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精霊使い  作者: 黎奈
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第五十三話 技爆発続き

私は爆風で吹き飛ばされる前にシンジをかばった。


ズドッ


背中に大きな衝撃が当たる。


それは大木。


フイールドにある大きな大木に私は打ちつけられたのだった。


ずるッと、打ち付けられた場所から落ちる。


「オマエ・・!?」


シンジは驚きの声を上げる。


「っ・・・・」


私はうめきながらシンジを支えて立ち上がる。


いくら天寿の力を使ってたとはいえ、

重傷な怪我が二つあるから体はぼろぼろだった。


フィールドは煙に撒かれてた。


相手はどうだろう?


そう思ったときだった、突如、矢が襲い掛かってきたのは。


「!」


シンジは目を見開いていた。


私はシンジをグイッと引っ張って避ける。


「まだだったみたい・・・。

ウィーミア・・・-------!?」


ドカーン!!


私の声をさえぎって、避けたはずの矢が爆発した。


爆発に私は巻き込まれた。


シンジは間一髪で無事だけど。


「くぅっ!」


背中に激痛が走る。


私は地面に倒れる。


すると次は地面が盛り上がった。


やばい!!


本能がそう叫び、シンジを突き飛ばして、自分も転がりながら避けた。


ドカドッカーン!!!


「つぅ!!」


苦痛に顔をゆがめた。


私は何とか立ち上がって、シンジに駆け寄る。


シンジは天寿の力を使っている私と違って無防備だ。


こんなときに怪我でもしたら・・ただじゃすまされない。


すると、次は雷が落ちてきた。


ズダーン!!


私はシンジをグイッと引っ張る。


だが、腕がかすった。


「っ!!」


「シンジッ!!」


私はシンジを引き寄せてシンジをかばうように覆いかぶさる。


(ウィーミア、アーウィル、防御しながら攻撃して。判断は任せるから)


心の声で二体の精霊に話しかける。


(はいッ)


(主のことよろしくお願いします。)


二体は答える。


(全力を尽くすから)


私も答えて、バリアを張った。


体中のあちこちが痛い・・いや、激痛が走る。


だが、我慢しなければならない。


「シンジ、傷見せて!」


私はシンジの腕を見た。


「っ!!」


シンジは苦痛で顔をゆがめる。


私はシンジの傷を見た。


「毒!?」


私は思わず傷を凝視した。


毒が入り込んでる・・・

ヤバイ・・猛毒だ。


「シンジ、痛み以外に何か感じる!?」


「くぅ”っ”!!」


シンジは辛そうに顔をゆがめる。


私の問いかけに答えられない。


毒を抜くしか方法はない。

シンジを助けるためにはもう・・・それしかない!!


「・・・。シンジ、ごめん」


私はシンジの傷口に唇を当てた。


「っ・・!?」


シンジは苦痛に顔をゆがめながらも私を凝視する。


私はシンジの傷口から毒を吸い込む。


「・・・。っ・・げほっ」


毒が口の中に入り込む。

それを地面にはき捨てた。


それを何度も繰り返す。


だが、シンジの容態は悪化していく一方だった。


「くっ!・・・ハァ・・ッ・・・ハァ」


肩で息をして、うめく。


「シンジ・・・。

もう少し苦痛に耐えて。」


私はそう言って次は手で腕の傷を包み込む。


「はぁっ!!!!」


私は気を手のひらに集中させ、魔力を開花させた。


そして、流し込む。


「毒よ、体の中から消し去れ!!」


私の言葉の呼びかけで腕の傷から光が漏れた。


光は傷口から体内にもぐりこみ毒を消滅しに向かう。


「く”っく”っぅぅうぅ”””!!」


シンジが悲鳴に近いうめき声を出す。


毒が消滅したと思う頃にはシンジは私に体を預けていた。


ぐったり状態で体が火照っている。


「シンジ、もうちょっと・・でいいから頑張って。

治療するから」


私は気力を振り絞って言った。


シンジは小さく頷いた。


私は腕の傷口に手をかざし、天寿の力を込めた。


「天の力よ、わが身に宿りし力もて汝の傷を癒せ。」


私は呼びかけの言葉を唱える。


そこから、白い光があふれ出した。


出血は止まり、傷口もふさがっていく。


完治までもうちょっと・・・のところで私は魔力を失いかけた。


毒は消滅しているはずなのに治りが遅いということがあったせいかもしれない。


私はバリアの外を見た。


まだ乱闘は続いていた。


私はゆっくり気配を探る。


二人は重傷を負いながらも命じてることに気がつく。


今は完全にフィールドはあっちの作り出した世界になっていて

こっちからは見えない。


「ウィーミア、ゼロガフォーラドル!!」


私は叫ぶ。


すると、遠くで爆発音が聞こえた。


ドカ、ドカン、・・・カチカチッ・・パキン・・パリン


バリアを張っているせいでもあって音は多少封じられる。


だが、私の声は聞こえてるはず。


「っ・・・」


シンジはまだうめいている。


私がシンジを気にかけていたとき、バリアにレーザーが当たった。


パッリン!!


