第五十六話 発案実行・・大丈夫??
そしてマリアが告白した翌日、七色シティをたつことにした。
リュックを背負って私とシンジは宿を出る。
その直前に私はミヨと会った。
「あ、ミヨだ。
ねぇ、シンジ、ちょっと話してきてもいい?」
「・・あぁ」
私は聞き、しんじは頷いた。
よし、第一関門突破だ。
心の中で呟き、ミヨに向かって走った。
ミヨは宿の二階に向かって歩いていった。
私もそれを追いかけていく。
そしてシンジから私たちが見えないところでおちあった。
「どう?怪しまれてない?」
ミヨは聞く。
「大丈夫。それより早く、幻覚でコピーしなきゃ。」
私はミヨをせかした。
「わかってる。今、やるから」
そう言ってミヨは呪文を唱えだす。
するとミヨは服装まで私と同じになった。
髪から足まで全てが全て同じになった。
「これでどう?」
ミヨが聞く。
「うん、ばっちり。
じゃあ、記憶を共有するから額をこっちに向けて?」
「うん」
私とミヨは額をコツンと合わせた。
ピピッーーーーーー
頭の中がつながった感覚がした。
「よし、これでばっちり。
あとは、私は安静にベットで寝てるから
頑張って。
今ので私の言動パターン分かったでしょ?」
「うん、もちろん。
後はそれをどう怪しまれずにシンジに接するか、だね」
「そうそう、よく分かってるじゃん。
じゃあ、頑張ってーファイト!!」
「うん、だからそっちも休んでよ?」
「もちろん。
ミヨの犠牲はむだにしないから」
「犠牲って大げさすぎ。」
「おおげさじゃないよ。
じゃあ、時間稼ぎ頑張って。」
「もちろん」
「じゃあね」
「ん、またね」
私とミヨはそうして別れた。
ミヨはできるだけうれしそうに装って
「シンジ、お待たせ。
ちょっと、長くしゃべりすぎちゃった。」
「・・。おそい」
ミヨがそう言うとシンジは間をおいて呟いた。
「ごめん、ごめん。
じゃあ、出発しよ?」
「・・あぁ」
ミヨがせかすとシンジは頷いた。
そして二人は宿を出て、町を出た。
私は
大丈夫・・かなぁ?
と、今頃になって心配した。
ミヨとシンジの会話が頭に聞こえる。
シンジの反応は何故か薄い。
怪しまれてるかも。
そう思っちゃうのは何故か。
「せめて二日は頑張ってもらいたいなぁ」
私はそう呟いてベットに寝転がる。
私の傷は動いているせいでふさがらずにいる。
だから二日も魔力をかけて回復させれば軽症までは回復するだろう。
いくら、ユームの技といっても。
私はふと作戦内容を思い出した。
ミヨは私になりきってシンジと接することができるか
・・それが一番困難なものだと言えた。
いくら、髪や服装が同じでも人には自分特有の癖や言動がある。
それもまねしないとシンジに怪しまれる。
普段身近にいる人がそういう細かいところを気にしないはずがない。
いくら興味関心がなくたって目に入るはずだ。
そういうところを記憶を共有することによって怪しまれることを防げるはずだった。
そして口調も同じにすれば大概のことでばれるはずがない。
それでも私は不安だった。
ばれるかばれないかと言う不安と
しばらくシンジにあえない寂しさが混ざった不安を感じてた。
するとまたもや会話が聞こえた。
「ねぇ、シンジ、どこに向かってるの?」
「・・・レドムの里」
「へぇ、あの遺跡がある里に行くんだぁ。
じゃあ、あのジャングルを通るね。」
「あぁ」
その会話を聞いて悲しくなる。
ミヨの言葉はまるで私が言っているみたいだった。
だから余計に合えない寂しさがこみ上げてくる。
でも・・・そんなことおもってられない。
思えば余計休めない。
精神面と体力面の回復が今回の目的。
怪我を治すのが最大の目的。
だから私は怪我の治療を何よりも最優先しなければならない。
だから私は考えるのをやめた。
そして私は意識をミヨたちから遠ざけた。
そして回復のため眠りについた。
次回はミヨ視点で書きたいと思います。
誤字脱字などあったら報告願います。




