表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊使い  作者: 黎奈
69/85

第六十九話 ただで持って帰れない宝物

湖の中は太陽の日差しでらんらんと輝いていた。


水もさほどは冷たくない。


きれいなうろこを持つ魚があちこち泳いでおり

湖の中はまるで世界が違っているかのような世界だった。


どこにあるのかなぁ?・・やっぱもっと奥深く?


シンジも深くもぐりこんでいる。


私も深くもぐることにした。


「あ、あれ・・なんだろう?」


思わず声に出してしまった。


そうそこには大きな大きな貝がそこにはあったのだ。


そう、それこそ人一人体育座りでもしていれば中に

入ってっていられるぐらいの大きさの貝がそこにあった。


「・・青色の・・貝?」


思わず首をかしげる。


色にしてみればとても珍しい色の輝きを放つ貝であった。


シンジも私の声が聞こえたのかこちらを振り向き近づいてきた・・が、


そこで大きな何かが私とシンジの間を断ち切るように横切った。


「!?」


「--!!」


えっ、なにっ!?


ビリッ・・ビリビリッ


横切った何かは黄の輝きを放つ。


ヒゲ・・の部分にあたるのだろうか、その部分がわずかに電気を帯びていた。


「なっ・・ナマズ!?」


驚きの表情を隠せず言葉にしてしまう。


「!?」


シンジもそのことに驚いたらしい。


そう、それはナマズだった。


とても大きい二人三人のっても平気なくらいの大きさのナマズがいたのだ。



グゥオオオンゥ


デンキナマズは何かの音波を流した。


キィイインッ!!


耳に強烈な痛みが走る。


「う”ぅう!!」


慌てて耳をおさえる。


「っ~~~!!」


シンジも耳をおさえるが・・その隙にナマズが動いた!!


「シンジッ!!」


私は叫ぶ。


もう、呼吸できる時間もあとわずか。


私はともかくシンジがあぶないっ


私はシンジのほうへ駆け寄ろうと近づくが・・ナマズが邪魔をする。


グゥォオオオン


ビリィ””ビリリッ!!


感電しないだけでもマシだと思わなければならないかもしれない。


超音波が私たちを襲う。


「くっーーー!!」


シンジが苦痛で顔を歪ませた。


光球の光量がどんどんなくなっていった。


「シンジッ・・・」


私も息が苦しくなっていった。


ガハッ


シンジが息を吐き出した。


とたんにシンジの体が傾く。


「---!?」


私は何とかナマズ二邪魔されないよう泳いだ。


だが、ナマズが電気をうまく使い邪魔をする。


・・このままじゃっ・・・やばいっ


私は焦る。


私も一応人間だし肺呼吸だから苦しいっでもこの場を何とかできるのは私だけ。


私は自分の魔力を糧に大きな炎球を生み出した。


「----!!」

いっけー!!


私はナマズに向かって炎球を放った。


魔力で創り出したものは普通のものとは違うから炎といっても水で消えるわけじゃない。


ナマズにそれは激突した。


グゥオォオオォオオ””


悲鳴のようなものを上げる。


だが、それでナマズを倒すことはできなかったが・・隙はつくることができた。


私はその隙をつかってシンジに駆け寄り、シンジの肩を担いだ。


「---」


シンジはうっすらと目を開いた。

まだ意識はあったようだ。


そして何かを私に言っていたと思う。


でもそれが何かわからなかった。


私は心の中から


『シンジッ・・おねがいだからしゃべらないで・・もっと苦しくなるから・・』


と、伝える。


そして、私は一気に水面へと泳ぎ始めた。


バシャッ


ようやく陸へあがることができた。


「シンジッ・・・けほっけほっ」


私は多少むせながらもシンジを抱き起こした。


「っ~~、た・・す・・かっ・・た・・・・」


シンジはのどの調子を元に戻しながらも言ってくれた。


「シンジッ・・聞こえる?・・耳は大丈夫?」


私は聞いた。


二人はずぶぬれのまま陸で会話を続けた。


コクン


シンジは頷いた。


「なら・・よかった・・」


私も安心することができた。


「・・のど・・まだ調子悪いんだよね?

