僕の無慈悲な復讐
僕はこれまで、散々両親から虐待を受けてきた。
それによる精神的苦痛は計り知れない。
それでも何とか今日まで頑張って生きてきた。
しかし、それももう限界を迎えようとしていた・・・
それから一週間の間ずっと僕はまだ入学して半月しか経っていなかった高校を欠席した。
当然、母親は怒り狂った。
僕の高校は都内でも有数な私立の進学校であったため、学費は奨学金をもらっているが、それでも都立などと比べるとかなり高額だ。
授業料もそれなりなので、今まで以上に暴力などの虐待がひどくなっていった。
この現状に耐え切れなくなった僕は、あることを決意した。
「こんな奴らはもう僕の両親ではない。この苦しみから解放されるためには、もう殺すしかない。これは仕方のないことだ。」
それから一か月間何とか学校に行きながら、綿密に計画を立てていった。
そしていよいよ決行の日が来た。子の刻を過ぎたぐらいに両親が寝付いたのを確認して、包丁でめった刺しにして虐殺した・・・・・
それから数日が経過した。
はじめのうちは解放感ですがすがしい気持ちだったが、日が経つにつれて焦燥感に駆られるようになった。
周りの近所が騒がしくなってきて、ついに様子を見に学校の教師が家に来たが、家の中にはまだ片付けていない死体があった。
しかし、ピンポンに出ないとさすがに怪しまれると思い、玄関で対応することにした。
だが、こういう時に限って人間という生き物は勘が鋭いのだ。
何かをかぎつけた教師は、家に入ってこようとしたが断り続けて、何とか追い返すことができた。
その翌日、またやって来てしつこく家に入ろうとするので、
「・・・・・いっそのことこいつも殺してしまうか。鬱陶しい。」
と思い、家に招き入れ提供した飲み物の中に睡眠薬を入れて眠らした後に一撃で即死させた。
それから一週間学校にも行かず、外出もしなかった。
ある時突然、玄関ベルが鳴った。
誰かと思い確認すると、それは複数人の警官だった。
しかし、そのころにはもう何も考え、感じることができなくなっていた。
「どいつもこいつもウザいな・・・さっさと済ませよう。」
包丁はこれまで何度も使いすぎて切れ味が落ちていた。
何か鋭利なものを探した。
何か光るものがあった。
それは、部屋の筆箱の中から見え隠れしていたハサミだった。
だけど、奴らは防具などは一切身に着けていなかったので、割と楽に処理(ころす)ことができると思い、それで相手することにした。
警官と言われるくらいだから少しは手間がかかりそうだと思ったが、意外と警官のわりに運動能力は高くなく、反射神経も一般人と同等だった。
僕は、家の事情もあったせいか武術については、それなりに精通していた。
そのせいか、警官の動きは遅く見え、一人対数人でも気楽に対応できた。
その後も何人も家に来たが、そいつらも皆殺しにして、遂に警察は何もしなくなった。
近所にもその事実は、噂として流れ始めた。
そして最終的に、僕の周囲には、誰もいなくなった・・・・




