第28話 『三人の巡り会い』
先ほどの位置からかなり距離を置き、地上への道を探している。
かなり時間が経っているし、辺りも段々薄暗くなっているある時、妙に明るい楕円形を見つける。
明らかに自然物じゃないそれにリッキーとガロールが手を出し時、ガロールの姿を見てが溶け込むように消えた。
そのあと、壁の向こうから悲鳴が聞こえた為、すぐさま飛び込んで辺りを見渡そうとした時、眼下に広がるその世界に圧倒される。
まさに一つの世界。
先ほどとは打って変わって人工物だらけのその世界はまるで別物。
だが、ガロールな悲鳴にハッとして即座に周囲を見渡す。
足元から声が聞こえる気がする。
空を飛ぶリッキーはそう勘付いた。
見れば、ガロールがほぼ垂直の崖を転がり落ちている。
爪を立てて、何度か静止しようとしているが、速度がかかっている為、うまく止まらず弾かれている。
その後も何度か懸命に挑んでいる姿を見て、姿が米粒のような大きさになっている頃には、砂煙が辺りを覆っている。
「ダイジョウブカー」
正直、こんなところから落ちても大事には至らない。ガロールはそれほどまでに体が硬いのだ。
だが、多少なりとも擦り傷をするだろうと踏んでいたリッキーだったが、杞憂だったようだ。
ガロールのそばまで下降すると、しっかりと両手両足で崖を掴んで震えている。
·······すぐそこに地面があるとも知らずに。
「········アノナア。オマエハマズ、ソウカンタンニシナネェシ、モウジメンニツイテルゾ」
その声にガロールは震えながら片目を開くと、異様に世界が低いことに気づく。
その後、地面を見つけて頬を赤らめると、何事も無かったかのように地面に降り立った。
「いや、知ってたよ。知ってたよ?ただ、本当に降りたっていいか分からなくて、様子見してただけーーー」
「あの夜夜夜······見たことない顔だが、外から来た奴駆駆駆······?」
2人の背後からフクロウ顔の杖のような奴が声をかける。
日頃から警戒心を怠らなかった2人だが、気を抜いていたが為に背後を取られた。
これには心底驚いたが、リッキーの染み付いた恐怖心は即座に体を動かして宙に浮きながら距離をとる。
対して、ガロールはリッキーよりも体が訛っていただけに、自らの足を踏んずけて転倒した。
「アッ、ンノバカ······ッ!」
リッキーは引き返して、ガロールの前に立つと両翼を広げて合図をする。
これは、2人の中で決まっているリッキーの「フラッシュ」の合図であり、それを理解していたガロールは即座に目を覆った。
瞬く間に辺りが白くなる。
この隙に早く逃げなきゃーーー
「おいおい、待ってく錑錑錑。質問しただけだ炉炉炉? 別にとって食おうってわけじゃない、ただ地上から来たのかどうかが知りたいの笹笹笹」
奴は微動だにしてなかった。
このケースは初めてで驚いた。
大体のモンスターはフラッシュの対処法が分からず、何も出来ないでたじろぐって言うのに·······
「えと、困惑してるみたいだから一応説明しておくけど、これは、俺のマホトで、どんな状況でも目が見える夜目っていうものなんだ画画画·······まあ、そんなことはどうでもい良良良。それよりも、お前達ココは初めて花花花?」
頭をカクカクと震わせながら喋るそいつはかなり不気味。攻撃してくる様子もなければ、逆にその場から微動だにしていなくて怖い。
その気になれば一気に距離を縮められるのか?
それとも、本当に攻撃の意思がないのか?
リッキーは幾つの最悪のパターンを考えた末ーーー
「オチテキタ·······ココニマヨイコンダノハ、タマタマダ。ダカラ、オマエノナワバリダッタノナラ、スマナイ。スグニデテイクカラ、ミノガシテクレ」
素直に答えた。嘘をついてバレた時隠しおおせないのと、逃げても地の利が負けているため、捕まると思ったからだ。
ガロールは口を紡ぎ、リッキーは敵を凝視する。
一挙一動に目をこらし、サイコキネシスで足止めをするため、精神を研ぎ澄ました。
だが、そんなリッキーとは裏腹に拍子抜けするかのようにフクロウ顔の奴は笑った。
「はははっ、そんな強ばるな夜夜夜。ここは俺のナワバリでもなければ、誰のものでもな良良良。特に、俺らみたいなやつらにはありがたい環境差差差」
その台詞に2人の表情が変わる。
想像もしていなかったが、周りの静けさと落ち着いた空気。
まるで地上と変わらぬ環境の地下世界。
俺らみたいなやつらにはありがたい環境。
まさか、話は本当だったのか?