・・治してあげるから・・・」


私はそういって魔力を手のひらに集中させて


自分の手をシンジの、のどもとにかざした。


淡い光を放った。


そして、しばらくすると私のほうに限界が訪れた。


「っ~~~。シン・・ジ・・だっだいじょうぶ?」


私は聞いてみた。


光は既に消えていた。


魔力の限界がやってきたのかもしれない。


「あぁ・・。

おまえ・・もう魔力が・・・・」


シンジは心配そうに私を見る。


「大丈夫、・・少しすれば・・回復するよ・・・」


私は力を振り絞って微笑む。


「・・・・」


シンジは何かもの言いたげな顔をしていた。


「大丈夫だって、それより、あのナマズどうする?

次は護符を二三枚つくって息ができる時間は増やせるけど・・

あっちの対策は・・」


私がそれを聞こうとしたとき、もうしゃべるなと制するように、


「アーウィルを使う。

あいつは水属性だ。それならあいつをたおせる」


と、シンジが言った。


「そうだね・・だったら私は・・ウィーミアを呼ぶよ、

風と音属性だから、風を纏えば息はできるし音のほうも対処できる」


私も言った。


「あぁ、これならあいつを倒せる」


シンジは頷いた。


「うん・・にしても・・ちょっと寒いね・・・」


私は頷き、少し震えた。


私の髪は長いから腰まであって、ぬれた髪で体が冷えちゃうし・・。


「・・・・」


シンジは何か言いたげな感じだった。


私はすっと、自分の髪を一つに結い、前に持ってきた。


そして体をシンジに摺り寄せた。


「・・・・」


ぴくん、とシンジの眉がはね上がるが・・シンジは拒まなかった。


面倒だったのかもしれないし、拒もうとしても何もいえなかったのかもしれない。


「・・・・」


「こうしてると、・・・あったかいよね・・・」


「・・・」


私は呟く。


シンジは何も言わない。



そしてしばらく二人は休憩した。



しばらくシンジに体を寄せていた私はすっとシンジからはなれた。


「・・もうだいぶ魔力が回復したみたい。

そろそろ、やる?」


私は聞いた。


「あぁ」


シンジは頷いた。


「じゃあ、まずは精霊を呼び出そうか。

念のため、ウィーミアには音を消してもらうようにかけてもらうから」


私はそう言ってウィーミアを呼び出した。


「ウィーミア、ちょっと、てつだってくれる?」


私は聞いた。


「はい、まずは音からですね?」


ウィーミアはたずねてきた。


「うん、そう。ウィーミア、お願い。

シンジ、私たちの会話はできなくなるけど、

ウィーミアとアーウィルなら会話ができるから

それを通して会話しようね?」


私はウィーミアに頼みシンジに聞いた。


「あぁ。」


シンジは頷いてアーウィルを呼び出した。


「お呼びですか?

