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精霊使い  作者: 黎奈
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第五十五話 ルミルの不戦勝?

「お前・・だれ?」


ガクッ!!


私はその言葉を聴いてまともにこけた。


シンジ・・・。

ほんとにおぼえてなかったの・・!?


以前私はマリアに言おうとした。


マリアのこと忘れてるかも と。


でも、マリアのためにそれは言わないでおくことにしていた。


マリアがシンジにアピールするたびに

いくらなんでも覚えているんじゃないかと思うようになったからだ。


でも・・まさか・・これほどまでとは・・・・。


「っーー!?」


マリアは真っ青な顔でシンジを凝視し、目を潤ませてどこかへ走り去っていった。


「・・・・」


シンジはその後姿をただ無言で見ているだけ。


「・・かわいそうに・・・」


私は思わず呟いた。


はっきりいって、私はマリアのすることに嫉妬なんて一切しなかった。


マリアって逆上すると怖いからただ見守るだけであった。


でも・・今回ばかりは見守ると言う方法はあまりにも薄情に思えてきた。


「ほんとにシンジ知らないの?」


私は思わず聞いてみる。


「名前は知らない。」


シンジはむすっとした表情で言う。


「覚えていなかったんだ・・。

シンジはあの子に一切興味関心はなかったの?」


私はシンジの傍によって聞いてみた。


「俺が何故、興味関心(そんなもの)を持たなければならない?」


シンジは逆に質問してきた。


そんなものって・・・・。シンジ・・・恋愛には程遠いタイプだな。


・・それと・・・女心わかってない・・・。

私も・・そういうのには疎いけど・・・。


「んとさ、シンジは不思議に思わなかった?

やたらとあの子が話しかけてくること。」


私はその質問に質問を返してみた。


「そんなもの、気にとめたりはしない」


シンジはそっけなく言う。


アピール(そんなもの)って・・・。

かわいそう・・・。

じゃあ、私はどうなんだろう。


「そっか・・・。

じゃあ、私は?」


「?」


私の唐突な発言に眉をひそめるシンジ。


「私には興味関心(そういうもの)があった?」


私は具体的に聞いてみる。


「・・・・」


シンジは黙る。


もしかして迷ってる?


「・・ないわけじゃない」


シンジは間をおいて答えた。


「ぇ・・・?」


い、今、ないわけじゃないっていった?

聞き間違いじゃない??


私は戸惑った。


「ほ、ほんとに?」


「俺に二度言わせるつもりか。」


私の戸惑いにシンジはいらついた口調で言う。


「・・よかった・・」


私はひとりでに呟く。


なぜかそのことに私は安心した。


それは・・なんで?


自分でも不思議に思う。


「えとね・・・、告白(これ)が終わったら

シンジに種明かししようと思ったんだけど・・・聞きたい?」


私は話題をそらせて聞く。


マリアは告ったけど名前忘れられてた(ふられた)から私の不戦勝みたいだから聞いた。


「きにならないわけじゃない」


シンジはサクッと言い放つ。


それは・・つまり・・


            気になる=聞きたい


                      と、解釈していいのかな?


「えーと、どこからはなそうかなー。

じゃあ、始めから話そうか。」


私はそういって過去の出来事を思い出す。


「えとさ、サトルのペアの相手がマリア(あのこ)だったでしょ。

私、もともと知り合いでさ、

シンジたちと初対面(あのとき)、私呼ばれたでしょ?マリアに。」


私はシンジに確認の意味で聞いてみる。


「あぁ」


シンジは頷いた。


「あの時さ、私となんでシンジが一緒にいるのかって聞かれたんだよ。

それでさ、いろいろ話がひねくれちゃって、結局、私さ、恋敵にされたんだよ。

初対面の頃からシンジに思いを寄せてたんだよ。マリアは。」


恋多き女ってのはマリアを指すんだよと私は思いながら言う。


「・・・・」


シンジは黙ったまま私の話に耳を傾ける。


「それでそれからというもの、

昼食やら幽霊屋敷とやらいろいろ協力させられたわけ。」


私はやれやれといった風に話す。


幽霊屋敷あのときのペアはお前の仕業だったのか?」


シンジは私に聞いた。


「・・・!」


私は一瞬驚きすぎて言葉が出なかった。


それはシンジがあまりにも真剣な顔つきで聞くからかもしれない。


「あ、くじ(あれ)も協力させられてたから・・・。

シンジには・・やっぱりペアがマリア(あれ)はいやだった?」


私は戸惑い驚きながらも聞く。


「・・・・」


シンジは何も言わない。


私はそれを 肯定 と解釈した。


「じゃあ、私とだったらよかったの?」


私は気になって聞いた。


「・・・・」


これまたシンジは何も言わない。


次はどう解釈していいか、わからなかった。


「マリアみたいな性格はシンジはやっぱり向かなかったみたいだね。

マリアにも忠告したのになぁ。」


私は最後独り言のように呟いた。


「・・アピール(あれ)を手伝っていてお前はどうも思わなかったのか?」


シンジは私を探るようなまなざしで聞いてきた。


さっきと同じような真剣な顔つき・・・・。


私はゴクッとつばを飲み込んだ。


「・・どうも思わなかっただけじゃないよ。

ただ・・・、恋敵にされて、

同じような条件で今回のような場(告白するチャンス)をつくられたからさ、

私もちょっと戸惑ったんだけど・・・。

まぁ、でも、言う必要もなくなったみたいだから、今はいいかと思って。」


私は夕焼けを見ながら言う。


そうそう、不戦勝なんだし・・。


「言う必要がない?」


シンジは眉をひそめて言う。


「・・。

だって、マリア、今のショックで私のことなんか気にしないだろうから。

それに、あんな、あちこちで魅了されるマリアに負けたわけじゃないし。」


私は言い訳を言うような口調で答える。


「・・・」


俺のどこを?

シンジはたぶんそんなことを聞きたいんだろうなと、今の無言で解釈した。


「シンジの性格自体がよかったんじゃない?

外見も・・・まぁ、格好良い・・方だし・・・・」


言葉が最後のほうになるにつれ小さくなっていった。


「まぁ、これで大体の謎は解けたでしょ?」


私は早くこの話題を終わらせたくて言った。


「・・あぁ」


シンジは頷いた。


「じゃあ、そろそろ、部屋に戻ろうか。」


私はそう言って部屋に向かって歩き出した。


シンジも歩き出して、部屋に向かった。







マリアのおかげでこの話がかけました。

いや、この話が書きたくてマリアを出したともいえますが。

もう少し、シンジとルミルの仲を進展させようかとも悩んでいます。

この話が読者の皆さんに合うようでしたら感想を下さるとうれしいです。

次回はミヨの発案大公開です。

楽しみに待っていただけたら幸いです。

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