「······ホントウニココナノカ? ダマシテイルンジャナイノカ?」
「信用ないな亜亜亜。ま、当然駆駆駆。うん····じゃあ、証明になるか分からないけどこの地下世界の案内をしてあげよう駆駆駆? 必ずという訳じゃないけど、この世界を知っといて損は無いと思う夜夜夜」
フクロウ顔のそいつは、軽く笑うと俺っちらの意志とは関係なく説明を始めようとしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「-----ってなわけだ画画画。なにか質問ある火火火?」
フクロウ顔のツェーリンはくるりと振り返り、微笑む。
「アー、オレッチハトクニナイガ······ガロールハ?」
「1つ。じゃあ俺から先に尋ねていいか? さきほど、ここにはモンスター以外の種族はいないと言ってたが、これは明らかに人間族のもの。どうゆうことだ?」
そう言って、手近な所にある壁をひとつ小突きながら尋ねる。
それは、至る所に建つ外周の壁よりも明らかに整い、精錬とされた岩のこと。
たしかに気にはしていたが、個人的にどうでもよかったリッキーはスルーしていた。
「うん····自分から質問を振っといて何だけど、これだけは俺も分からな位位位。何せ、俺が来る前よりもあったものだし、ここの地下世界が何故あるのか、誰のものであったのかすら分からないん打打打」
「なんだ、質問あるか? って言ったくせに何もわからないのか」
ガロールは少し小馬鹿にするように鼻息を立てる。
「皆、どうでもいいの差差差。身よりがいない、独りよがりの孤独な者たちが支え合って助け合うのがこの地下世界だから無無。地上よりも平和だったら他に理由なんていらないんだ打打」
遠くを眺めながら横目に笑うツェーリンにガロールは黙ってその横顔を眺める。
その最中で、質問をしていないリッキーは軽く咳払いしてツェーリンの意識を引く。
「サッキハシツモンナイッテイタガ、ココノルールミタイナノカアルノカ?」
「ルールか? そうだ名名名…、他のやつと関わろうとするのはお勧めしな伊伊伊。温厚な種族もいるが苛烈な種族もいるから名名名」
リッキーは「ナニ?」と声を上げて、
「ココハ、アンゼンナバショジャナイノカ……? オレッチラハソウキイテ……」
「悪いが、うわさが独り歩きしていたということ打打打。ここでは地上ほどではないが弱肉強食はそんざいす縷縷縷。けど、安心して意意意。俺にも仲間が欲しかったところ、これから一緒に行動しない科科科? そうすれば、少なからず安全だから差差差」
ツェーリンからの提案。土地勘がない我々としてはうれしいが完全に心を許したわけではない。
寝首をかかれる可能性があるし、今の話も全部嘘でうまく騙すための口車かもしれない。
何か、信用得れる確実なものがないと、床につけない。
「ほんとかっ! それはありがたい提案だな。なっ、リッキー」
「……イヤ、コンバンハナシニシテクレ。シバラクハオレッチラデカンキョウヲツクル」
「ええっ!? なんでだよリッキー!?」
首がねじ切れるんじゃないかという勢いで振り向くガロールに、「いいか」と耳打ちをする。
「マダ、置からかなり距離を置き、地上への道を探している。
かなり時間が経っているし、辺りも段々薄暗くなっているある時、妙に明るい楕円形を見つける。
