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精霊使い  作者: 黎奈
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第六十二話 敵だけど味方な気がする人物

シンジは私を支えながら空中戦を繰り広げる二人の戦いを見ていた。


一人は敵・・使い魔を持った魔術師。


もう一人は・・私を助けてくれた?謎の人。


んー・・・俺の獲物って・・・言われたんだよねぇ・・・・


・・獲物って言われたってことはやっぱり敵??


私は考えた。


「・・・。大丈夫か?」


シンジはなかなか首を上げられない私に向かって言う。


「なん・・とか・・」


私は言葉をつむぎだす。


ズドーン・・・ボンッボン・・・スシャー


真上で騒音を立てる攻撃が続く。


私はそれが気になって首を上げようとする。


ズキッ


首を上げようとすると、首筋に痛みが走った。


あの使い魔にやられたところだ。


「っーーー」


「しばらくお前は動くな」


シンジが私に言う。


「・・・・」


何もそのことに反抗できない私。


ズドーン!!!ヒュー~~~


大きな音を立てて敵が落下してきた。


ぼすっ


まるで落とし穴にはまったかのような音を立てて


草木が茂るところに落ちた。いや・・はまったというべきだろう。


そこに誰かがストンと降りてきた。


「!?」


「ぁ・・・・!?」


私とシンジはその人を見て驚いた。


あのときの・・・・!?


私は首筋の痛みを忘れてあの人を凝視する。


その人は・・私を襲った一人のハンターの姿だった。


そのハンターは敵に近づき、


「今のお前は俺には勝てない。諦めろ」


と、言い、

ハンターは敵は使い魔ともども吹き飛ばし、遠くの彼方に追いやった。


それを最後までまた後、ハンターは私たちのほうを見た。


「!」


自然と私の腰に回されたシンジの腕の力が強くなっていった。


シンジは、ハンターと目を合わせる。


私はぼやける視界の中


「あのときの・・・人?」


と、聞いた。


「・・・。

だとしたらどうする?」


ハンターは逆に聞いてきた。


「何故、助けた?

お前はルミル(こいつ)を狙ってただろ?」


シンジが相手に言った。


今も(・・)、な。」


ハンターは強調させて言う。


「!」


「!!」


今も・・?

じゃあ、なんで??


「どうして・・助けて・・くれた・・の?」


私は途切れ途切れに聞く。


「・・。

それより、お前らは回復したほうがいい」


ハンターは私たちの体にあるあちこちの傷を見て言う。


「・・・・」


シンジは黙ってハンターを見る。


私は自分からシンジの腕を解いた。


「?」


シンジは眉をひそめる。


スルリ・・・・ストン


私は地面に座り込む。


「・・。

もう・・限界・・」


私は呟く。


ハンターは笑った。


「ふんっ、限界なのも当たり前だろうな」


そう言って私を見下ろす。


私はシンジの服をそっとつかんだ。


そして呪文を唱える。


瞬間移動!! (こっそり)


ビュッ!!


私とシンジはその場から消えた。


シュパン!!


荒れていない草木が多い茂っているところに私たちはいた。


「っーー!」


私はいろいろな痛みに襲われ顔が歪んだ。


「!・・・・。」


シンジは目を見開き、

でもそれは一瞬のことで、すぐに私を戸惑うような視線で見つめた。


そして私をひょいっと抱き上げる。


「・・・・」


私は何もいえないままシンジに連れて行かれる。


シンジは近くの大木に私をおいた。


そして自分もその場に座る。


私はウィーミアを呼び出した。


「お呼びですか・・ってなんでそんなにぼろぼろッ!?」


現れて突如、ウィーミアは声を張り上げる。


「う”ぅ””」


私はそれに答えようとしたが


腹部にきた激痛と首筋にきた痛み、それと体の内からくる衝撃に耐えれずうめいた。


「おいっ!?」


シンジが叫ぶ。


私は耐えれず、その場にうずくまる。


なに・・これ・・。


体の中からなにかに・・蝕まれていくような・・感覚は・・・


それに加え、この激痛。


激痛、苦痛、衝撃


その三つが私を襲う。


「・・。

あの使い魔にやられたな。

体のうちから蝕んでいる。

それにくわえ、お前、腹部からそうとう出血してるぞ。

重症だな。」


別の声が鼻で笑うような口調で言った。


「!?」


シンジが言葉を失い、そいつを凝視する。


私は痛みと戦いながらその人を見た。


瞬間移動で・・・まいたはずなのにぃ・・・・


う”ぅ””っつ!!」


そして、そのとき、首筋から強烈な痛みが襲い、意識が暗転した。





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