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精霊使い  作者: 黎奈
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第五十九話 主人とはぐれた使い魔??

え?・・・シンジ??


シンジって 俺をどう思う?(そんなこと) って言うキャラだった??


え・・・、なんていえばいい??


シンジの 嫌いじゃない(さっきの言葉) ・・は本心から??


本心だったら偽った言葉はいえない・・・言いたくない・・・


だとしたら・・・素直に思うことを言えばいい??


私は困惑した。


シンジの言葉一つ一つが私を惑わせる。


私は・・・


「私も嫌いじゃないよ、シンジのこと。」


と、素直に言った。


でも恥ずかしくて頬を染めて俯いた。


「・・・」


「・・・」


二人に気まずい雰囲気が訪れる。


ガサガサ


「!?」


「?」


私は茂みのゆれに思わず体を震わせた。


シンジは眉をひそめて茂みを見やる。


ガサガサ


また茂みが揺れる。


「な、なんだろう?」


私は思わず声に出す。


シーン


茂みの揺れがなくなった。


私は思わずその茂みに近づく。


ガサガサ・・・・スパッ


「うわぁ!!」


茂みの中から何かが出てきた。


それが私に飛びつく。


私はその衝撃でしりもちをつく。


「!」


シンジは目を見開く。


「ぇ・・?君・・・使い魔??」


私は思わず飛びついてきた子に話しかける。


飛びついてきた子は震えている。


その子はコクンと頷いた。


「!?」


シンジはその子を驚きの目で見つめる。


私は震えているその子の背中を撫でる。


その子は誰かの使い魔だった。


それは知っている人なら見れば分かる容姿をしているからだ。


「主人とはぐれたの??」


「・・・」


使い魔は一瞬戸惑ったが頷く。


私は使い魔の容姿をまじまじと見つめた。


それは人の形をした人ではない者。


幼いせいか、体は小さく、園児くらいの大きさ。


耳はとんがっていて、目は紅色。


口から牙が見えて・・・。


この姿を見たものは皆が 吸血鬼(バンパイア) と呼び恐れるかもしれない。


でも、手の甲にある使い魔の印を見れば使い魔だということが理解できる。


「大丈夫?」


私は使い魔に話しかける。


「#*+@;$#”」


使い魔は口を開き何かを言っている・・気がする。


だが、あいにくと何を言っているか分からない。


「ごめんね、私はあなたの言葉を理解できないの。」


私はそう言って背中を撫でる。


「”#%&’」


使い魔は何か言葉を発し目から大粒の涙を流す。


「ごめんね・・使い魔の言葉は主人しか分からないから」


私はそう言って使い間を抱き寄せ頭を撫でる。


「$%#@」


それでも何か言葉を発し使い魔は泣き続けた。


しばらく使い魔は泣き、次第に泣き疲れ寝てしまった。


「・・シンジ、使い魔って知ってる?」


私はシンジに聞いた。


「詳しいことは知らない。

お前は知っているのか?」


シンジは私を見る。


「知ってるよ。

私も魔法があるから。

でも私は魔術師にはならなかった。なりたくなかった。」


私はそう言って使い魔を見る。


「・・・」


シンジは何も言わず私を見る。


「魔術師はね、使い魔を召喚して(しもべ)にするの。

私はそれが嫌だった。

主従関係自体が嫌いだったから。」


「・・・」


「使い魔っていうのはね、魔術師の属性に関連しているの。

たぶん、この子の主人は雲属性・・・増殖系だと思う。」


「容姿で判断するのか・・。」


シンジが呟くように言う。


「そう。

この子は吸血鬼。

だから増殖。

使い魔は両手の甲にある印で分かるの。

ほら、この子の手、見て」


私は使い魔の手を見せた。


「・・なるほどな」


シンジは納得したように言う。


「それで・・どうする?これから」


「このまま、里に向かう。」


シンジは私の問いに即答した。


「わかった。」


私はそれに頷いた。


はぐれた理由がこの子を泣かせた原因だと私は思う。


主人と使い魔は一心同体。


離れていても心がひとつなら居場所ぐらい分かるはず。


だが・・。


心が通ってさえなけば居場所を特定するのは不可能。


私はこの子を抱いて立ち上がった。


シンジも既に立ち上がって私を見る。


「行くぞ。」


「うん」


シンジが歩き出し、私も歩き出し始めた。





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