明らかに自然物じゃないそれにリッキーとガロールが手を出し時、ガロールの姿を見てが溶け込むように消えた。
そのあと、壁の向こうから悲鳴が聞こえた為、すぐさま飛び込んで辺りを見渡そうとした時、眼下に広がるその世界に圧倒される。
まさに一つの世界。
先ほどとは打って変わって人工物だらけのその世界はまるで別物。
だが、ガロールな悲鳴にハッとして即座に周囲を見渡す。
足元から声が聞こえる気がする。
空を飛ぶリッキーはそう勘付いた。
見れば、ガロールがほぼ垂直の崖を転がり落ちている。
爪を立てて、何度か静止しようとしているが、速度がかかっている為、うまく止まらず弾かれている。
その後も何度か懸命に挑んでいる姿を見て、姿が米粒のような大きさになっている頃には、砂煙が辺りを覆っている。
「ダイジョウブカー」
正直、こんなところから落ちても大事には至らない。ガロールはそれほどまでに体が硬いのだ。
だが、多少なりとも擦り傷をするだろうと踏んでいたリッキーだったが、杞憂だったようだ。
ガロールのそばまで下降すると、しっかりと両手両足で崖を掴んで震えている。
·······すぐそこに地面があるとも知らずに。
「········アノナア。オマエハマズ、ソウカンタンニシナネェシ、モウジメンニツイテルゾ」
その声にガロールは震えながら片目を開くと、異様に世界が低いことに気づく。
その後、地面を見つけて頬を赤らめると、何事も無かったかのように地面に降り立った。
「いや、知ってたよ。知ってたよ?ただ、本当に降りたっていいか分からなくて、様子見してただけーーー」
「あの夜夜夜······見たことない顔だが、外から来た奴駆駆駆······?」
2人の背後からフクロウ顔の杖のような奴が声をかける。
日頃から警戒心を怠らなかった2人だが、気を抜いていたが為に背後を取られた。
これには心底驚いたが、リッキーの染み付いた恐怖心は即座に体を動かして宙に浮きながら距離をとる。
対して、ガロールはリッキーよりも体が訛っていただけに、自らの足を踏んずけて転倒した。
「アッ、ンノバカ······ッ!」
リッキーは引き返して、ガロールの前に立つと両翼を広げて合図をする。
これは、2人の中で決まっているリッキーの「フラッシュ」の合図であり、それを理解していたガロールは即座に目を覆った。
瞬く間に辺りが白くなる。
この隙に早く逃げなきゃーーー
「おいおい、待ってく錑錑錑。質問しただけだ炉炉炉?
別にとって食おうってわけじゃない、ただ地上から来たのかどうかが知りたいの笹笹笹」
奴は微動だにしてなかった。
このケースは初めてで驚いた。
大体のモンスターはフラッシュの対処法が分からず、何も出来ないでたじろぐって言うのに·······
「えと、困惑してるみたいだから一応説明しておくが、これは、俺のマホトでどんな状況でも目が見えるって言うものなんだ画画画·······まあ、そんなことはどうでもい良良良。それよりも、お前達ココは初めて花花花?」
頭をカクカクと震わせながら喋るそいつはかなり不気味。攻撃してくる様子もなければ、逆にその場から微動だにしていなくて怖い。
その気になれば一気に距離を縮められるのか?
それとも、本当に攻撃の意思がないのか?
