついた。


「じゃあ、あの作戦でやるんだよね?」


私はバトルの方に頭を切り替えた。


「・・あぁ」


シンジは頷いた。



そしてバトルは・・始まった!



「ラル!お願いッ」


「ユーラル!バトルスタンバイ!」


「ペルン!!GO!GO!」


「ライデルっ、お前の出番だ!!」


私とシンジ、ジュンにサトルは精霊を呼びだした。



バトルゾーンは大きく、今回は相手の行動が丸見えの草原ゾーンだ。


こんも大会は、一回戦ごとにフィールドが違う。


それは場を盛り上げるためでもある。


ラルとユーラルのコンビは前々から訓練を重ねてきた。


意外と技の相性も良く

これなら相手を確実にしとめられるとシンジも判断した。


先手必勝!そのために先制攻撃を仕掛ける。


まずは相手の器試し^


「ラル、サンダールシード!」


私は叫ぶ。


ヴヴッ・・ズドーォオオオオ”


ラルは毛を逆立て正面に大きな盾のような雷の塊を作り上げ、それを放った。


「わぁお、おっきぃな!!」


「試してるのかもな」


ジュンとサトルの声が聞こえる。


そして二人と精霊はあっさりと避けた。


避けた瞬間っ


「ユーラル、デッドヴラン!」


シンジが命じた。


ユーラルはそれを聞き、漆黒の翼を背に生やし、そこから妖艶な波動を打ち出した。


ヴォオン”!ヴォオン””!


「イッ”」


「なっーー””」


あちらの二人は驚き、反応が一瞬遅れる。


そして体中のあちこちに小さなかすり傷を負った。


波動を浴びたからである。


「っ””」


「ヴールルルゥ」


ペルンは顔を歪ませ、ライデルはうなる。


「ペルンーッウォーターハッド!」


「ライデル、ヴォルトウォンド!」


二人はかすり傷など目もくれずそのまま命じた。


ズボボボボォオオオ


ビリッヴィイイイ””


二体の精霊が二つの技を組み合わせコンビ技を発動させた。


「・・・」フンッ


シンジは精霊たちとあの二人を見て鼻で笑った。


楽しめると思ったのかもしれない・・

いや、勝利を確信・・・かな?


ズヴォオオ、ビヴォイイ・・ヒュゥウぅ”--”””


電気と水の融合技が襲ってきた!!


「ラル、フォウヴォルト!」


「ユーラル、ヴッドリドール”!」


私とシンジは攻撃を命じた。


融合技を消し去りなおかつ攻撃するためである。


ヴォオオンーーー


ラルが雄叫びを上げ体を変化させていった。


そして私は呪をラルにかける。


ラルの変化と私の呪を融合させたらーーー


ヴォウヴォンボォウウ


ラルの毛並みは赤々と炎のように燃える赤になった。


そして・・


ヴォオゥウウ、ビヴィィイイイ


電気と炎が混じった攻撃力、大の電気球が創り出された。


そしてユーラルは・・


ヴゥウウヴゥウウグッギィイイイ”


と、地面から闇色の植物をはやさせ、融合技を押さえ込んだ。


そしてラルが電気玉を打ち込みーーー


ズッボヴォオオン!!


ビリッヴォォウヴォォオウボォオウ

グヴォォオオオオオン


技が爆発しあう。


「ユーラル、ブラッドデーモン””」


騒音が響く中でシンジはユーラルに命じた。


ユーラルが体中闇色に染め、大きな闇を闇色の植物に放った。


ヴォオオン””


技が影響を与えない植物の根のほうに漆黒の卵をみつけたーー。


おそらくそれを技で召喚したんだろう。


「っ~~、ペルンッ、アイスシャルード!!」


「””ライデル、ダーツヒュッド!!」


二人は、顔色を悪くさせながらも命じる。


たぶん、それに気づいているのは見ている人のみ。


おそらく自分では気づいていない。


ペルンは氷のつぶてを私たちの真上に召喚させ落とす。


ライデルは電気の矢を打ち出し植物を裂こうとしている。


ヴウウウ””


漆黒の卵は徐々に大きくなっていく。



「シンジ・・もうすこし」


私はシンジに聞こえるよう呟く。


「あぁ」


シンジは頷いた。


私の意図を察したようだ。


「ユーラル、真上にドット”」


シンジは命じた。


私は今、ラルにかけた呪文詠唱で無防備な状態だからだ。


ラルも技の影響を植物の外に出ないよう押さえ込んでいる。



ズッドーーーンン!!・・・シャラシャラっ


真上で爆発がおき、氷のつぶてが粒と化す。


「ライデル・・っ・・ヴィダム・・っ」


サトルの声が小さく聞こえた。


・・えっ!?


私はその声にはっとした。


「シンジッ!!」


叫んだが・・でも、一瞬遅かった。


その瞬間、シャラシャラーーと落ちてきた氷のつぶてが電気を纏った。


ビリッヴィィイリイイイイ””ヴォオオンンッ”!!


粒が干渉しあい、その場は電気で包まれた!!


ウ”ァァァアアアアアア””!!


体中が放電で引き裂かれたような痛みに襲われる。


私たちは、ばたっと倒れる。


「う”うぅ””」


「ッ”~~~」


私はうめき、呪文は完全に中断になってしまった。


シンジも動けないらしく、目を薄く開け、うめく。


・・やられる・・かも!!


そう思って辺りをゆっくりと見るが何も追撃が来ない。


あたりは・・


シーン


となっている。







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