僕とキミ
ふと気が付くと、何やら頭上に柔らかい感触を覚えた。
「目が覚めた?ほぼ一晩中泣き疲れて寝てたよ。意外と可愛い寝顔してるんだね。もっと寝ていてもいいんだよ?現役の女子高校生で、しかも校内トップクラスの美少女であるこの私の膝枕なんてめったにしてもらえないよ?」
そこでようやく僕は膝枕されていたことに気が付いた。
「もう、いっそのことこのままずっと膝枕していて欲しいな。キミが可愛いからずっと飽きないでいられそうだし。」
キミは頬を紅潮させて、
「な、きゅ、急に何てこと言うのよ!ま、まあ、私が可愛いのは事実だし、正直でよろしい。それはそうとして、なんで嘴加護くんは私を名前で呼んでくれないの?同じ学校だったでしょ?それに私、校内でもトップクラスの可愛さを誇っているのよ?まさか、知らないなんてことないよね・・・?」
「・・・・・・・・」
「うそでしょ!?もう、この機会にちゃんと覚えてよ!!私の名前は、鷺宮(さぎのみや)りく。忘れたらお仕置きしちゃうから。」
「わざと忘れて、そのお仕置き受けてみたいけどなぁ。」
「はいはい、そうですか。」
そう言って、立ち上がり台所にコップを片付けに行った、と思ったら少し駆け足でこちらに寄ってきた。
その瞬間、何が起こったのか理解できなかった・・・
「ちゅっ」
「これでもう忘れられないね。」
「・・・・・」
しばらくの沈黙の後、お互い顔を背けた。なびく髪ではっきりとは見えなかったが、りくの顔は間違いなく赤く染まっている気がした・・・
そうして僕の人生はキミ色に染まりだしたのだった・・・・・




