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精霊使い  作者: 黎奈
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第六十一話 敵か味方か、あなたはだぁれ?

私は意識をはっきりさせるためにこぶしに魔力を蓄える。


さっきの大技で魔力は切れた。


だが、天寿の力でよみがえらすことは・・・できるはず。


「お前・・・一体何をやろうと・・・」


シンジは私の魔力に気づいてか呟く。(おそらく)


私が精霊の血に魔力を送ろうと準備をし始めた。


小さく呪文を唱え始める・・。


だが、その呪文詠唱が終わる前に敵が現れた。


「こんなとこにいたんだな?

さがしたぞ。

だが、あんたの魔力ですぐに察知ができた。」


%$#”%$#”(できた、できた)」(私がそう言ったように聞こえただけ)


敵とその使い魔が言う。


そして敵は呪文を唱え、私たちに解き放った。


抵抗することなんてできる暇も与えず。


ドガッシャァー!!!


大木は破裂し、私たちは無様に吹っ飛んだ。


「う”ぅ!!」


私はうめき、上半身だけを起こした。


シンジも起き上がる。(かわいい猫の姿)


「へぇ、まだ意識を保ってられるのかぁ。

案外しぶといな。」


敵はそう言い、私に近づく。


ヤバイ・・


私はじりじりと後ろへ下がろうとする。


だが・・・


「くっぅ”っ!!」


腹部に苦痛とさっきの衝撃の痛みが襲い、まともに動けない。


シンジは相手に殺気を放ち何かを投げつけた。


ビュン!!


「お、おっとと・・・っ!」


敵はよけるが腕をかすった。


ズザザザザァ


シンジの投げつけたものは地面に生えてた一部の草木を粉々にした。


シンジもそれで力尽きたのかひざを突く。


まじにやばい・・・


私は苦痛に耐えながらも後ろへ下がろうとするが


敵に襟元をつかまれ、体が空に浮く。


そして相手は空に浮き上がる。


「う”ぅ””!!」


私は苦痛にうめき、顔を歪ませる。


足が・・・つかない・・。

のどが・・・苦しい。


「先にお前からやらせてもらうぜ。

女だと思って油断してたからな。


あっちの野郎は変術で魔力の大半は封じられましてや

(あんな)姿だ。

さっきは油断したがもう何もできまい。」


敵は私をあざ笑う。


もうだめだっ!!


私がそう諦めたときだった、何かが私をつかむ敵の腕に矢を放ったのは。


「ぐあぁ””」


敵は悲鳴を上げ、私を放した。


ヒュー


私はまッさかさまに落ちた。


がしっ


私は落下中に誰かの腕につかまれた。


つかんだ場所は腹部辺り。


「う”ぅあ””ぁっ”!!」


ぐっときた衝撃と激痛に思わず悲鳴を上げる。


「ーーー!」


その誰かが悲鳴を上げた私を見て持ち方を変えた。


もう片方の腕を使い、私をひょいっと体を動かさせ、


上手に私の腰を抱く。


首がカクンと下を向く。


もう、私にも限界が来ていた。


首さえも上げれなくなるほどに。


下を向いたのに不思議と怖くない。


空中に浮いて、不安定にゆれているのに。


それは視界があやふやになっているせいでもあった。


焦点が合わなくてなかなか、はっきり、景色が映らない。



誰・・だろう?


私は思う。


一体・・誰が私を・・助けたの?


敵?・・味方?・・どっち?


あなたは・・・だぁれ・・・?


「っぅ””ー!!お前は誰だ!?」


敵が腕をおさえて叫ぶ。


「・・。

こいつは俺の獲物だ。

勝手に手を出すな。」


私の耳元でその声は響いた。


どこかで・・この声を・・聞いた気がする・・。


誰だろう?


私は不思議に思った。


「そんなの・・早い者勝ちだろ!?

先手必勝さ!!」


敵は声を張り上げた。


とたんに使い魔が


「#$””!!」


と、さけび、瞬時に相手に突撃した。


その衝動で私は落っこちる。


私は目を開けた。


ヒュゥウウ


風が耳元でなる。


シンジ・・・。


視界はぼやけて下に何があるか私には分からなかった。


だが、そこにシンジがいると、何故か確信した。


それと同時に呪文の詠唱に入った。


「--魔術でーー変化した姿ーー魔獣・・・

その姿ーー本来の姿へとーーーいざなえーーーー解術!!」


シンジめがけて精霊の力を解放した。


シンジは光に包まれる。


私はその光の下におっこちた。


どさっ


背中と腰あたりに鈍い衝撃が走った。


「っーー!?」


痛みで視界が一瞬はっきり映った。


「シ・・ンジ・・!・・」


私は驚く。


シンジが元に戻ったことだけじゃない。


シンジが抱きとめてくれたことに驚いたのだ。


「・・・・」


シンジは私を一瞬見て相手のほうに視線を向けた。


「っーーー。シン・・ジ・・、おろ・・して・・・」


私はこの体制がきつくて言葉を口からつむぎだす。


「・・・」


シンジは黙ったまま私を見つめ、降ろしてくれた。


降ろされて、私は立ち上がろうとしたがひざに力が入らず崩れ落ちた。


それを私の腰に腕を回してシンジが支えてくれた。



(続く)



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