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精霊使い  作者: 黎奈
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第二十一話 新キャラ、現る

シンジと私の向かった街の名は 七色の街 


精霊ではなく人間が行き交う街の一つ。


その街は催し物が他の街と比べて多く、商業や文化も発展している大きな町であった。


シンジと私はその街を歩いていた。


商業が発展しているせいか、歩く道の両側にいくつもの露店が並んでいる。


シンジが向かうのはこれから行われる大会の受付場所。


私は参加するつもりじゃなかったんだけど・・・

朝方、シンジに強制的に参加するよう言われた。


そのときの会話が今もはっきりと思い出される。



「あの街で開催される大会に俺も出るからお前も出ろよ。」


シンジが街を指差して言う。


「え?何で??」


「バトルのいい練習場になるだろ。」


「え~。今回は観戦するだけにしようと思っていたんだけどなぁ。」


「お前の傷も完治しただろ?」


「なっ、何でいまさらその話がそこに来るわけ??」


シンジの言葉に私はびびった。


足の傷・・まだ完治はしてないんだけど・・心配してほしくないし・・

でも参加ってちょっと早すぎるんじゃないの??


「この大会は精霊使いもバトルゾーンにいるからだ。動けないと不利だろ?」


「え~、じゃぁ、シンジは傷が癒えたからいい練習場になるから私に参加しろと?」


「そうだ。まさかまだ癒えていないから参加はしないとか言うわけじゃないだろうな?」


げっ、さっきの言葉は逆効果だった。


「い、言うわけないじゃん。そんなこと。でも、今回の大会見るだけじゃだめなの?」


「だめだ。まさかびびっているんじゃないだろうな?」


あ、もしかしてシンジ脅迫してない?


「びびってるわけじゃないけど・・・思うんだけど、それ、一種の脅迫?」


「脅迫?・・確かにそう思っても仕方がないが、なぜそんなに参加したがらない?」


「だって、私、初心者だし。見て勉強になればそれでいいかと。」


「甘いな。そんなことを言っているといつまでたっても初心者のままだぞ。」


「分かったよ。参加すればいいんでしょ。参加すれば。

シンジが何でそんなに参加させたがるかわかんないよ。」


「大会に参加すれば分かる。」


結局、私が折れて大会に参加することになってしまったわけだが、

シンジは私に参加させる真の理由を教えてくれない。


その理由は一切なぞのまま。


まさかシンジが足の傷やびびってるがどうだとか脅迫してくるとは思っても見なかった。


そんないきさつがあって私とシンジは大会に参加するべく向かったのだった。


そして大会の受付場所に行く。


受付場所では大勢の精霊使いらしき人たちが並んでいる。

私たちもその場に並ぶ。


「さぁ、勇気ある精霊の使い手たちよ、この七色の街で行われる七色大会に集うのだ。

精霊使いによる、精霊使いのための、この七色大会が、今、開催する!!

なお、優勝した勇猛果敢な使い手には、なんと!世にも珍しい七色の宝玉が授与される!!

さぁ、勇気ある使い手たちよ、この大会に集うのだっ!!」


私たち、精霊使いの答申に火をつけるような熱狂した声に

シンジ以外の精霊使いたちは

 

               おぉっ!!


と、歓声をあげる。


いや、私は歓声はあげなかったよ。

ただ、テンションが高くなっただけで。


何とか私たちは受付でエントリーした。


エントリーをし終わったところでちょうど知り合いとばったり出くわす。


「お、シンジとルミルじゃねえか、久しぶりだなっ。」


「シンジとルミルも大会に出るのか?楽しみになってきたな。」


以前、知り合った、ジュンとサトルだった。


二人はそう言って私たちに近づいてくる。


「あ、ジュンにサトル!久しぶりだね。」


私は言った。


本当に久しぶり。

あの街以来だなっ。


「・・・・。」


シンジは何も言わず二人を見る。


「この大会、この俺と当たるまで負けるんじゃないぞ、シンジもルミルも。」


「シンジたちと当たるのを楽しみに待ってるんだから、それまで負けないでくれよ?」


ジュンとサトルの言葉に私が負けないよって言おうとしたとき


「ふふふ。それはどうでしょう?無理かもしれませんよ?」


と、後ろから声がした。


振り向くとそこにはめがねをかけた少年が一人いた。


「誰?」


と、私が聞くと、


「申し送れました。お初にお目にかかります。僕はコウヘイといいます。あなたの名前は・・?」


コウヘイと名乗った。


「私?ルミルって言うの。よろしくね。・・・・!?」


私が名乗った直後、すぐにコウヘイはすぐに私に近寄ってきた。


その速さに私は仰天した。


「ルミルさんというんですね。ふむふむ。」


「?」


コウヘイの意味ありげな言い方にちょっと私はたじろいだ。


「なんだ、コウヘイか。驚かせるなよ。お前の意味ありげな声は不気味だ。」


ジュンがさもいやそうに言う。


「コウヘイも出るのかよ。簡単には勝ち進めそうもないな。」


サトルが言う。


「ふふふ。当たり前です。簡単に勝てるなんて思わないほうが身のためですよ。では僕はこれで。」


コウヘイがめがねに手をかけて言う。


そして私たちに背を向け立ち去ろうとする。


「じゃ、じゃぁ、コウヘイ、大会でね・・」


「えぇ。大会で。では皆さん、大会で会いましょう。ふふふふふ。」


すごく不気味な声を響かせてコウヘイは去っていった。


私、コウヘイみたいなタイプの人苦手だなぁ。


心の中で私はひそかにそう思った。


「じゃ、じゃぁ、俺たちもこの辺で。」


ジュンが切り出して言う。


「うん。じゃぁ、二人とも大会でね。」


「あぁ。」


「楽しみにしてるぜ。」


私とシンジは二人を見送った。


シンジは結局何も言わなかったけど。


どんな大会になるだろうか?


と、思いながら二人を見送ったのであった。































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