バリアは壊され、またもやシンジの腕をかすって通り過ぎる。


その後に、爆発され、爆風が襲う。


「シンジッ!」


せっかく治したのにッ


このままじゃ、シンジがッ


舌打ちしたい以上の気持ちに駆られた。


私は傷口を見た。


さっき以上の重症だ。


「つ”ぅ”!!!!」


シンジはうめく。


やばい、これも毒入りだ。


「シンジ!!」


私は傷口から毒を吸い出しにかかった。


「げほっ・・げほっ」


何回もやる。


だが、私のほうにも限界があった。


絶対あいつら許さない、絶対に。


私の心は怒りに満ちた。


天寿の力を半分以上出さないと、やばい。


目の色だけじゃ、足りない。

こうなったら、髪も・・・・


「毒よ、消滅せよ!!」


私は叫び、シンジの傷口に手を当てる。


青い光があふれ出し、毒を消滅させた。


だが、


「っ!・・・ハァッ!っう”っ!」


シンジは悲痛なうめき声を上げる。


体は燃えるように熱くシンジを苦しめている。


「シンジ・・目を閉じて。

私を見ないで。

今、治してあげるから」


私はシンジを背後から抱きしめ、傷口に両手をかざし、白い光を放つ。


そのとき、私の髪のひとふさが銀に染まる。


ホワーン


傷口はふさがった。


だが、完治はしていない。


シンジはもう体力の限界だ。


「っぅ”っ!・・アーウィル・・・」


シンジが小さく呟いた。


シンジ・・・。

敵をとってあげるから。

アーウィルとウィーミアの手であいつらを。


私は怒りで満ちた心を解放した。


(あいつら、許さない。

アーウィル、ウィーミア、

ありったけの力を出して、あいつらの急所を私のあげる武器で倒して。)


怒っているはずなのに頭は割りと冷静だ。


私は体から二つの光を放った。


一つは 怒りの光

一つは 勝ちたいという執念の光


そして、ウィーミアたちはそれを手にとって、相手に襲い掛かった。


キン!ドカ・・バカーン!!・・・ズシ、グサ・・・ゴゴゴゴゴッ!!!


いろいろな音が聞こえる。


シンジはかすかに目を開ける。


「シンジ・・後で完治させるから、その傷は。

だから少し待っててね、あいつらを倒すから。」


私は静かに言った。


ウィーミアたちの乱闘がそこにはあった。


そして私の放った光は相手にとって脅威となり、抵抗は無駄なあがきとなった。


そして、ウィーミアたちはあいつらの腕輪を粉砕させた。





シーン





静まり返るホール。



その中に


「しょ、勝者、ルミル、シンジペア!!!」


と、声が響いた。


その一拍おいた後に


わああぁああぁぁぁぁ!!!!!!!


と、歓声が送られた。


私は勝ったことに安堵してウィーミアを戻した。


「ウィーミア、ありがとう。私のために。シンジのために。

体を傷つけてまで。」


「大丈夫です。ほんとにあなたが無事でよかった。

後でよんでくださいね。」


「もちろん、部屋に帰ったらすぐに呼ぶよ」


そんな会話を残して。


「アーウィル、ありがとう。」


私はアーウィルに向き直る。


「お礼を言うのはこちらのほうです。

主を助けてくださりありがとうございます。」


「まだ油断できないの。

でも全力は尽くすよ。

ほんとにありがと。」


アーウィルは最後に微笑んでリングに戻っていった。


そういえば、明日だよね、表彰式は。


私は不意にそう思って、シンジを抱えて、瞬間移動した。


シュパーン


部屋に一瞬で到着した。


私はソファにシンジをもたれかかせて傷の具合を見た。


シンジは虚ろな眼をして苦しんでいた。


やはり体力的に限界がある。


「シンジ、完治させるから。

だから少し頑張って。」


私はそう言いながら目を潤ませる。


シンジ・・・私がもっと強ければ・・・

油断さえしなければ・・

怪我せずにすんだのに・・

もっと早く天寿の力を使っていれば・・・


私は後悔していた。


そして同時に傷が重症で痛々しくて、シンジを見ているだけでも泣けてきた。


私はシンジの傷口に涙の雫を落とした。


「っ・・」


シンジが顔を歪ませる。


「だいじょうぶだから・・」


私はそういいながら変化の呪文と癒しの呪文を同時に唱えた。


雫を癒しに変えて傷を治す。


それを何度も繰り返す。


シンジのことを思いながらすることは

私の限界をはるかに超えていた。


魔力も体も全てが限界を超えていた。


普通なら意識だってなくてもおかしくない。


しばらく呪文を唱えて、シンジの傷は完治させた。


シンジも肩で息をしなくなった。


だが、体は火照っていて熱い。


毒はなくなったはずなのに。


苦痛で


激痛で


耐えかねて


うめいて


体力の限界で


それなのに


なぜ、あなたは私をそんな目で見るの?


虚ろな眼をして、


熱に浮かされて、


意識だってはっきりしないのに


どうして?


私はシンジを呆然と見ることしかできなかった。


「シンジ・・・。

もう終わったから。

勝ったから。

もう、寝よう?」


私は言った。


いや、ただ言っただけじゃない。


私は今、必死で声が震えないように言ったんだ。


今・・泣いているから。



「・・・・」


シンジは何も言わずに私を見つめる。


私もシンジをじっと見つめる。


どれくらいそうしていただろう。


私は気づいたら、寝ていた。


ソファのふちに頭をおいて、シンジの手を握って。


気づいたときにはもう夜だった。


立ち上がろうとすると体に痛みが走った。


「っ・・・」


そういえば・・自分の治療は一切やらなかったんだっけ。


今思い出したかのように自分の体を見やる。


だが、右腕と左足以外どこにも重症はない。


打撲とかはいろいろしてたけど。


私は治療にウィーミアを呼び出し、手伝ってもらった。


そのとき、髪はしばらくしないと戻らない って言われた。


それもそうだろう。


ひとふさとはいえ髪は青色ではなくなってしまっているんだから。



私はそれが終えた後、シンジをベットに寝かせて自分も寝た。



疲れたなと脱力感を残して。



長くなりました。

二話にあたってのバトルとなりました。

バトルの成り行きが書いている私にもめちゃくちゃでした。

感想、評価お待ちしてます。

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