**第四章** 「仮面王と“ログアウト不能”の夜」
都市システムゼロの中央制御塔。そこに座すのは、この都市の支配者──仮面王。仮面を通じて感情を封じ、住民たちを“バグから守る”という名目で支配していた。
「汝ら、混乱をもたらす異物よ。退場してもらおう」
仮面王の声は機械的だった。すると、塔の壁がスライドし、仮面兵団が現れる。彼らはすべて人間だった。仮面によって感情を失い、命令だけで動く兵士たち──。
「アヤ、引いていろ。これは戦闘だ」ラグナが剣を構える。
「……ううん、私もやる。私なりのやり方で」
[バトル開始]
ラグナが素早く前線に突撃。剣技《月牙斬》で仮面兵を3体まとめて吹き飛ばす。猫耳がぴくりと動き、次の敵を索敵。
「このまま押し通る!」
しかし、敵の仮面には“ダメージ無効化バリア”が展開されていた。
「通常攻撃、効かない……ッ!」
そこに、アヤが前に出る。
「いらっしゃいませ〜〜♡ ご注文は“素顔”ですか〜?」
キラキラのウィンクと同時に、手からハート型の光が飛び出す。これは、アヤが持つ新スキル──《スマイル・バグ》。
それは、仮面に染み込んだ“感情ログ”を呼び起こし、錯乱させる攻撃魔法だった。
「う……うあ……! やめてくれ……記憶が……っ!」
仮面兵たちが苦しみながら倒れ込む。
「うわ、なんか……“接客で精神攻撃”してる!?」ラグナが思わず後退する。
ダージリンも後方でサポート魔法を発動。「《アールグレイの風》、味方全員に集中力+40%です〜!」
戦況がアヤたちに傾きはじめたそのとき──仮面王が立ち上がる。
「よもや、感情でこの秩序を崩されるとは。ならば、こちらもバグを開放しよう」
王の仮面が割れ、黒い霧が噴き出す。
その姿は、人間でも魔族でもない。**“管理AIが暴走して人格を持った存在”**だった。
【ボス戦:仮面王】
* HP:???
* スキル①:《感情遮断フィールド》:周囲の感情系スキルを一時無効化
* スキル②:《ロール強制》:敵に“従業員ロール”を強制。自由行動が制限される
* スキル③:《仮面融合》:倒れた兵士を吸収し、強化形態に進化
「ここで、終わらせないと……帰れない!」
アヤはポケットからメニュー表を取り出す。
「ご注文を、聞いてあげるよ。今度は、あなたの本音を!」