・・おやおや、ウィーミアさん、久しぶりですね」


アーウィルは言った。


「うん、久しぶりね。

今日は久々に役目をもらいました、一緒に頑張りましょう?」


「そうですね、ようやくリングから出れたところですからね」


ウィーミアとアーウィルは互いに笑いあった。


結構仲がいいみたいだ。


「じゃあ、お願い、ウィーミア。」


「はいっ」


私は言った。


ウィーミアは私たちに音波の聞かない(シュ)を纏わせてくれた。


『ありがとう』


と、ウィーミアに伝えた。


そして呪文を唱えた。


そして護符を六枚作り上げた。


三枚、シンジに渡した。


『シンジにこれがあれば数時間はもつよって伝えといて』


「はい、わかりました。」


私がウィーミアに頼むと


ウィーミアがシンジに直接言った。


あ、そういえば、守をつくったのはウィーミアなんだから会話ができるじゃんっ


内心、そう思った。


ウィーミアはシンジにそのまま伝えたと思う。


「・・・・」


シンジは私のほうを見て頷いてくれた。


私もそれに応え、微笑む。


そして護符を貼り付けて四人は湖にもぐった。


ある程度、深く潜るとあの大きな貝が見えた。


きっと、あの中に青の宝玉があるはずだ。


そして、案の定、あのナマズは襲ってきた。


グォオオオオン


たぶんナマズは音波を出したと思う。


でも聞こえなかった。


『ウィーミア、風の刃で切り刻んでッ』


私はウィーミアに命じた。


「---!!」


シンジもたぶんアーウィルに命じた。


そんなしぐさをしていたから。


ナマズはウィーミアの風の傷を受けたにもかかわらず

その傷は徐々に治っていった。


治癒能力が高いのかもしれない。


ウィーミアの攻撃から休む間を与えずアーウィルが攻撃をした。


氷系統の技みたいだ。


水全体が冷たくなっていった。


ナマズがそれに激突する。


何度もそれを繰り返したがいっこうにナマズは倒れない。


やはり急所か弱点の系統をつかなければならない。


私はシンジに近づき、そっと、腕をつかんだ。


そして・・


『ナマズに電気を浴びさせよう?

私があのナマズを結界に取り囲んでその隙に魔法で叩けば倒せるかも。

ウィーミアとアーウィルの融合魔法なら技の系統を電気に変換できるかもしれない。

ならいいでしょ?』


と、たずねる。


「---・・・ーーーーー・・・---・・」

だが・・そうすると・・お前が・・・


たぶんシンジはそういいたかったと思う。


『大丈夫だって。

結界の大きさも電気にも耐えられるよ。

・・・私には人外の持つ力があるから・・」


私は最後声に出した。


きっと、シンジには聞こえなかっただろうけど。


「---」


シンジは私の表情を見てなにやら言った。


『と、いうことで、さっそく開始、ネ』


私はそう言ってウィーミアに伝えた。


ウィーミアも頷いてアーウィルに伝える。


そして両者が頷いたとき私は結界でナマズを押さえ込んだ。


「くっ、う”ぅう」


意外と大変だった。


結界が大きいのと閉じ込めたナマズの攻撃ががんがんと振動してくる。


そして、ウィーミアたちは呪文を唱えた。


普段はそんなことはナシでできるが融合技なだけに必要なのかもしれない。


「つぅ・・”・・うっ””」


必死に私は耐える。

余裕がなくなりシンジもそれは察したようで何か言う。


体がふらつくたびに何か言われ支えられる。


そのたびに必死に歯を食いしばって耐えた。


そして呪文詠唱が終え、結界の中にそれは爆発した。


ズドォオオーン!”””


その反動に一瞬意識が遠のく。


だが、何とか取り持った。


そして終わっただろうと思って結界をとくと大きかったナマズが・・


「ちっちゃっ!!」


と、思わず声に出してしまうほど、


ちっちゃくなってしまったのだ。


そしてそのナマズはわたしたちをみて、


「--!!?」


ひぃーってな感じで一目散に逃げていった。


「・・・」


「・・・」


「・・・」


「・・・」


四人は互いの顔を見合わせる。


なんだか、最後はあっけなかった気がしたからだと思う。


達成感よりも脱力感が沸いてきた。


そしてそのあと、青の宝玉を取りに行き、宝玉を手に入れた。


そして陸に戻り・・


「ウィーミア、アーウィル、ありがとね。

シンジも・・体を支えてくれて・・ありがとう」


と、みんなにお礼を言った。


「ルミルもがんばったよ、次も呼んでね?」


「いえいえ、ルミル様のほうこそ頑張ってくださいました

何かあったときにはまた呼んでください」


「・・べつに」


みんなはそれぞれに返してくれた。


「本当にありがとね、みんな!」


私はめいいっぱい微笑んだ。





その後私とシンジは他の宝玉も取りに行った。


手に入れるとはいっても命がけだった。


苦労したし二人でなければ取れない玉もあった。




そして、すべての宝玉を手に入れた頃には・・


大会開催まであと一ヶ月をきっていた。


そして、それぞれ大会が開かれる最寄の街で私とシンジは修行に明け暮れました、とさ。







つぎは私とシンジの修行からどうぞっ!




無理やり一話で終わらせてしまいました。

ごめんなさい。

どうしても終わらせたい一身で。

なんせ、もう頭には第二部がうかんでいるものですから・・・。

では、またの機会に。ではでは~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