リッキーは幾つの最悪のパターンを考えた末ーーー
「オチテキタ·······ココニマヨイコンダノハ、タマタマダ。ダカラ、オマエノナワバリダッタノナラ、スマナイ。スグニデテイクカラ、ミノガシテクレ」
素直に答えた。嘘をついてバレた時隠しおおせないのと、逃げても地の利が負けているため、捕まると思ったからだ。
ガロールは口を紡ぎ、リッキーは敵を凝視した。
一挙一動に目をこらすため、サイコキネシスで足止めをするため、精神を研ぎ澄ました。
だが、そんなリッキーとは裏腹に拍子抜けするかのようにフクロウ顔の奴は笑った。
「はははっ、そんな強ばるな夜夜夜。ここは俺のナワバリでもなければ、誰のものでもな良良良。特に、俺らみたいなやつらにはありがたい環境差差差」
その台詞に2人の表情が変わる。
想像もしていなかったが、周りの静けさと落ち着いた空気。
まるで地上と変わらぬ環境の地下世界。
話で聞いてた通りだ。
「······ホントウニココナノカ? ダマシテイルンジャナイノカ?」
「信用ないな亜亜亜。ま、当然駆駆駆。うん····じゃあ、証明になるか分からないけどこの地下世界の案内をしてあげよう駆駆駆?必ずという訳じゃないけど、この世界を知っといて損は無いと思う夜夜夜」
フクロウ顔のそいつは、軽く笑うと俺っちらの意志とは関係なく説明を始めようとしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「-----ってなわけだ画画画。なにか質問ある火火火?」
フクロウ顔のツェーリンはくるりと振り返り、微笑む。
「アー、オレッチハトクニナイガ······ガロールハ?」
「1つ。じゃあ俺から先に尋ねる。さきほど、ここにはモンスター以外の種族はいないと言ってたが、これは明らかに人間族のもの。どうゆうことだ?」
そう言って、手近な所にある壁をひとつ小突きながら尋ねる。
それは、至る所に建つ外周の壁よりも明らかに整い、精錬とされた岩のこと。
たしかに気にはしていたが、個人的にどうでもよかったリッキーはスルーしていた。
「うん····自分から質問を振っといて何だけど、これだけは俺も分からな位位位。何せ、俺が来る前よりもあったものだし、ここの地下世界が何故あるのか、誰のものであったのかすら分からないん打打打」
「なんだ、何もわからないのか」
ガロールは少し小馬鹿にするように鼻息を立てる。
「平和だったら地上で過ごす差差差。意味もなく、身よりもなく、独りよがりの孤独な者たちが支え合って助け合うのがこの地下世界だから無無無」
遠くを眺めながら横目に笑うツェーリンにガロールは黙ってその横顔を眺める。
その最中で、質問をしていないリッキーは軽く咳払いしてツェーリンの意識を引く。
「サッキハシツモンナイッテイタガ、ココノルールミタイナノカアルノカ?」
「ルールか? そうだ名名名…、他のやつと関わろうとするのはお勧めしな伊伊伊。温厚な種族もいるが苛烈な種族もいるから名名名」
リッキーは「ナニ?」と声を上げて、
「ココハ、アンゼンナバショジャナイノカ……? オレッチラハソウキイテ……」
「悪いが、うわさが独り歩きしていたということ打打打。ここでは地上ほどではないが弱肉強食はそんざいす縷縷縷。けど、安心して意意意。俺にも仲間が欲しかったところ、これから一緒に行動しない科科科?」
ツェーリンからの提案。土地勘がない我々としてはうれしいが完全に心を許したわけではない。
寝首をかかれる可能性があるし、今の話も全部嘘でうまく騙すための口車かもしれない。
何か、信用得れる確実なものがないと、床につけない。
「ほんとかっ! それはありがたい提案だな。なっ、リッキー」
「……イヤ、コンバンハナシニシテクレ。シバラクハオレッチラデカンキョウヲツクル」
「ええっ!? なんでだよリッキー!?」
首がねじ切れるんじゃないかという勢いで振り向くガロールに、「いいか」と耳打ちをする。
「マダ、アイツガドウイウヤツカワカラナイ。ココハ、シラナイトチ。サイショハヨウスミシヨウッテコトダ」
「……リッキーが言うなら」
一度眉をひそめたが、危険を冒すまいとするリッキーの慎重さで助かることが幾ばくもあった。
ガロールにとって、よっぽどのことがない限り彼の提案を断る必要がなかったのだ。
「ふむ、そう科科科。残念、また気が向いたら声をかけてくれ世世世。ここら辺にいつもいるから差差差」
そういって、ツェーリンは肩を落として振り返ると、ぴょんぴょん跳ねながら道の奥に消える。
「……本当に良かったのか? せめて、おすすめの寝床くらい……」
「イヤ、ソコガワナノカノウセイモアル。カレニチカヅクノハテキイガナイノガワカッテカラニシヨウ」
リッキーは、翼を広げて宙を舞うと、よさげな寝床を探しに行った。
周りの干渉が少なそうなところで、逃げ道があり、水回りが整っているところを……。
そんな、滑空途中。上空の温度差の違和感をリッキーは少しずつ感じ取っていた。




